今回は2月にブラジル・リオデジャネイロで開催されるATP500「リオオープン」の各ラウンドでの賞金や獲得できるポイント、過去大会の結果などの情報をまとめていきます。
【男子ツアー大会のグレード】
マスターズ(ATP1000)
ATP500
ATP250
各ラウンドでのシングルスとダブルスの賞金、ポイント
シングルスの賞金
結果 | ポイント | 賞金(ドル) | 賞金(日本円) |
優勝 | 500 | $355,530 | ¥38,041,710 |
準優勝 | 300 | $178,455 | ¥19,094,685 |
ベスト4 | 180 | $90,600 | ¥9,694,200 |
ベスト8 | 90 | $48,050 | ¥5,141,350 |
2回戦 | 45 | $24,540 | ¥2,625,780 |
1回戦 | 0 | $13,555 | ¥1,450,385 |
予選勝者 | 20 | ||
予選2回戦 | 10 | $6,175 | ¥660,725 |
予選1回戦 | 0 | $3,430 | ¥367,010 |
リオオープンの優勝賞金は約35万ドル(約3800万円)。
リオオープンは年間13大会開催されるATP500の中で一番低い優勝賞金額となっています。
ATP500の優勝賞金は平均で5200万円ほどになるので、それと比べても1000万円以上の差があります。
一番優勝賞金額の高い北京の8000万と比べるとほぼ半分。
ただ北京の大会はATP500の中でも並外れて賞金額が高く、それによりATP500全体の平均が上がってしまっているため、リオオープンが際立って低いというわけではありません。
シングルスの賞金推移と前年比
【賞金額の推移】
結果 | 2020年 | 2019年 |
優勝 | $355,530 | $369,000 |
準優勝 | $178,455 | $185,325 |
ベスト4 | $90,600 | $93,515 |
ベスト8 | $48,050 | $49,140 |
2回戦 | $24,540 | $24,560 |
1回戦 | $13,555 | $13,590 |
予選2回戦 | $6,175 | $5,525 |
予選1回戦 | $3,430 | $2,610 |
【前年度比】
結果 | 2020年 |
優勝 | -3.7% |
準優勝 | -3.7% |
ベスト4 | -3.1% |
ベスト8 | -2.2% |
2回戦 | -0.1% |
1回戦 | -0.3% |
予選2回戦 | 11.8% |
予選1回戦 | 31.4% |
リオオープンは優勝、準優勝の賞金が前年比マイナスに。
特にベスト4以上は3%以上のマイナスとなっています。
近年はどの大会も毎年のように賞金額が増額しているので、前年比でマイナスになるのは珍しいです。
ただ予選の賞金に関しては大きく増額しており、本戦と予選の賞金格差がかなり小さくなってきています。
ダブルス
結果 | ポイント | 賞金(ドル) | 賞金(日本円) |
優勝 | 250 | $114,200 | ¥12,219,400 |
準優勝 | 150 | $55,900 | ¥5,981,300 |
ベスト4 | 90 | $28,040 | ¥3,000,280 |
ベスト8 | 45 | $14,390 | ¥1,539,730 |
1回戦 | 0 | $7,430 | ¥795,010 |
大会概要
大会名 | リオオープン |
グレード | ATP500 |
開催場所 | ブラジル・リオデジャネイロ |
開催時期 | 2月第3週 |
ドロー数 | S(32)、D(16) |
サーフェス | クレー |
ATP公式サイト | 大会情報 |
「リオオープン」は2014年に新設され、2月に開催されますがサーフェスがクレーの大会です。
3月にアメリカでインディアンウェルズ、マイアミとハードコートのマスターズが2連戦あるのでそれに合わせてハードで調整していく選手が多くトップ選手もなかなか集まりにくい大会になっています。
そのため逆に通常はATP500に出られないランキングの選手でも出場できる可能性があり、ランキングを上げるチャンスになります。
特にクレーが得意な選手にとっては絶好の大会となっています。
またこのリオオープンの開催により、ブラジルでは初のATP500大会の開催にもなりました。
歴代の優勝者と上位成績者
年 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
2014 | ラファエル・ナダル | アレクサンドル・ドルゴポロフ | パブロ・アンドゥハル ダビド・フェレール |
2015 | ダビド・フェレール | ファビオ・フォニーニ | A・ヘイダーマウアー ラファエル・ナダル |
2016 | パブロ・クエバス | ギド・ペラ | ラファエル・ナダル ドミニク・ティエム |
2017 | ドミニク・ティエム | パブロ・カレーニョブスタ | アルベルト・ラモスビノラス キャスパー・ルード |
2018 | ディエゴ・シュワルツマン | フェルナンド・ベルダスコ | ニコラス・ジャリー ファビオ・フォニーニ |
2019 | ラスロ・ジェレ | F・オジェ・アリアシム | アルヤズ・ベデネ パブロ・クエバス |
(黄色マーカーはビッグ4)
時期的には少し早めに開催されるクレーの大会ということで、ビッグ4は基本的にナダル選手しか出場していません。そのナダル選手も初開催の2014年に一度優勝したきりでそれ以来優勝できていません。
それ以外の優勝選手だと、クレーコートを得意とするフェレール選手、ティエム選手らベースライナーが上位進出を果たしています。特にスペイン人選手の活躍が凄く、2018年までは毎年1人以上は必ずベスト4にいました。
強いトップ選手があまり出てこない大会でもありますので、クレーを得意とする若手選手の上位進出も期待できる大会になっています。若手が一気にランキングを上げるには良いかもしれませんね。
実際に2019年大会では優勝したジェレ選手、準優勝のアリアシム選手共に若手選手です。
ではATP500リオデジャネイロの獲得できる賞金やポイント、過去大会の結果についてまとめてみました。ここまで読んでくださってありがとうございました。
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