今回は2月にメキシコ・アカプルコで開催されるATP500「アビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコオープン)」の各ラウンドでの賞金や獲得できるポイント、歴代優勝者などの大会概要をまとめていきます。
【大会のグレード】
マスターズ(ATP1000)
ATP500
ATP250
賞金総額と各ラウンドでの賞金とポイント
賞金総額
2020年の賞金総額は約180万ドル(約1億9200万円)
前年から約6万ドル(約700万円)アップ。
【賞金総額の推移】
年 | ドル | 日本円 | 前年比 |
2020 | $1,845,265 | ¥197,443,355 | 3.66% |
2019 | $1,780,060 | ¥190,466,420 | 8.36% |
2018 | $1,642,795 | ¥175,779,065 | 10.16% |
2017 | $1,491,310 | ¥159,570,170 | – |
ここ数年間、前年比はアップし続けていますが上昇率は少し低下しています。
シングルスの賞金
結果 | ポイント | 賞金(ドル) | 賞金(日本円) |
優勝 | 500 | $372,785 | ¥39,887,995 |
準優勝 | 300 | $187,110 | ¥20,020,770 |
ベスト4 | 180 | $94,995 | ¥10,164,465 |
ベスト8 | 90 | $50,375 | ¥5,390,125 |
2回戦 | 45 | $25,730 | ¥2,753,110 |
1回戦 | 0 | $14,210 | ¥1,520,470 |
予選勝者 | 20 | ||
予選2回戦 | 10 | $6,480 | ¥693,360 |
予選1回戦 | 0 | $3,600 | ¥385,200 |
アビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコオープン)はの優勝賞金は約3900万円。
ATP500の優勝賞金の平均は約5300万円なので平均と比較するとかなり低めの賞金設定になっている事が分かります。
同じ週に開催されるドバイ(ATP500)では優勝賞金が6200万円になっており、約2400万円と大きく賞金額に差がついていますね。
賞金が全てではありませんが、やはり同じグレードで貰えるポイントが同じなら賞金額の高い方に選手が流れてしまうのは仕方のない事かもしれません。
しかしその反面、多少はこちらのメキシコオープンに強い選手が出場しにくいと言えるので、ランキングが低い選手にとってはポイントを稼ぐチャンスにもなります。
シングルス賞金額の推移
【過去数年間の賞金】
結果 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
優勝 | $372,785 | $367,630 | $354,130 |
準優勝 | $187,110 | $184,640 | $173,610 |
ベスト4 | $94,995 | $93,160 | $87,360 |
ベスト8 | $50,375 | $48,955 | $44,420 |
2回戦 | $25,730 | $24,470 | $23,070 |
1回戦 | $14,210 | $13,540 | $12,170 |
予選2回戦 | $6,480 | $5,210 | $2,690 |
予選1回戦 | $3,600 | $2,600 | $1,375 |
【前年度比】
結果 | 2020⇐2019 | 2019⇐2018 |
優勝 | 1.4% | 3.8% |
準優勝 | 1.3% | 6.4% |
ベスト4 | 2.0% | 6.6% |
ベスト8 | 2.9% | 10.2% |
2回戦 | 5.1% | 6.1% |
1回戦 | 4.9% | 11.3% |
予選2回戦 | 24.4% | 93.7% |
予選1回戦 | 38.5% | 89.1% |
賞金額の推移は2018年から2019年ほどの大幅アップはありませんでしたが、上がり方としては似たような感じになっていて、成績下位になるほどアップ率が高いです。
特に予選の賞金はこの2年間で2倍以上の増額となり、本選との賞金格差はかなり縮まってきています。
ダブルスの賞金
結果 | ポイント | 賞金(ドル) | 賞金(日本円) |
優勝 | 500 | $119,750 | ¥12,813,250 |
準優勝 | 300 | $58,620 | ¥6,272,340 |
ベスト4 | 180 | $29,410 | ¥3,146,870 |
ベスト8 | 90 | $15,080 | ¥1,613,560 |
1回戦 | 0 | $7,790 | ¥833,530 |
大会概要
大会名 | アビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコオープン) |
グレード | ATP500 |
開催場所 | メキシコ・アカプルコ |
開催時期 | 2月第4週 |
ドロー数 | S(32)、D(16) |
サーフェス | ハード |
ATP公式サイト | 大会情報 |
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アビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコオープン)は1993年に初開催されました。
初開催から2013年まではクレーコートの大会になっており、2014年から現在のハードコートにサーフェスが変わっています。
2007年にはATP500大会の中で、最も素晴らしい大会として表彰もされています。
歴代優勝者と上位成績者
年 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
2005 | R・ナダル | A・モンタネス | M・プエルタ A・カレエリ |
2006 | L・オルナ | J・チェラ | G・ガウディオ N・アルマグロ |
2007 | J・チェラ | C・モヤ | A・カレエリ J・フェレーロ |
2008 | N・アルマグロ | D・ナルバンディアン | J・アカスソ L・オルナ |
2009 | N・アルマグロ | G・モンフィス | M・アルジェロ J・アカスソ |
2010 | D・フェレール | J・フェレーロ | F・ゴンザレス J・モナコ |
2011 | D・フェレール | N・アルマグロ | A・ドルゴポロフ T・ベルッチ |
2012 | D・フェレール | F・ベルダスコ | S・ヒラルド S・ワウリンカ |
2013 | R・ナダル | D・フェレール | N・アルマグロ F・フォニーニ |
2014 | G・ディミトロフ | K・アンダーソン | A・マレー A・ドルゴポロフ |
2015 | D・フェレール | 錦織圭 | R・ハリソン K・アンダーソン |
2016 | D・ティエム | B・トミック | S・クエリー A・ドルゴポロフ |
2017 | S・クエリー | R・ナダル | N・キリオス M・チリッチ |
2018 | J・デルポトロ | K・アンダーソン | A・ズベレフ J・ドナルドソン |
2019 | N・キリオス | A・ズベレフ | J・イズナー C・ノーリー |
(赤マーカーはビッグ4、黄マーカーは日本人)
2005年以降でアビエルト・メキシコ・テルセルで一番多く優勝しているのはフェレール選手の4回です。
そのうち3回がクレーでの優勝で1回がハードでの優勝で、クレーの時とハードに変わってからの両方で優勝しているのは今の所フェレール選手だけですね。
しかしこうしてみて面白いのが、2013年まではクレーの大会だったので生粋のクレーコーターであるスペイン勢やクレーを得意とする選手が多く活躍していますが、ハードコートに変わった2014年以降はメンバーがガラッと変わり、ハードコートを得意とする選手の活躍が目立っています。
クレーコート時代は、フェレール選手の3連覇や、アルマグロ選手の2連覇など連覇する選手がいましたが、ハードコートに変わってからは連覇する選手がまだおらず毎年優勝者が変わっています。
2014年以降で総じて成績が良いのは優勝が1回、ベスト4が1回のクエリー選手や、準優勝が2回、ベスト4が1回のアンダーソン選手などビッグサーブを持つ選手です。
ではメキシコオープン(ATP500・アカプルコ)の獲得賞金やポイント、歴代優勝者についてまとめてみました。ここまで読んでくださってありがとうございました。
ATP500アカプルコの2020年大会についてはこちら。
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