この記事では錦織選手の2021年シーズンに出場した大会の結果、獲得賞金、勝敗などをまとめていきます。
(2021.6.14更新)
成績・獲得賞金・ポイントの一覧
大会 | 結果 | ポイント | 賞金 |
ATPカップ | 0勝2敗 | 0 | 約1000万円 |
全豪オープン | 1回戦 | 10 | 約800万円 |
ATP500 ロッテルダム | ベスト8 | 90 | 約500万円 |
ATP250 マルセイユ | 1回戦 | 0 | 約100万円 |
ATP500 ドバイ | ベスト8 | 90 | 約600万円 |
マスターズ マイアミ | 3回戦 | 45 | 約300万円 |
ATP500 バルセロナ | 3回戦 | 45 | 約300万円 |
マスターズ マドリード | 2回戦 | 45 | 約300万円 |
マスターズ ローマ | 3回戦 | 90 | 約400万円 |
全仏オープン | 4回戦 | 180 | 約2200万円 |
合計 | 595 | 約6500万円 |
各大会の詳細結果
ATPカップ(メルボルン)
- 2月1日〜2月6日
- ハード
- 結果|予選リーグ 0勝2敗
- 獲得賞金|$90,000(約1000万円)
アルゼンチン戦 | ディエゴ・シュワルツマン | 9位 | 16 76 06 |
ロシア戦 | ダニル・メドベージェフ | 4位 | 26 46 |
コロナウイルスの影響で隔離期間が長くなるなど、大会前にアクシデントがあり十分な準備ができないまま出場した2021年のATPカップ。
1番手としての出場だったため対戦したのはメドベージェフ選手とシュワルツマン選手とともにトップ10プレイヤー。
準備不足に加え、まだ復帰途中という事を考えるとかなり厳しい状況での試合でしたが、2試合とも良いプレーが多くありましたし敗れはしたもののかなり状態は良さそうでした。
全豪オープン(グランドスラム・メルボルン)
- 2月8日〜2月21日
- ハード
- 結果|1回戦(10ポイント)
- 獲得賞金|A$100,000(約800万円)
1回戦 | パブロ・カレーニョブスタ | 16位 | 57 67 26 |
全豪オープンはランキングが下がったこともあり、ノーシードでの出場となりドロー運もあまり良くなく1回戦から強敵カレーニョブスタ選手との対戦となりました。
それでも第1、第2セットはほぼ互角の試合となり、ATPカップと同様に状態はかなり良く見えました。
ABMアムロ世界テニストーナメント(ATP500・ロッテルダム)
- 3月1日〜3月7日
- ハード
- ベスト8(90ポイント)
- 獲得賞金 €38,400(約500万円)
1回戦 | フェリックス・オジェ・アリアシム | 19位 | 76 61 |
2回戦 | アレックス・デミノー | 23位 | 63 26 75 |
準々決勝 | ボルナ・チョリッチ | 26位 | 67 67 |
1回戦、2回戦で注目の若手であるアリアシム選手とデミノー選手に勝利。
準々決勝ではチョリッチ選手に敗れましたが、久々のツアーベスト8進出!
ATP250・マルセイユ
- 3月8日〜3月14日
- ハード
- 結果|1回戦(0ポイント)
- 獲得賞金|€6,900(約100万円)
1回戦 | ピエール・ユーグ・エルベール | 93位 | 16 46 |
この大会は1回戦でかなり質の高いテニスをしたエルベール選手に完敗。
錦織選手の調子もあまりよくありませんでしたが、エルベール選手はダブルスでは世界トップクラスですし、シングルスでもランキング以上に力のある選手です。
ドバイデューティーフリーテニス選手権(ATP500・ドバイ)
- 3月15日〜3月20日
- ハード
- ベスト8(90ポイント)
- 獲得賞金 $53,900(約600万円)
1回戦ではビッグサーバーのオペルカ選手に逆転勝ち、そして2回戦では同世代ライバルでプレースタイルも非常によく似ているゴファン選手にストレートで勝利。
このゴファン選手に対しての勝利は錦織選手自身のプレーのレベルがかなり高いところまで戻ってきているという証明になるので凄く良かったと思います。
準々決勝では昨年あたりから非常に勢いのある南アフリカのハリス選手に惜しくも敗退。
マイアミオープン(マスターズ・マイアミ)
- 3月22日〜4月4日
- ハード
- 3回戦(45ポイント)
- 獲得賞金 $26,000(約300万円)
1回戦 | BYE | – | – |
2回戦 | アルヤズ・ベデネ | 59位 | 76 57 64 |
3回戦 | ステファノス・チチパス | 5位 | 36 63 16 |
2回戦で先週にドバイで対戦したばかりのベデネ選手と早くも再戦し、今回はタイブレークを含むフルセットの大激戦となり試合時間もほぼ3時間でした。
そして3回戦ではトップ5プレイヤーのチチパス選手と対戦しフルセットで敗退。
バルセロナオープン(ATP500・バルセロナ)
- 4月19日〜4月25日
- クレー
- 3回戦(45ポイント)
- 獲得賞金 €24,900(約300万円)
1回戦 | ギド・ペラ | 50位 | 46 76 62 |
2回戦 | クリスチャン・ガリン | 22位 |
76 46 61 |
3回戦 | ラファエル・ナダル | 3位 | 06 62 26 |
1回戦、2回戦はペラ選手、ガリン選手と連続でクレー巧者との対戦に。
やはり厳しい戦いとなりましたが、フルセットマッチが強すぎる錦織選手が2試合とも接戦を勝ち切っています。
そして3回戦でクレーの絶対王者であるナダル選手と対戦。
ATP500の3回戦でナダル選手と対戦するというのもかなりドロー運が無いですが、そればかりは仕方がありません。
そしてこの試合は敗れはしたものの、クレーでもかなり良いプレーが出来ていたことは間違いないです。
1セット目終了時はどうなる事かと思いましたが、第2セットからは別人のようになりとてつもなくレベルの高いプレーをしていました。
ムチュアマドリードオープン(マスターズ・マドリード)
- 5月3日〜5月9日
- クレー
- 結果 2回戦(45ポイント)
- 獲得賞金 €22,720(約300万円)
1回戦 | カレン・カチャノフ | 23位 | 67 62 62 |
2回戦 | アレクサンダー・ズベレフ | 6位 |
36 26 |
1回戦でいきなりマスターズタイトルを持っている強豪のカチャノフ選手との対戦という相当なタフドロー。
それでもこの試合は基本的に錦織選手が主導権を握る場面も多くフルセットになりましたが、ストレートで勝っていてもおかしく無いほど錦織選手の方が上回っていたように見えました。
しかし次の2回戦はこのマドリードの大会と抜群に相性が良いズべレフ選手との対戦となりこの試合はズべレフ選手に圧倒されて完敗。
BNLイタリア国際(マスターズ・ローマ)
- 5月9日〜5月16日
- クレー
- 結果 3回戦(90ポイント)
- 獲得賞金 €28,200(約400万円)
1回戦 | ファビオ・フォニーニ | 28位 | 63 64 |
2回戦 | パブロ・カレーニョブスタ | 12位 |
W/O |
3回戦 | アレクサンダー・ズベレフ | 6位 | 46 63 64 |
1回戦からフォニーニ選手との対戦となりマドリードに続き相当なタフドロー。
マスターズでノーシードから勝ち上がるのがとてつもなく難しいという事が改めて分かりましたが、それでもやっぱり錦織選手はドロー運に恵まれませんね 笑
それでもフォニーニ選手には勝利し2回戦はカレーニョブスタ選手が棄権して不戦勝し3回戦へ。
しかしここで当たるのが先週に引き続きまたもズべレフ選手。
ただ今回は先週とは違いどちらが勝ってもおかしくないフルセットの接戦となり、最終的にはズべレフ選手が上回りましたがほぼ互角と言っても良い試合だったと思います。
ローマは同じクレーでもマドリードと比べるとかなり球足が遅いのでその辺りも影響していると思います。
全仏オープン(グランドスラム)
- 5月31日〜6月13日
- クレー
- 結果 4回戦(180ポイント)
- 獲得賞金 €170,000(約2200万円)
1回戦 | アレサンドロ・グランネッシ | 159位 | 64 67 26 64 64 |
2回戦 | カレン・カチャノフ | 25位 |
46 62 26 64 64 |
3回戦 | ヘンリー・ラークネソン | 150位 | 75 RET |
4回戦 | アレクサンダー・ズベレフ | 6位 | 46 16 16 |
1回戦、2回戦で連続でフルセットマッチの激戦で、しかも2試合ともほぼ4時間。
この驚異の勝ち上がりはやはり錦織選手はとんでもないと思わされましたが、やっぱり体力的にはかなりギリギリだったと思います。
正直ファンの僕としては3回戦は負けても良いから怪我無く無事に試合が終われば良いとすら思っていたほどでしたが、相手のラークネソン選手が試合中に足を痛めてしまい途中棄権で勝利。
これは複雑な気持ちでしたが、錦織選手にとってはかなり助かったと思います。
しかし4回戦で当たったのはまたもズべレフ選手。
まさかの3大会連続での対戦となり、この試合はズべレフ選手がとんでもないレベルのプレーをして完敗。
結局マドリード、ローマ、全仏と全てズべレフ選手に上位進出の道を阻まれ、これはズべレフ選手に対して強烈な苦手意識が出来てしまいそうで怖いですね。。
ただ逆に考えれば3月のマイアミ以降ではズべレフ選手以外でもチチパス選手とナダル選手とトップ10プレイヤーにしか負けていません。
単純に考えるとトップ10以外の選手には勝てているのですから、すでにトップ20くらいの実力には戻ってきていると言っても良いと思います。
勝敗
勝敗:13勝11敗(勝率54%)
獲得タイトル:0勝
【サーフェス別】
- ハード 6勝7敗(勝率46%)
- クレー 7勝4敗(勝率63%)
- グラス 0勝0敗(勝率%)
【対戦相手別】
- 対ビッグ4 0勝1敗(勝率0%)
- 対トップ10 0勝7敗(勝率0%)
- ランキングが上の相手 8勝9敗(勝率47%)
- ランキングが下の相手 5勝2敗(勝率71%)
【状況別】
- 5セットマッチ 3勝2敗(勝率60%)
- 3セットマッチ 10勝9敗(勝率52%)
- フルセットマッチ 9勝4敗(勝率69%)
- タイブレーク 9勝10敗(勝率47%)
- ツアーの決勝 0勝0敗(勝率%)
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