2020年にはついに東京オリンピックが開催されます。
そこで今回はオリンピックのテニスにおいて出場資格、推薦枠など出場者がどうやって決まっているのか簡単にまとめていきます。
オリンピックの出場資格
まずオリンピックのテニスに出場する資格は主に以下の2つ。
- デビスカップ(女子はフェドカップ)で過去4年間のうちに3回以上出場
- ランキングが56位以内
デビスカップの出場回数は厳密には前回のオリンピック以降の4年間で3回以上の必要です。(その内の1回は2019年以降の出場が必要)
例えば日本代表を例に出すと、リオ五輪から東京五輪の間の4年間なら、2016年のリオ五輪終了後の9月に行われたワールドグループプレーオフ「対ウクライナ」から2020年2月に行われる予定であるデビスカップファイナル予選まで(ゾーングループに降格していればこの通りでは無い)に3回以上の出場が必要となります。
2016年9月 | ワールドグループプレーオフ (ウクライナ) |
2017年2月 | ワールドグループ1回戦 (フランス) |
2017年9月 | ワールドグループプレーオフ (ブラジル) |
2018年2月 | ワールドグループ1回戦 (イタリア) |
2018年9月 | ワールドグループプレーオフ (ボスニア・ヘルツェゴビナ) |
2019年2月 | デビスカップファイナルズ予選 (中国) |
2019年11月 | デビスカップファイナルズ |
2020年2月 |
デビスカップファイナルズ予選 (エクアドル) |
2018年12月時点で3回以上出場している日本人選手は、ダニエル太郎選手、西岡良仁選手、杉田祐一選手、内山靖崇選手、マクラクラン勉選手です。
錦織圭選手は2016年9月のプレーオフ・ウクライナ戦しか出場していないのであと2回の出場が必要になります。
そしてランキング上位56人については2020年の全仏オープン終了時点でのランキングが適用。
ただし1カ国上位4人(ダブルスを含め6人)が上限になっているので、スペインやフランス、アメリカなどトップ選手が多くいる国の状況次第では57位以降の選手が繰り上がります。
デビスカップの条件もありますし、そもそもオリンピック出場を見送るなど上位56人全員が確実に出る事はまずありえ無いです。
ITF(国際テニス連盟)からの推薦
残りの8枠はITFにより決定され、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカの5大陸でそれぞれ選出される6人(大陸予選枠はアメリカのみ2名選出となるため合計で6人)と、大会推薦2枠で決定されます。
アジア枠では2018年アジア大会優勝者にその権利が与えられ、ウズベキスタンのイストミン選手が獲得し2020年の全仏オープン終了時点で300以内に入っていれば出場できます。
ITFからの推薦枠2つは、過去オリンピックやグランドスラムで優勝しているが出場資格を満たしていない選手や、開催国の選手に与えられる枠となり、現状ではこの枠でフェデラー選手が出場するのではないかと言われています。
ではオリンピックの出場資格については以上です。
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