今回はドミニク・ティエム選手のプレースタイルやランキング、戦績などをまとめていこうと思います。
ティエム選手は近年クレーの大会で非常に活躍しているオーストリアのテニスプレイヤーです。
(2019,4,30更新)
プロフィール
年齢 | 25歳 |
国 | オーストリア |
身長 | 185cm |
体重 | 79kg |
ウェア | adidas |
ラケット | バボラ |
利き手 | 右 |
バックハンド | 片手 |
プロ転向 | 2011年(17歳) |
好きなショット | フォア |
好きなコート | クレー |
憧れだった選手 | S・コウベック、J・メルツァー |
好きな大会 | ウィーン、キッツビューエル |
趣味 | スキージャンプ |
コーチ | ギュンター・ブレスニック |
ATP公式サイト | 選手情報 |
ツアーの成績
キャリアタイトル
シングルスでのキャリアタイトルは13勝。
これまでに獲得したタイトルで最もグレードが高いのは、2019年のインディアンウェルズ(マスターズ)。
初タイトルはノーシードで出場した2015年のニース(ATP250・クレー)で、21歳の時に優勝しています。
インディアンウェルズはハードですが、サーフェス別で見ると最もタイトルが多いのはクレー。
グレード別 | |
グランドスラム | – |
マスターズ | 1 |
ATP500 | 3 |
ATP250 | 9 |
サーフェス別 | |
ハード | 3 |
クレー | 9 |
グラス | 1 |
グランドスラム・マスターズの成績
グランドスラムの最高成績 | ||
全豪オープン | 4回戦 | ハード |
全仏オープン | 準優勝 | クレー |
ウィンブルドン | 2回戦 | グラス |
全米オープン | ベスト8 | ハード |
マスターズの最高成績 | ||
インディアンウェルズ | 優勝 | ハード |
マイアミ | ベスト8 | ハード |
モンテカルロ | ベスト8 | クレー |
マドリード | 準優勝 | クレー |
ローマ | ベスト4 | クレー |
カナダ | 2回戦 | ハード |
シンシナティ | ベスト8 | ハード |
上海 | 2回戦 | ハード |
パリ | ベスト4 | ハード |
2019年のインディアンウェルズでマスターズ初優勝。
しかしティエム選手はクレーでの活躍も半端じゃないです。
マスターズはクレーだと3大会全てでベスト8以上、マドリードでは2017年と2018年に2度の準優勝があります。
そして全仏オープンでは1度の準優勝と2度のベスト4。
これだけの結果を見るとクレーでの強さがすでに世界トップクラスである事が証明されています。
ランキングの推移
キャリアハイランキングの推移 | |
トップ100 | 2014年(20歳) |
トップ50 | 2014年(21歳) |
トップ20 | 2015年(22歳) |
トップ10 | 2016年(23歳) |
トップ5 | 2017年(24歳) |
キャリアハイ|4位 | 2017年(24歳) |
年末ランキングの推移 | |
2011 | 638 |
2012 | 309 |
2013 | 139 |
2014 | 39 |
2015 | 20 |
2016 | 8 |
2017 | 5 |
2018 | 8 |
プレースタイル
ティエム選手のプレースタイルはバランス型ベースライナーで武器はダイナミックなフォームから打たれるサーブとストロークです。
ストロークは特に片手のバックハンドの思い切りが良く、一発で決められる威力があります。
ダイナミックなフォームですがストロークに安定感があり、クレーコートでかなりいい成績を残せています。
しかしその反面、早いテンポのラリーになると劣勢になってしまう事が多くグラスコートではあまり成績が残せていないのが現状です。
フォア・バック・サーブなどの戦力分析
フォアハンド | 9 |
バックハンド | 9 |
サーブ | 9 |
リターン | 8 |
ボレー | 7 |
テクニック | 8 |
メンタル | 8 |
フットワーク | 8 |
攻撃力 | 9 |
守備力 | 8 |
総合力 | 83 |
テニス選手としての主な経歴
ワイルドカードで出場した大会でベスト8
2013年にワイルドカードで出場したキッツビューエル(ATP250)でツアー初のベスト8に進出。シーズン最初に300位台だったランキングも一気に100位台まで上昇。
続く2014年シーズンには、2013年にベスト8入りを果たしたキッツビューエル(ATP250)でツアー初の準優勝。決勝ではフルセットの末ゴファン選手に敗退。
しかしこのシーズンはこれで終らず、全米ではグランドスラムで初の4回戦(ベスト16)に進出。2回戦ではグルビス選手(12位)、3回戦ではロペス選手(21位)ら、トップ20とトップ30を破ってのベスト16進出になりました。
ツアー初タイトルからの年間3タイトル獲得
2015年シーズンには、ニースのATP250でツアー初タイトルを獲得すると、ウマグ、グスタッドのATP250でも優勝しこのシーズン合計3つのタイトルを獲得。この活躍もあり年末にはトップ20入りも果たす。
2016年はさらに飛躍の年になり、まずはアカプルコ(ATP500)での優勝。グレード500の大会では初めてのタイトル。ATP250ではブエノスアイレス、ニース、ストゥットガルドで優勝。このシーズンは合計で4つのタイトルを獲得。昨シーズンの3タイトルを上回る活躍ぶり。
さらに全仏ではグランドスラム初のベスト4に進出。このシーズンついにティエム選手はトップ10入りを果たし、シーズン最終戦であるツアーファイナルにも初めて出場します。
マスターズ・グランドスラムでの準優勝と4位を記録
2017年シーズンはリオのATP500で優勝。バルセロナのATP500では準優勝。準決勝では1位のマレー選手に勝利する快挙。さらにクレーシーズンでのティエム選手の勢いは凄く、マドリードでマスターズ初の準優勝。続く全仏オープンでは2年連続でベスト4に進出。準々決勝ではジョコビッチ選手に勝利。ついにトップ5入りを果たし、2年連続でツアーファイナルにも出場。
2018年のクレーシーズンの活躍も凄まじく、中でもマドリード(マスターズ)と、全仏オープンでの準優勝は圧巻でした。
マドリードでは準々決勝で、誰にも止められないだろうと言われていたこのシーズンのナダル選手(1位)にストレートで勝利する偉業を成し遂げます。この大会決勝ではズベレフ選手(3位)に敗れましたが、このシーズン特にクレーで強かったナダル選手を倒した事は大きな話題になりました。
そして全仏オープン。4回戦では錦織選手(21位)に勝利、準々決勝でマドリードで負けたばかりのズベレフ選手(3位)に勝利、準決勝でノーシードながら強敵を撃破し上がってきて波に乗っているチェッキナート選手(72位)に勝利しグランドスラム初の決勝に進出。
決勝ではマドリードで勝利を果たしたナダル選手が相手でしたが、やはりクレーの絶対王者は桁違いの強さで、46,36,26で完敗でした。
しかしこれで現在の男子テニスにおいて、クレーコートでナダル選手の次に強いのはティエム選手だと多くの人に思わせるほどの活躍ぶりとなりましたね。
BNPパリバオープンでマスターズ初タイトルを獲得
トップ10として定着し、年齢的に見ても若手から中堅となってきた2019年シーズン。ティエム選手はついにマスターズ初タイトルを獲得します。
しかし意外だったのが初のマスターズ優勝がインディアンウェルズだった事です。
近年でのクレーでの成績を見る限り、クレーのマスターズである、マドリード、ローマ、モンテカルロの3大会のうちどれかでのタイトル獲得が濃厚だと思っていたのですが、まさかのハードコートのインディアンウェルズ。
しかも決勝ではフェデラー選手に逆転で勝利しての優勝となりました。
対戦成績
ビッグ4との対戦成績
- ティエム選手から見たビッグ4との対戦成績は10勝17敗で、勝率は37%です。
- 最も負け越しているのはナダル選手との対戦。しかし勝ち星の数では一番多い相手はナダル選手です。
- ビッグ4を相手に勝率3割台後半というのは非常に高い数字
トップ選手との対戦成績
- ティエム選手から見たトップ選手との対戦成績は15勝28敗(勝率は34%)です。
- 最も勝ち越しているのはズベレフ選手
- 負け越しが多いのはデルポトロ選手とアンダーソン選手
- デルポトロ選手とアンダーソン選手に共通する点といえば、サーブが非常に強くてストロークもパワーがある点
トップ選手 | 15勝28敗 | 34% |
S・ワウリンカ | 1勝3敗 | 25% |
J・M・デルポトロ | 0勝4敗 | 0% |
M・チリッチ | 1勝0敗 | 100% |
A・ズベレフ | 5勝2敗 | 71% |
G・ディミトロフ | 2勝2敗 | 50% |
D・フェレール | 1勝1敗 | 50% |
M・ラオニッチ | 1勝2敗 | 33% |
T・ベルディヒ | 0勝2敗 | 0% |
錦織圭 | 2勝3敗 | 40% |
J・W・ツォンガ | 0勝2敗 | 0% |
K・アンダーソン | 2勝7敗 | 22% |
ではティエム選手については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました。
テニス関連の記事はこちらにまとめてあります。