近年の男子テニス界では最強の選手と言っても過言では無いセルビアのノバク・ジョコビッチ選手。
ではそんな最強のジョコビッチ選手に対して対戦成績で勝ち越している現役選手は誰なのか。
そもそも勝ち越している選手はいるのか、という事について調査してみました。
(2023,7更新)
ジョコビッチ選手に勝ち越しているのは5人!
調査の結果、2023年7月時点でジョコビッチ選手に勝ち越している現役選手は以下の5人という結果に。
()内は対ジョコビッチ選手の戦績。
正直、かなり予想外なメンバーとなりました。
最もキャリアハイが高いのが6位のルーネ選手、次いで13位のキリオス選手です。
エバンス選手やベセリ選手も、もちろん強い選手ですが、キャリアハイを見ると20位台~30位台、そして日本のダニエル太郎選手はキャリアハイに関しては60位台です。
しかしこの5人という数少ない選手の中に日本のダニエル選手が入っているというのは嬉しいですね。
このメンバーの中でも特にベセリ選手、キリオス選手、ルーネ選手の3人は2勝しているため、対ジョコビッチ選手では相性が良いのかもしれません。
それぞれの選手との対戦
ベセリ選手
ベセリ選手は初対戦となった2016年のモンテカルロでフルセット勝利。
質の高いドロップショットを上手く使ってジョコビッチ選手を前後に揺さぶり、勝利につなげていました。
また2022年のATP500ドバイでは予選から勝ち上がり、準々決勝でジョコビッチ選手に勝利しています。
【過去の対戦結果】
年 | 大会 (グレード・コート) |
勝者 | スコア |
2016 | モンテカルロ (マスターズ・クレー) |
ベセリ | 64 26 64 |
2022 | ドバイ (ATP500・ハード) |
ベセリ | 64 76 |
【2016 マスターズ モンテカルロ】
キリオス選手
キリオス選手はジョコビッチ選手とこれまでに3度の対戦があり2勝1敗。
これまでの対戦はいずれも接戦となっています。キリオス選手がストレートでジョコビッチ選手を破っています。
初対戦となった2017年のATP500アカプルコ、そして翌週にマスターズインディアンウェルズと2大会連続での対戦となりこれはいずれもキリオス選手が勝利。
そして3度目の対戦となったのが大舞台である2022年のウィンブルドン決勝。
お互いに殆どリターンゲームでチャンスが無かったものの、わずか4回のブレークチャンスから2回のブレークを成功させたジョコビッチ選手が勝利し、これが対キリオス選手では初勝利となりました。
とはいえ、いずれの対戦でも世界トップクラスのリターン力を誇るジョコビッチ選手が、キリオス選手のサービスゲーム攻略に非常に苦労している印象があります。
【過去の対戦結果】
年 | 大会 (グレード・コート) |
勝者 | スコア |
2017 | アカプルコ (ATP500・ハード) |
キリオス | 64 76 |
2017 | インディアンウェルズ (マスターズ・ハード) |
キリオス | 76 75 |
2022 | ウィンブルドン (グランドスラム・グラス) |
ジョコビッチ | 46 63 64 76 |
【2017 ATP500 アカプルコ】
【2017 マスターズ インディアンウェルズ】
【2022 グランドスラム ウィンブルドン】
ルーネ選手
2020年にプロ入りしたばかりの若手ですが、驚異的な速度でトップ10入りを果たしすでにマスターズタイトルも獲得しているルーネ選手。
ジョコビッチ選手とは3度の対戦があり、2勝1敗。
初対戦となった2021年の全米オープンでもすでにトッププレイヤーとなる片鱗を見せていて、予選上がりで当時まだランキング100位台だったルーネ選手でしたが、ジョコビッチ選手から1セット奪う健闘を見せています。
そして2回目の対戦となったパリのマスターズ決勝で、1セットダウンから逆転勝利を果たしてジョコビッチ選手に初勝利。
ジョコビッチ選手に勝つこと自体かなり難しい事ですが、マスターズ決勝という大舞台かつ1セットダウンという状況からの勝利はとてつもない事です。
【過去の対戦結果】
年 | 大会 (グレード・コート) |
勝者 | スコア |
2021 | 全米オープン (グランドスラム・ハード) |
ジョコビッチ | 61 67 62 61 |
2022 | パリ (マスターズ・ハード) |
ルーネ | 36 63 75 |
2023 | ローマ (マスターズ・クレー) |
ルーネ | 62 46 62 |
【2021 全米オープン】
【2022 パリマスターズ】
【2023 ローママスターズ】
ダニエル太郎選手
ダニエル選手は2018年のインディアンウェルズでジョコビッチ選手と初対戦。
この時のジョコビッチ選手は怪我による長期のツアー離脱から復帰したばかりの時期で本来のプレーのレベルでは無かったかもしれませんが、それでもこの時のダニエル選手のプレーはトップ選手を倒しても全くおかしくないほどレベルの高いものでした。
特に以前は粘りのテニスが主体だったダニエル選手ですが、この試合はリスクを覚悟で攻める場面が非常に多く、とても攻撃的でアグレッシブなプレーを見せて、フルセットでジョコビッチ選手に勝ち切りました。
【過去の対戦結果】
年 | 大会 (グレード・コート) |
勝者 | スコア |
2016年 | インディアンウェルズ (マスターズ・ハード) |
ダニエル太郎 | 76 46 61 |
【2018 マスターズ インディアンウェルズ】
エバンス選手
30歳を超えるベテランとなった今も最前線で活躍しているイギリスのダニエル・エバンス選手。
ベテランですが、意外にもジョコビッチ選手との対戦は2021年が初対戦。
そして初対戦となったモンテカルロマスターズ3回戦でいきなりジョコビッチ選手に勝利しています。
【過去の対戦結果】
年 | 大会 (グレード・コート) |
勝者 | スコア |
2021 | モンテカルロ (マスターズ・クレー) |
エバンス | 64 75 |
【2021 モンテカルロマスターズ】
今後ジョコビッチ選手に本当に勝ち越してくる可能性がある有望株は多い
実際、現在ジョコビッチ選手に対して勝ち越している選手は対戦数自体が少ない選手ばかりで、ベセリ選手が唯一2つのリードをしていますが、1つの勝ち越しだけだと本当に勝ち越しているとは言いにくいです。
しかし今後ジョコビッチ選手に本当の意味で勝ち越していく選手が多くなっていく可能性は高いです。
特にカルロス・アルカラス選手、アレクサンダー・ズべレフ選手、ステファノス・チチパス選手、ドミニク・ティエム選手、ダニール・メドベージェフ選手、この5選手についてはかなり対ジョコビッチ選手の対戦成績が良いので、今後十分に勝ち越してくる可能性はありそうです。
ではジョコビッチ選手に勝ち越している選手まとめについては以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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