今回は、少し荒い性格で話題になる事もありますが長年ランキング上位をキープしていて確かな実力もあるイタリアのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)選手のプレースタイルやランキング、主な成績についての情報をまとめていきます。
(2021,5,9更新)
ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)
プロフィール
年齢 | 33歳 |
国 | イタリア |
身長 | 178cm |
体重 | 74kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手 |
プロ転向 | 2004年(17歳) |
好きなサーフェス | 全て |
好きなショット | フォア・バック |
趣味 | サッカー |
コーチ | アルベルト・マンチーニ |
ATP公式サイト | 選手情報 |
シングルスのキャリアタイトル
シングルスのキャリアタイトルは9勝。
初タイトルは2013年のシュトットガルト(ATP250・クレー)。
クレーの大会で多くのタイトルを獲得しており、2018年のロスカボス(ATP250・ハード)がハードでの初タイトルとなりました。
2019年のモンテカルロ(マスターズ・クレー)でマスターズ初タイトルを獲得。
グレード別 | |
グランドスラム | – |
マスターズ | 1 |
ATP500 | 1 |
ATP250 | 7 |
サーフェス別 | |
ハード | 1 |
クレー | 8 |
グラス | – |
ダブルスのキャリアタイトル
ダブルスのキャリアタイトルは5勝。
2015年の全豪オープンで同じイタリアのボレッリ選手と組んでグランドスラムタイトルを獲得。
初タイトルは2011年のウマグ(ATP250・クレー)。
フォニーニ選手はシングルス、ダブルス共にタイトルを獲得しています。何と言っても凄いのが同じイタリアの選手であるボレッリ選手とのダブルスで、2015年の全豪オープンではグランドスラムタイトルを獲得しています。
グランドスラムの最高成績
シングルス | ダブルス | |
全豪オープン | 4回戦 | 優勝 |
全仏オープン | ベスト8 | ベスト4 |
ウィンブルドン | 3回戦 | 3回戦 |
全米オープン | 4回戦 | ベスト4 |
マスターズの最高成績
シングルス | ダブルス | |
インディアンウェルズ | 4回戦 | 準優勝 |
マイアミ | ベスト4 | ベスト4 |
モンテカルロ | 優勝 | 準優勝 |
マドリード | 3回戦 | 2回戦 |
ローマ | ベスト8 | ベスト4 |
カナダ | ベスト8 | 2回戦 |
シンシナティ | ベスト8 | 2回戦 |
上海 | ベスト8 | 準優勝 |
パリ | 3回戦 | 2回戦 |
シングルス、ダブルス共に大会によって成績に結構ばらつきがあります。ベスト4や準優勝という成績もありながら、2回戦止まりの大会も数多くありますね。
それだけ調子に波があるという事なのでしょうけど、勢いに乗ればダブルスでグランドスラムのタイトルを獲得してしまうほどのポテンシャルを持っているのは確かです。
しかしこうしてみると、本当にフォニーニ選手はシングルスでもダブルスでもトッププレイヤーですね。両方でここまで成績を残している選手は現役ではかなり少ないです。
勝敗
キャリア通算のツアーレベル(ATP250以上)での勝敗は373勝323敗(勝率53%)
【試合形式別】
- 5セットマッチ|79勝57敗(勝率58%)
- 3セットマッチ|294勝266敗(勝率52%)
【サーフェス別】
- クレー|210勝150敗(勝率58%)
- グラス|19勝18敗(勝率51%)
- ハード|142勝154敗(勝率48%)
フォニーニ選手はクレーでの勝率がずば抜けて高く、約6割の勝率です。
その反面、テニスの大会で最も多いサーフェスのハードでの勝率が最も低く5割を切っています。
キャリアハイやランキングの推移
キャリアハイの推移
シングルス | ダブルス | |
トップ100 | 2007年(20歳) | 2011年(24歳) |
トップ50 | 2011年(24歳) | 2011年(24歳) |
トップ20 | 2013年(26歳) | 2015年(28歳) |
トップ10 | – | 2015年(28歳) |
トップ5 | – | 2015年(28歳) |
キャリアハイ | 12位 2019年(31歳) |
7位 2015年(28歳) |
ランキングの推移
シングルス | ダブルス | |
2004 | 720 | 1324 |
2005 | 305 | 1683 |
2006 | 247 | 381 |
2007 | 95 | 499 |
2008 | 88 | 133 |
2009 | 54 | 212 |
2010 | 55 | 138 |
2011 | 48 | 34 |
2012 | 45 | 110 |
2013 | 16 | 36 |
2014 | 20 | 57 |
2015 | 21 | 10 |
2016 | 49 | 174 |
2017 | 27 | 96 |
2018 | 13 | 77 |
2019 | 12 | 148 |
2020 | 17 | 142 |
フォニーニ選手のプレースタイルや強さ
フォニーニ選手のプレースタイルは攻撃型ベースライナーで、武器はタイミングの速いショットです。
ストロークはそれほど威力はありませんが、フラットで打つタイミングが早いです。
かなりのライジングなので相手からしたらボールを返したと思ったらもう次のボールがくる感じかもしれません。
しかもその連続してくるボールのコースが非常に良いので一度フォニーニ選手のペースになると止めるのは難しいです。
サーブについてもクイックサーブなので普通のサーブよりもテンポが早く、フォニーニ選手のサービスゲームはテンポが早く進んでいく事が多いです。
スタッツ
(比較用に錦織選手・フェデラー選手のスタッツも表示しています。)
フォニーニ | 錦織圭 | フェデラー | |
エースの数 | 2215本 (1試合平均:3.1本) |
1851本 (1試合平均:3.2本) |
10865本 (1試合平均:7.5本) |
ファーストサーブ ポイント獲得率 |
67% | 71% | 77% |
セカンドサーブ ポイント獲得率 |
48% | 53% | 57% |
サービスゲーム 取得率 |
72% | 80% | 89% |
ファーストサーブ リターンポイント獲得率 |
31% | 30% | 33% |
セカンドサーブ リターンポイント獲得率 |
50% | 53% | 51% |
リターンゲーム 取得率 |
27% | 27% | 27% |
フォニーニ選手はサーブに関するスタッツがやや低めですが、リターンに関するスタッツが世界でもトップクラスに高いです。
特にリターンゲームの取得率(ブレーク率)が約3割近い数字になっているので、単純に考えて相手の相手のサービスゲームが4回あれば1回以上はブレークができることになります。
フォニーニ選手の主な経歴
2007年頃からツアーで活躍
フォニーニ選手はジュニア時代からかなり有名な選手で、プロ転向後も早い段階で活躍するようになります。
しかし最初のうちこそ順調にランキングを上げていましたが、怪我やスランプなどもありなかなかランキングが上がらない時期もありました。
転機となったのが2011年の全仏オープン。
フォニーニ選手はこの大会で初のグランドスラムベスト8に進みます。
イタリア人選手としてはかなり久しぶりのグランドスラム上位進出だったのでイタリアではかなり大騒ぎだったみたいです。
2013年にはマスターズ初のベスト4と初タイトル獲得
2013年のモンテカルロマスターズでは、3回戦で6位のベルディヒ選手、準々決勝で9位のガスケ選手にストレートで勝利しベスト4進出を果たします。
さらにこのシーズンの7月、シュトットガルト(ATP250)で優勝し、翌週のATP500ハンブルク(ATP500)でも優勝を果たしツアー2週連続優勝を果たします。
ハンブルクの決勝、デルボニス選手との試合では1セットダウンで迎えた第2セットもタイブレークに突入し、そのタイブレークを10-8で取ってそこから勝利する大逆転の試合となりました。
さらにその翌週のウマグ(ATP250)でも決勝まで進出しますが、ここは決勝で28位のロブレド選手に敗れました。さすがに3週連続で決勝、3週間で14試合をするのは体力的に相当厳しかったと思います。
全豪オープンのダブルスで優勝
2015年の全豪オープン、同じイタリアのボレッリ選手と組んだダブルスでグランドスラムタイトルを獲得。
順位の高いペアとは当たらなかったものの、決勝は現在ではキャリアハイ1位も記録したマウ選手と2位を記録したエルベール選手のフランス最強ペアにストレートで勝利して優勝を果たしています。
さらにこのシーズン、ダブルスではインディアンウェルズとモンテカルロのマスターズでも準優勝。
全仏オープンでもベスト4と素晴らしい結果を残しダブルスのツアーファイナルにも出場。
モンテカルロでマスターズ初のタイトルを獲得
2019年のモンテカルロでは、3回戦で第3シードのズベレフ選手、準々決勝で第9シードのチョリッチ選手を倒し準決勝へ。
そして準決勝ではこのモンテカルロで過去11回の優勝を誇るクレーの絶対王者であるナダル選手と対戦し勝利。
決勝ではノーシードから上がってきたセルビアのラジョビッチ選手をストレートで破り、マスターズ初のタイトルを獲得しました。
ではフォニーニ選手のプレースタイル、ランキング、主な成績については以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
【関連記事】