今回は2014年の全仏オープンでトップ選手を次々と破りベスト4入りを果たして話題となった、ラトビアの元トップ10プレイヤーであるエルネスツ・グルビス(Ernests Gulbis)選手の、プレースタイルや錦織選手・杉田選手・ビッグ4との対戦成績などの情報をまとめていこうと思います。
(2019,2,13更新)
プロフィール
年齢 | 30歳 |
国 | ラトビア |
身長 | 193cm |
体重 | 88kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手 |
プロ転向 | 2004年(15歳) |
ウェア | adidas |
ラケット | ウィルソン |
好きなサーフェス | クレー |
好きなショット | サーブ、バック、ドロップ |
趣味 | バスケ、ホッケー |
好きな大会 | 全仏オープン |
コーチ | ギュンター・ブレスニック |
ATP公式サイト | 選手情報 |
キャリアタイトル
シングルスのキャリアタイトルは6勝。
初タイトルを獲得したのは2010年のデルレイビーチ(ATP250)で当時21歳。
ハードでのタイトル獲得が多いですが、クレーも得意とする選手です。
グレード別 | |
グランドスラム | 0 |
マスターズ(ATP1000) | 0 |
ATP500 | 0 |
ATP250 | 6 |
サーフェス別 | |
ハード | 5 |
クレー | 1 |
グラス | 0 |
グランドスラム・マスターズの成績
グランドスラムの最高成績
全豪オープン | 2回戦 | ハード |
全仏オープン | ベスト4 | クレー |
ウィンブルドン | 4回戦 | グラス |
全米オープン | 4回戦 | ハード |
グランドスラム全体での最高成績は2014年・全仏オープンのベスト4。さらに全仏では2008年にベスト8、2016年にベスト16と何度も好成績を残しています。
ウィンブルドンと全米でもベスト16に残っているので、サーフェスを問わずグランドスラムで活躍することができていますね。
マスターズの最高成績
インディアンウェルズ | ベスト8 | ハード |
マイアミ | 2回戦 | ハード |
モンテカルロ | 2回戦 | クレー |
マドリード | ベスト8 | クレー |
ローマ | ベスト4 | クレー |
カナダ | ベスト8 | ハード |
シンシナティ | ベスト8 | ハード |
上海 | 1回戦 | ハード |
パリ | 3回戦 | ハード |
マスターズでの最高成績は2010年・ローマでのベスト4。
ベスト4だとローマでの1度だけですがベスト8なら合計で6度あり、特にマドリードとモントリオールで2回ベスト8の経験があります。ローマやマドリードでの活躍、さらに全仏での活躍を見た限りではクレーを最も得意としている選手であることは間違いないです。
キャリアハイやランキングの推移
キャリアハイ推移 | |
トップ100 | 2007年(18歳) |
トップ50 | 2007年(18歳) |
トップ30 | 2010年(21歳) |
トップ20 | 2014年(25歳) |
トップ10 | 2014年(25歳) |
キャリアハイ|10位 | 2014年(25歳) |
年末ランキングの推移 | |
2004 | 1349 |
2005 | 418 |
2006 | 141 |
2007 | 61 |
2008 | 53 |
2009 | 90 |
2010 | 24 |
2011 | 61 |
2012 | 136 |
2013 | 24 |
2014 | 13 |
2015 | 81 |
2016 | 151 |
2017 | 199 |
2018 | 96 |
18歳というかなり早い段階でトップ50入り。度重なる怪我の影響でランキングが前後しますが2014年にはトップ10入り。近年は再び怪我によりランキングを落としてます。
プレースタイル
グルビス選手のプレースタイルは攻撃型ベースライナーで、武器はストローク全般とサーブです。
少し特徴的なテイクバックをする選手で、フォアもバックもかなりコンパクトです。しかし純粋にストローク力が高く、パワーより精度重視の完成度の高いスロトークです。特にバックの精度が高いです。
サーブは精度よりもパワー型で、フラット気味の強烈なサーブで相手を押し込みます。時には220キロを超えるようなビッグサーブも打つくらいパワーのあるサーブを持っています。
そしてグルビス選手は技巧派な面も持っており、フォアのスライスやドロップショットを多く使います。これにより緩急をつけ、隙ができたところを精度の高いストロークで打ち抜いていきます。
フォアハンド | 8 |
バックハンド | 8 |
サーブ | 8 |
リターン | 7 |
ボレー | 7 |
テクニック | 8 |
メンタル | 8 |
フットワーク | 8 |
攻撃力 | 8 |
守備力 | 7 |
総合力 | 77 |
主な経歴
2010年にシングルス初タイトル
ダブルスでは2008年にすでにタイトルを獲得していましたが、2010年にはシングルスでも初タイトルを獲得します。
優勝したデルレイビーチ(ATP250)では全試合ストレート勝利での優勝となり、決勝では33位のビッグサーバー、カルロビッチ選手を相手に62,63の完勝で優勝を果たしました。
さらにこのシーズンはローマ(マスターズ)で2回戦で1位のフェデラー選手に勝利してベスト4に進出。続くマドリード(マスターズ)でもベスト8に進出するなど、クレーシーズンでいい成績を残しました。
2014年の全仏オープンでベスト4
この2014年シーズンはグルビス選手にとってキャリア最高のシーズンとなります。2月のマルセイユ(ATP250)では準決勝で9位のガスケ選手、決勝で10位のツォンガ選手をストレートで破り優勝。
クレーシーズンではバルセロナ(ATP500)でベスト4、マドリード(マスターズ)でベスト8、ニース(ATP250)では優勝。
そして迎えた全仏オープン。4回戦で4位のフェデラー選手と激突。壮絶な試合となり67,76,62,46,63のフルセットでグルビス選手が勝利。
さらに準々決勝で6位のベルディヒ選手をストレートで下しベスト4に進出。準決勝ではジョコビッチ選手に敗れましたが、快進撃の大会となりました。
手首の怪我で一時はランキング500位台まで後退
快進撃を続けてトップ10入りも果たしたグルビス選手ですが、その後は度重なる手首の怪我により思うようにランキングを上げることができなくなってしまいます。
2017年には一時500位台までランキングを落としてしまいますが、そこから現在にかけてチャレンジャーなどを中心にツアーを周り徐々にランキングを戻しています。
錦織圭との対戦成績
グルビス選手と錦織選手の対戦成績は0勝2敗。
サーフェス別で見るとクレーとグラスでそれぞれ0勝1敗。初めての対戦は2014年のバルセロナ(ATP500)。その時は錦織選手がストレートで勝利。
現在錦織選手の2連勝中となっています。
勝利数 | ハード | クレー | グラス | |
グルビス | 0 | 0 | 0 | 0 |
錦織圭 | 2 | 0 | 1 | 1 |
【過去の対戦】
年 | 大会 | 勝者 | スコア |
2018 | ウィンブルドン (グランドスラム・グラス) |
錦織圭 | 46 76 76 61 |
2014 | バルセロナ (ATP500・クレー) |
錦織圭 | 62 64 |
ビッグ4との対戦成績
ビッグ4との対戦成績は4勝22敗(勝率15%)。
大きく負け越しているもののかなり対戦数は多いです。それだけビッグ4と対戦する機会を作っている事になるので、非常に力を持っている証拠になりますよね。
またナダル選手以外には勝利経験があるので全員撃破まであと1人の状態になっています。
ビッグ4との対戦成績 | 4勝22敗 | 15% |
R・フェデラー | 2勝3敗 | 40% |
R・ナダル | 0勝7敗 | 0% |
N・ジョコビッチ | 1勝7敗 | 12% |
A・マレー | 1勝5敗 | 17% |
トップ選手との対戦成績
トップ選手との対戦成績は15勝30敗(勝率33%)
元トップ10選手という事もありトップ選手に対するは勝率はかなり高いです。
3回に1回勝つ確率ですからこれは相当なもので、特にデルポトロ選手やツォンガ選手といったパワー型の選手との相性が良さそうです。
トップ選手との対戦成績 | 15勝30敗 | 33% |
S・ワウリンカ | 0勝2敗 | 0% |
J・デルポトロ | 3勝3敗 | 50% |
M・チリッチ | 1勝3敗 | 25% |
A・ズベレフ | 1勝0敗 | 100% |
G・ディミトロフ | 2勝1敗 | 67% |
D・フェレール | 0勝4敗 | 0% |
M・ラオニッチ | 0勝4敗 | 0% |
T・ベルディヒ | 3勝4敗 | 43% |
錦織圭 | 0勝2敗 | 0% |
D・ティエム | 1勝3敗 | 25% |
J・ツォンガ | 3勝3敗 | 50% |
K・アンダーソン | 1勝1敗 | 50% |
ではグルビス選手のプレースタイル、ランキング、錦織選手・杉田選手・ビッグ4との対戦成績については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!
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