日本テニス界最高の選手となった錦織圭選手についてのプロフィールやプレースタイル、ランキングの推移、シーズン毎の主な成績などをまとめていきます。
(2020,1,15更新)
プロフィール
年齢 | 30歳 |
国 | 日本 |
身長 | 178cm |
体重 | 75kg |
利き手 | 右 |
プロ転向 | 2007年(18歳) |
バックハンド | 両手 |
好きなコート | ハード、クレー |
好きなショット | フォア |
ATP公式サイト | 選手ページ |
コーチ | マイケル・チャン |
錦織選手がテニスを始めたのは5歳の頃。
ジュニア時代にはジュニアランキングで7位を記録。
ゲームや漫画、ドライブ、サッカーなどが趣味。
現在のコーチは2014年にチームに加わった、全仏オープン優勝者で世界2位にもなったことのあるマイケル・チャン。
2010年から長く錦織選手を支えてきたIMGアカデミーのコーチであるダンテ・ボッティーニコーチとは2019年に契約を解消。
プレースタイル
錦織選手のプレースタイルは攻撃型ベースライナーで、武器は超ハイテンポのストロークと世界トップクラスのバックハンドです。
普通に考えたらありえないタイミングでボールを捉えてラリーを展開していくので、相手としては返したボールがすぐにまた自分のコートに叩きつけられている感じなのかもしれません。
またそのボールの精度が高く、特にバックハンドのコントロールは世界で一番と言っても過言では無いです。それを象徴するのがバックハンドのダウンザラインです。
ドロップショットやまた抜きショットなどテクニックが必要なショットの質も高く、ネットプレーのレベルも高いのでプレーの幅が非常に広いです。
近年では特にネットプレーに力を入れており、レベルもかなり上がってきて大きな武器になっています。
フォアハンド | 9 |
バックハンド | 10 |
サーブ | 7 |
リターン | 9 |
ボレー | 9 |
テクニック | 9 |
メンタル | 9 |
フットワーク | 8 |
攻撃力 | 8 |
守備力 | 8 |
総合力 | 86 |
テニス選手としての経歴や成績
キャリアタイトル
錦織選手のキャリアタイトルは12勝
初タイトル獲得が2008年のデルレイビーチ(ATP250)。
18歳の時の優勝で、非常に若い年齢でのタイトル獲得になっており、これはトップ選手の中でも早い部類です。
しかもこの時、決勝では当時世界4位のブレイク選手に勝利しての優勝。
グレード別 | |
グランドスラム | – |
マスターズ | – |
ATP500 | 6 |
ATP250 | 6 |
サーフェス別 | |
ハード | 10 |
クレー | 2 |
グラス | 0 |
グランドスラム・マスターズの成績
グランドスラムの最高成績 | |
全豪オープン | ベスト8 |
全仏オープン | ベスト8 |
ウィンブルドン | ベスト8 |
全米オープン | 準優勝 |
マスターズの最高成績 | |
インディアンウェルズ | ベスト8 |
マイアミ | 準優勝 |
モンテカルロ | 準優勝 |
マドリード | 準優勝 |
ローマ | ベスト4 |
カナダ | 準優勝 |
シンシナティ | 3回戦 |
上海 | ベスト4 |
パリ | ベスト4 |
こうしてみると錦織選手はどんな大会でもそれなりに安定した結果を残しているという事が分かりますね。
あとハードコートが得意かと思いきや、クレーでの成績がかなり良いです。
マスターズの最高成績をみると、クレーは3大会あるのですが全てでベスト4以上、更に2大会では準優勝という成績となっています。
錦織圭のグランドスラムでの成績や勝敗一覧。優勝の可能性が高い大会は?
ツアーでの戦績や獲得賞金
公式ツアー戦績 | 397勝186敗(勝率68%) |
ハード | 266勝124敗(勝率68%) |
クレー | 94勝39敗(勝率70%) |
グラス | 36勝23敗(勝率61%) |
獲得賞金 | 約2320万ドル(約26億円) |
ランキングの推移
キャリアハイの推移 | |
トップ100 | 2008年(18歳) |
トップ50 | 2011年(21歳) |
トップ30 | 2011年(21歳) |
トップ20 | 2012年(22歳) |
トップ10 | 2014年(24歳) |
トップ5 | 2014年(24歳) |
キャリアハイ|4位 | 2014年(24歳) |
年末ランキングの推移 | |
2007 | 286 |
2008 | 63 |
2009 | 418 |
2010 | 98 |
2011 | 25 |
2012 | 19 |
2013 | 17 |
2014 | 5 |
2015 | 8 |
2016 | 5 |
2017 | 22 |
2018 | 9 |
2019 | 13 |
錦織選手はプロに転向してすぐの18歳でATPツアー初タイトルを獲得し、大注目のルーキーでしたが、ランキングの推移を見ても分かるように2009年に怪我により大きくランキングを落としています。
しかしそこから2年ほどで再びランキングを上昇させたのは本当に凄いです。
シーズン毎の成績
ジュニア時代
錦織選手は小学生の頃から頭角を現し、日本のジュニア3大大会を総なめにしました。日本で収まる器では無かった錦織選手はそこからIMGアカデミーに所属することになり、世界を相手にジュニアのツアーを回るように。
この時点で錦織選手は世界レベルの強さを持っていたんですね。やっぱりここまでのトップ選手になるには普通にやっているだけではダメだということがわかります。錦織選手も小さい頃からアメリカに行き、かなり自分を追い込んでいたと思います。普通の中学生はそこまで自分を追い込むことなんてできませんよね。。
2007年
獲得賞金|約5万ドル
- ATP250のインディアナポリスでツアー初のベスト8。この時373位で予選からの出場でツアー初勝利からのベスト8だった。
2008年
獲得賞金|約29万ドル
タイトル|1勝
- 当時ランキング244位で予選から出場したATP250のデルレイビーチでツアー初タイトルを獲得。決勝では当時12位で元世界ランク4位のブレイク選手に勝利。
- 全米オープンではベスト16。3回戦で4位のフェレール選手にフルセットで勝利。
2009年
獲得賞金|約5万ドル
- 右肘の怪我により、3月のマスターズ・インディアアンウェルズでこのシーズンのツアーは終了。
- シーズン序盤のATP250・ブリスベンでは20位のベルディヒ選手に勝利し、ベスト8。
2010年
獲得賞金|約16万ドル
- 2月のデルレイビーチで復帰。落ちたランキングを戻すためにチャレンジャーを中心に周る。このシーズン3つのチャレンジャーで優勝。
- 予選から出場した全米オープンでは、2回戦で13位のチリッチ選手をフルセットで破る。
- シーズン開始時900位台だったランキングもトップ100へ戻る。
2011年
獲得賞金|約74万ドル
- マスターズ・上海でマスターズ初のベスト4。2回戦では8位のツォンガ選手、準々決勝では18位のドルゴポロフ選手に勝利。
- バーゼル(ATP500)とヒューストン(ATP250)で準優勝。バーゼルでは1位のジョコビッチ選手、7位のベルディヒ選手らトップ10から勝利。
- ランキングもトップ30入りを果たす。
2012年
獲得賞金|約100万ドル
ツアータイトル|1勝
- 東京(ATP500)でツア−2つ目のタイトルを獲得。グレード500では初めての優勝。準々決勝で6位のベルディヒ選手、決勝では13位のラオニッチ選手に勝利。
- 全豪オープンでベスト8。4回戦では6位のツォンガ選手と戦い、フルセットの末勝利。
- トップ20入りも果たし、トップ10目前。
2013年
獲得賞金|約110万ドル
ツアータイトル|1勝
- メンフィス(ATP250)でツアー3つ目のタイトルを獲得。準々決勝では12位のチリッチ選手に勝利。
- マドリード(マスターズ)でベスト8。3回戦では2位のフェデラー選手に勝利。
- ランキングはほぼ横ばいでトップ20をキープ。
2014年
獲得賞金|約440万ドル
ツアータイトル|4勝
- メンフィス(ATP250)で2連覇&ツアー4つ目のタイトルを獲得。その後バルセロナ(ATP500)、東京(ATP500)、クアラルンプール(ATP250)でも5、6、7個目のタイトルを獲得し、このシーズン合計4つのタイトルを獲得。
- 全米オープンで準優勝。歴史的快挙となったこの大会で、錦織選手は4回戦で6位のラオニッチ選手、準々決勝で4位のワウリンカ選手、準決勝では1位のジョコビッチ選手に勝利。平均試合時間3時間半以上のロングマッチを連続で制した。
- マスターズではマドリードで準優勝、パリとマイアミでベスト4。この3大会で合計5人のトップ10に勝利。
- ツアーファイナルにも初出場し、予選を2勝で突破しベスト4。
- ランキングも5位まで上昇。
2015年
獲得賞金|約300万ドル
ツアータイトル|3勝
- メンフィス(ATP250)で3連覇&ツアー8つ目のタイトルを獲得。その後バルセロナ(ATP500)でも2連覇で9つ目のタイトルを獲得。8月にはワシントン(ATP500)でタイトルを獲得。これでツアータイトルは10個目。
- グランドスラムでは全豪と全仏でベスト8。
- マスターズではマドリードとカナダでベスト4、マイアミとローマでベスト8。
- ツアーファイナルにも2年連続で出場。
2016年
獲得賞金|約430万ドル
ツアータイトル|1勝
- メンフィス(ATP250)で4連覇&ツアー11個目のタイトルを獲得。
- グランドスラムでは全米でベスト4、全豪でベスト8。全米では準決勝で2位のマレー選手に勝利。
- マスターズではマイアミとカナダで準優勝、マドリードとローマでベスト4、インディアンウェルズでベスト8。
- ツアーファイナルにも3年連続で出場し、予選を突破しベスト4。
2017年
獲得賞金|約140万ドル
- 全仏でベスト8。
- マズターズではインディアンウェルズ、マイアミ、マドリードでベスト8。
- 右手首の怪我により、8月のカナダでこのシーズンは終了。
2018年
獲得賞金|約370万ドル
- 全米オープンで2年ぶりにベスト4に進出。準々決勝では7位のチリッチ選手相手にフルセットの大激闘の末に勝利。
- ウィンブルドンで初のベスト8に進出。
- モンテカルロ(マスターズ)で準優勝。準々決勝で3位のチリッチ選手、準決勝で4位のズベレフ選手らトップ5を2人破っての準優勝。
- ATP500の東京とウィーンで準優勝
- 2年ぶりにツアーファイナルに出場。
2019年
獲得賞金|約210万ドル
ツアータイトル|1勝
- グランドスラム|ウィンブルドン、全仏、全豪(ベスト8)
- マスターズ|ローマ(ベスト8)
- ATP500|バルセロナ、ロッテルダム(ベスト4)
- ATP250|ブリスベン(優勝)
- 8月の全米オープン以降は右ひじの怪我によりすべての大会を欠場。
では錦織選手のプレースタイルやツアーでの成績、ランキングの推移、主な経歴については以上です!
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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