男子プロテニス選手の中でも別格として扱われることの多い「ビッグ4」と呼ばれる4人の選手。
今回はそんなビッグ4の中でも誰が一番強いのか、獲得タイトル数やグランドスラム優勝回数など細かい実績と、ビッグ4同士の対戦成績を見て僕なりに一番強い選手を選んでみたいと思います!
(2020,2,23時点の情報)
獲得タイトル数の比較
合計 | グランドスラム | ファイナル | マスターズ | ATP500 | ATP250 | |
フェデラー | 101 | 20 | 6 | 28 | 22 | 25 |
ナダル | 84 | 19 | 0 | 35 | 20 | 9 |
ジョコビッチ | 78 | 17 | 5 | 34 | 13 | 9 |
マレー | 45 | 3 | 1 | 14 | 9 | 16 |
(内訳にオリンピックのタイトルは記載していません)
こうしてみるとフェデラー選手は2番目に多いナダル選手と比べても20近くタイトル獲得数が多いですね。
ただタイトルの内訳を見ると、フェデラー選手は他の3人に比べてATP250のタイトルが多いのでマスターズ以上の大きな大会での優勝の数はナダル選手、ジョコビッチ選手と比べてもあまり差はありません。
それでも一番グレードの高いグランドスラムのタイトルは20と一番多いです。
しかしマスターズについてはナダル選手、ジョコビッチ選手の方が多くなっている所が面白い所。
またマレー選手はビッグ4の一人ですが、実績だけを見ると他の3人と比べて少し見劣りはします。
タイトル獲得数は45なので普通に考えれば物凄い事なんですけど。
サーフェス別のタイトル獲得数
サーフェス別のタイトル獲得数は面白い結果になりました。
タイトル数で最も多いフェデラー選手がハードとグラスのタイトル数も一番多いという結果。
しかしこの表の中でも特に際立っているのはナダル選手のクレーでのタイトル獲得数です。
テニスの大会はシーズンを通してみるとハード>クレー>グラスの順に開催数が多いです。
ハードの大会だけで大会全体の半分以上を占めているのでそこまで開催数の多くないクレーの大会でこれだけのタイトルを獲得するのはかなり異常です。
それほどナダル選手がクレーではビッグ4相手でも圧倒的な強さを誇っている事が分かります。
ただ今のテニスの大会を考えるとハードが多いので、ハードで強い選手の方が合計タイトル数などの実績が良くなってしまうのは避けられませんね。
ビッグ4同士の対戦成績
フェデラー | ナダル | ジョコビッチ | マレー | 合計 | |
フェデラー | – | 16-24(40%) | 23-27(46%) | 14-11(56%) | 53-62(46%) |
ナダル | 24-16(60%) | – | 26-29(47%) | 17-7(71%) | 67-52(56%) |
ジョコビッチ | 27-23(54%) | 29-26(53%) | – | 25-11(69%) | 81-60(57%) |
マレー | 11-14(44%) | 7-17(29%) | 11-25(31%) | – | 28-56(33%) |
これもまた面白い結果となりました。
タイトル数の実績では一番良かったフェデラー選手が対戦成績では3番目の成績です。
2019年時点で一番成績が良かったのはジョコビッチ選手で他の3選手全てに勝ち越しています。
ビッグ4同士の対戦で言えばジョコビッチ選手が最強と言えます。
しかしジョコビッチ選手のフェデラー選手とナダル選手との対戦成績は本当に僅差です。
マレー選手は実績の時と同様に、他の3選手と比べると見劣りする結果になってしまいました。しかし対ビッグ4で30%越えの勝率はとても高いです。
トップ5を経験している選手でも対ビッグ4では勝率を20%越えられる人は多くないです。
ランキングに関するデータ
通算1位在位期間 | 年末ランキング1位 | 年末ランキング2位 | |
R・フェデラー | 310週 | 5回 | 6回 |
R・ナダル | 209週 | 5回 | 6回 |
N・ジョコビッチ | 278週 | 5回 | 3回 |
A・マレー | 41週 | 1回 | 1回 |
ランキング1位在位期間はフェデラー選手が1位。年数に直すと約6年くらいの間ランキング1位になっているということですね!
2番目に在位期間が長いのがジョコビッチ選手で、ダントツだったフェデラー選手の在位期間をかなりの勢いで追いかけて、2019年時点で約30週までに詰めてきています。
年末ランキングで1位を獲得した回数については3人が並んで5回ずつ。2位を獲得した回数もナダル選手と6回で並んでいます。
ランキングの成績を見た限りではフェデラー選手がややリードしているとはいえ、フェデラー選手、ナダル選手、ジョコビッチ選手の3人はかなり拮抗した成績。
対戦成績では少し劣っていますが、実績を考えると現状ではフェデラー選手が一番強いという結論
ビッグ4と呼ばれていますが、実際フェデラー選手は他の3人と比べると上の世代の選手で5年ほど年齢差があります。
なので対戦成績ではジョコビッチ選手やナダル選手には劣りますが、年齢や実績を含めて考えた場合今のところビッグ4で一番強いのはフェデラー選手だと僕は思います。
しかし今後この勢力図は変わっていくでしょうし、新勢力が加入してビッグ4自体なくなる事もあるかもしれません。
既に対戦成績を見るとジョコビッチ選手が一番強いですし、グランドスラムタイトルを獲得するペースもかなり早いので実績でフェデラー選手を上回ってくると、いよいよジョコビッチ選手が最強となりそうです。
しかし改めていろいろまとめて見て思ったこと。
ビッグ4凄すぎ。
直近の10数年ずっとこの4人でランキング1位をローテーションしてるんですからね 笑
マスターズの優勝こそ最近では若手や他の上位選手が取れるようになってきましたが、より強さが必要とされる5セットマッチのグランドスラムでは依然としてほとんどのタイトルをビッグ4の誰かが取っています。
今後新たに台頭してくる若手世代にも期待しつつ、ビッグ4の圧倒的強さも見たいですね。いずれ新世代のビッグ4が出てきて新旧のビッグ4対決が起こる漫画みたいな展開になってくれることを密かに期待してます。
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