2018年のカナダマスターズで第2セットでは13-11という壮絶なタイブレークとなった激戦もあった次世代のNO.1候補であるチチパス選手とズべレフ選手。
今回は若手の筆頭であるこの2人の対戦成績について、過去の結果や勝率などについての情報をまとめていきます。
(2021,6,9更新)
チチパス選手とズべレフ選手のプロフィール比較
チチパス | ズべレフ | |
身長 | 193cm | 198cm |
体重 | 85kg | 90kg |
BMI | 22.8 | 22.9 |
プロ入り | 2016年(18歳) | 2013年(16歳) |
ツアー初優勝 | 2018年(20歳) | 2016年(19歳) |
マスターズ初優勝 | 2021年(22歳) | 2017年(20歳) |
ツアーファイナル初優勝 | 2019年(21歳) | 2018年(21歳) |
グランドスラム初優勝 | – | – |
トップ10入り | 2019年(20歳) | 2017年(20歳) |
トップ5入り | 2019年(20歳) | 2017年(20歳) |
1位達成 | – | – |
グランドスラム 最高成績 |
ベスト4 (4回) |
準優勝 |
マスターズ 優勝回数 |
優勝 (1回) |
優勝 (4回) |
身長はズべレフ選手の方が5cm高く、BMIは2人ともほぼ同じなので体格的にはチチパス選手に比べて一回りズべレフ選手が大きく、フィジカル的にはズべレフ選手がやや上。
ただツアーで成績を残すスピードについてはほぼ同じで、2人とも他の若手選手と比べても群を抜いた驚異的な速さでここまで成績を残してきています。
ビッグトーナメントでの成績は2歳年上のズべレフ選手が上をいっています。
チチパス選手とズべレフ選手の対戦成績
対戦成績
チチパス
5勝(71%)
ズべレフ
2勝(29%)
過去の対戦一覧
年 | 大会 (グレード) |
勝者 | スコア |
2018 | ワシントン (ATP500・ハード) |
ズべレフ | 62 64 |
2018 | カナダ (マスターズ・ハード) |
チチパス | 36 76 64 |
2019 | マドリード (マスターズ・クレー) |
チチパス | 75 36 62 |
2019 | 北京 (ATP500・ハード) |
チチパス | 76 64 |
2019 | NITTO ATP FINALS (ツアーファイナル・ハード) |
チチパス | 63 62 |
2020 | ATP CUP (ハード) |
チチパス | 61 64 |
2021 | アカプルコ (ATP500・ハード) |
ズべレフ | 64 76 |
初対戦は2018年のATP500ワシントン準決勝
第1シードのズべレフ選手と第10シードのチチパス選手の対戦。
この対戦ではズべレフ選手が一度もブレークチャンスを与えないほぼ完ぺきなサービスゲームを展開し、チチパス選手に上位シードとしての実力を見せた試合になりました。
2度目の対戦でチチパス選手がズべレフ選手に初勝利
しかし早くも2度目の対戦となった翌週のカナダマスターズでチチパス選手が激戦を制しフルセットでズべレフ選手から初勝利を挙げました。
この試合、チチパス選手はサーブ自体は不調でしたが他のプレーでカバーして結局試合を通してズべレフ選手にブレークを許しませんでした。
トータルポイントではズべレフ選手の方が3ポイント多かったですが、重要な場面で多くのポイントを取ったチチパス選手が競り勝っています。
この2人の対戦ではメンタル的にチチパス選手が優勢になる事が多い
現在チチパス選手が5連勝とズべレフ選手に対してかなり勝ち越しを伸ばしてきていますが、この2人は実力的にはそこまで大きな差は無いと思います。
実際に2回目、3回目、4回目の対戦ではトータルポイントではほぼ互角でスタッツだけ見ればどちらが勝ってもおかしくない試合でした。
しかしこの3試合は全てチチパス選手が勝利している事から、重要な場面でのメンタルがチチパス選手の方が少し優勢だと言えます。
サーフェス別の対戦成績と勝率
次にコートサーフェス別の対戦成績と勝率を見ていきます。
ハード | クレー | グラス | |
チチパス | 4 (67%) |
1 (100%) |
0 (-%) |
ズべレフ | 2 (33%) |
0 (0%) |
0 (-%) |
これまではハードとクレーの対戦があり、どちらもチチパス選手が勝ち越し。
チチパス選手とズべレフ選手はツアーでの勝敗を見てみると、2人ともクレーの勝率が最も高くその次がハードとなっています。
ズべレフ選手はハードでもマスターズタイトルを獲得し、全豪でもベスト4入りとかなりの成績を残していますが、現状ではハードでもチチパス選手に負け越し。
マッチセット数別の対戦成績と勝率
次はマッチセット数別の対戦成績。
5セット | 3セット | |
チチパス | 0 (-%) |
5 (71%) |
ズべレフ | 0 (-%) |
2 (29%) |
これまでの対戦は全て3セットマッチでチチパス選手が大きく勝ち越し。
5セットマッチに関しては、チチパス選手は得意としている印象がありますが、ズべレフ選手はなかなかグランドスラムで結果が残せていなかったという事を考えるとそこまで得意では無いかもしれません。
それを考えると5セットマッチになった時もチチパス選手の方が優勢となる可能性はあります。
プレッシャーのかかる状況別の対戦成績と勝率
次は接戦の時やプレッシャーがかかる状況での対戦での対戦成績と勝率を調べていきます。
タイブレーク取得数 | フルセットマッチ | 決勝・準決勝での対戦 | |
チチパス | 2回 (67%) |
2 (100%) |
1 (33%) |
ズべレフ | 1回 (33%) |
0 (0%) |
2 (67%) |
プレッシャーのかかる状況での成績はチチパス選手が大きくリード。
最初の方でも言いましたが、この2人の対戦では接戦になった場合のメンタルでチチパス選手が上回っていた試合が多いです。
実際にデータを見てもこのようにチチパス選手の方がリードする結果になりました。
ただツアーの決勝や準決勝での対戦ではズべレフ選手が勝ち越しています。
ではチチパス選手とズべレフ選手の対戦成績や勝率については以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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