テレビやネットでテニスの試合を見ていると、試合終了時のデータでこの試合で何本サービスエースを取ったかというデータをよく見ると思います。
しかしそのサービスエースが何本というデータを見ても、実際にそれが多いのか少ないのか分からない場合もありますよね。
そこで今回はサービスエースの1試合平均はどれくらいなのか、トップ選手や日本人選手の情報をまとめてみました。
トップ選手のサービスエースの1試合平均本数
まずはキャリアハイで5位以内になったことのあるトップ選手のサービスエースを1試合平均で調べてみました。
(2020年2月時点のデータ)
選手 | 試合数 | サービスエース | 1試合平均 |
---|---|---|---|
ロジャー・フェデラー | 1513 | 11365 | 7.5 |
ラファエル・ナダル | 1185 | 3523 | 3.0 |
ノバク・ジョコビッチ | 1093 | 5704 | 5.2 |
アンディ・マレー | 869 | 5708 | 6.6 |
スタン・ワウリンカ | 821 | 5719 | 7.0 |
ファン・マルティン・デルポトロ | 612 | 4417 | 7.2 |
ミロシュ・ラオニッチ | 514 | 7601 | 14.8 |
マリン・チリッチ | 782 | 6689 | 8.6 |
グリゴール・ディミトロフ | 513 | 3626 | 7.1 |
アレクサンダー・ズベレフ | 346 | 2617 | 7.6 |
ドミニク・ティエム | 436 | 2482 | 5.7 |
錦織圭 | 593 | 1929 | 3.3 |
ダニル・メドベージェフ | 219 | 1642 | 7.5 |
ケビン・アンダーソン | 561 | 6993 | 12.5 |
ジョー・ウィルフリード・ツォンガ | 687 | 6507 | 9.5 |
ステファノス・チチパス | 177 | 1230 | 6.9 |
最も1試合平均が多かったのはラオニッチ選手の14本
キャリアハイで5位以内を記録した現役選手での中でサービスエースの1試合平均が最も多かったのはカナダのラオニッチ選手で14.8本。
世界屈指のビッグサーバーだと1試合で15本程度は普通にサービスエースを取ってくるという事ですね。
3セットマッチと5セットマッチの混ざった平均の本数なので、5セットマッチのみに限ったらさらに平均本数は上がります。
そして逆に一番少なかったのはビッグ4のナダル選手で3.0本。
そもそもナダル選手はサービスエースを取るタイプの選手では無いので、ここの数字が低くなってしまうのは仕方のない事ですし、エースが無いからと言ってサーブが弱いわけでは無く、自分の優位な状況を作り出せるサーブを持っています。
しかしサービスエースが多ければ強いというわけでは無い
しかしサービスエースの1試合平均の本数が多ければトップにいけるというわけでもありません。
ビッグ4の選手を見ても、フェデラー選手は7.5本で真ん中よりは上にいますが、ナダル選手は一番少なく、ジョコビッチ選手も5.2本で3番目に少ないです。
サービスエースが多いとそれだけ楽になるのは確実ですが、サービスエースが取れなくてもトップにはいけるという事をナダル選手やジョコビッチ選手が証明しています。
そう考えると、錦織選手も1試合平均の本数は3.3本と2番目に少ないですが特に問題は無いですね。
トップ選手の平均は7.5本
今回紹介したトップ選手のサービスエース1試合平均の本数は平均で7.5本、中央値は7.1本という結果になりました。
確かに表を見ると分かりますが、7本前後の選手が多いですよね。
もちろんビッグサーバーだったらもっと本数は多くなりますが、1試合のサービスエースの本数を見るうえで7本というのは一つの基準になりそうです。
これを知っておくと、試合を見た時にサービスエースの数が7本を超えていたら多いな~とか考えられるので、テニス観戦がほんの少し楽しくなります。
ただこれはあくまでも一つの基準なので、そういうデータを自分なりに見つけていきながらテニス観戦をするともっと楽しめると思います。
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