グランドスラムで3タイトルを獲得し、生涯グランドスラム達成まであとウィンブルドンのみというスタン・ワウリンカ選手。
ビッグ4以外の選手では最も成功を納めたテニス選手と言っても過言では無いです。
今回はそのワウリンカ選手と錦織選手の対戦成績や勝率について調べていきます。
(2019,5,5更新)
錦織圭とスタン・ワウリンカの対戦成績や勝率
通算の対戦成績と過去の対戦結果
錦織選手とワウリンカの対戦成績は4勝6敗(勝率40%)
【過去の対戦】
年 | 大会 (グレード・コート) |
勝者 | スコア |
2019 | ロッテルダム (ATP500・ハード) |
ワウリンカ | 62 46 64 |
2018 | シンシナティ (マスターズ・ハード) |
ワウリンカ | 64 64 |
2017 | ブリスベン (ATP250・ハード) |
錦織圭 | 76 63 |
2016 | ロンドン (ツアーファイナル・ハード) |
錦織圭 | 62 63 |
2016 | 全米オープン (グランドスラム・ハード) |
ワウリンカ | 46 75 64 62 |
2016 | カナダ (マスターズ・ハード) |
錦織圭 | 76 61 |
2015 | 全豪オープン (グランドスラム・ハード) |
ワウリンカ | 63 64 76 |
2014 | 全米オープン (グランドスラム・ハード) |
錦織圭 | 36 75 76 67 64 |
2012 | シンシナティ (マスターズ・ハード) |
ワウリンカ | 63 63 |
2012 | ブエノスアイレス (ATP250・クレー) |
ワウリンカ | 64 62 |
2019年:ロッテルダム(ATP500)準決勝
錦織圭 | 1 | 2 | 6 | 4 | ||
ワウリンカ | 2 | 6 | 4 | 6 |
10度目の対戦はATP500ロッテルダムの準決勝。
錦織選手の1STサーブの確率は良かったのですが、ワウリンカ選手のリターンが良く1STサーブが入っても相手にポイントが行く場面が多かったです。
そのためワウリンカ選手の方が多くブレークチャンスを掴み、5度のブレークを成功させ逆転で勝利。
試合時間は2時間13分。
2018年:シンシナティ(マスターズ)2回戦
錦織圭 | 0 | 4 | 4 | |||
ワウリンカ | 2 | 6 | 6 |
9度目の対戦はシンシナティの2回戦で、ワウリンカ選手がストレート勝利。
ワウリンカ選手がほぼ完璧なサービスゲームを展開し、錦織選手にきたブレークチャンスは1回だけ。その少なすぎるチャンスをものにし、ブレークに成功するもののワウリンカ選手はリターンでも冴え渡り3度のブレークを成功させて完勝。
試合時間は1時間29分。
2017年:ブリスベン(ATP250)準決勝
錦織圭 | 2 | 7 | 6 | |||
ワウリンカ | 0 | 63 | 3 |
8度目の対戦はATP250ブリスベンの準決勝で、錦織選手がストレート勝利。
錦織選手のサーブが好調で、1STの確率が7割超え。ブレークチャンスを5回握られますが、そのうち4回を凌ぎ許したブレークはわずかに1回。
逆に錦織選手はブレークチャンスが2回で、それを2つとも成功。ワウリンカ選手の2NDサーブの時にはリターンゲームにも関わらず6割近く錦織選手がポイントを取っていました。
試合時間は1時間42分。
2016年:ATP FINALS(ツアーファイナル)予選
錦織圭 | 2 | 6 | 6 | |||
ワウリンカ | 0 | 2 | 3 |
7度目の対戦はツアーファイナルの予選で、錦織選手がストレート勝利。
サーブについては1STサーブの確率が5割を切るほどでよくありませんでしたが、ストロークやネットプレーが冴え渡り、結局一度もワウリンカ選手にブレークチャンスを与えずに完勝。
ワウリンカ選手も少しミスが多かったですが、このサーブの確率でブレークポイントを与えないのは驚きです。
試合時間は1時間8分。
2016年:全米オープン(グランドスラム)準決勝
錦織圭 | 1 | 6 | 5 | 4 | 2 | |
ワウリンカ | 3 | 4 | 7 | 6 | 6 |
6度目の対戦は全米オープンの準決勝で、ワウリンカ選手が1セットダウンからの逆転で勝利。
この試合は錦織選手の2NDサーブの時にワウリンカ選手にかなり攻め込まれ、6割以上のポイントを取られました。
ワウリンカ選手は15回のブレークポイントを握られながら許したブレークは4回。対する錦織選手は13回のチャンスから7回のブレークを許しています。
お互いにチャンス・ピンチが多かったですが、この試合ではワウリンカ選手が重要な場面でより多くポイントを取れていました。
試合時間は3時間8分。
2016年:カナダ(マスターズ)準決勝
錦織圭 | 2 | 7 | 6 | |||
ワウリンカ | 0 | 66 | 1 |
5度目の対戦はマスターズ・カナダの準決勝で、錦織選手がストレート勝利。
この試合はワウリンカ選手のサーブが不調で、錦織選手がリターンゲームでもかなり主導権が握れていました。
1セット目はワウリンカ選手もサーブ以外で何とかポイントを重ねて拮抗した内容でしたが、2セット目はタイブレークを取った錦織選手がたたみかけ、一気に決着。
試合時間は1時間29分。
2015年:全豪オープン(グランドスラム)準々決勝
錦織圭 | 0 | 3 | 4 | 66 | ||
ワウリンカ | 3 | 6 | 6 | 7 |
4度目の対戦は全豪オープンの準々決勝で、ワウリンカ選手がストレート勝利。
序盤からワウリンカ選手のペースで試合が進み、錦織選手にはなかなかチャンスがきませんでした。
終盤のタイブレークではもうほぼ試合が決まったような状況から驚異的な追い上げを見せますが、あと一歩のところでタイブレークを取れずストレートで敗退。
試合時間は2時間4分。
2014年:全米オープン(グランドスラム)準々決勝
錦織圭 | 3 | 3 | 7 | 7 | 65 | 6 |
ワウリンカ | 2 | 6 | 5 | 67 | 7 | 4 |
3度目の対戦は全豪オープンの準々決勝で、錦織選手が1セットダウンの状況から死闘を制しフルセットの逆転で勝利。
この試合はグランドスラムの対戦の中でも名勝負と言われる試合になりました。
お互いに1stサーブの確率は6割を切るほどでそれほど良くありませんでしたが、かなりキープ率は高くブレークされた回数は錦織選手が2回、ワウリンカ選手が3回でした。
結果的にワウリンカ選手の方が1回多くブレークを許してしまったわけですが、トータルポイントは177対181でワウリンカ選手が4ポイントリード。
トータルポイントでは負けていても勝負所でより多くポイントを取れていたのが錦織選手だったというわけですね。
試合時間は現状この2人の対戦では最長となる4時間15分。
2012年:シンシナティ(マスターズ)3回戦
錦織圭 | 0 | 3 | 3 | |||
ワウリンカ | 2 | 6 | 6 |
2度目の対戦はマスターズ・シンシナティの3回戦でワウリンカ選手がストレートで完勝。
ワウリンカ選手のサーブをなかなか攻略できず、少ないチャンスでブレークを1回成功させますが、錦織選手のサービスゲームでそれ以上に多い4回のブレークを許してしまいます。
錦織選手のサービスゲームでは2ndサーブもそうですが、それ以上に1stサーブでもかなりの割合でワウリンカ選手に攻め込まれ、それがこれだけのブレークに繋がってしまいました。
試合時間は1時間14分。
2012年:ブエノスアイレス(ATP250)準々決勝
錦織圭 | 0 | 4 | 2 | |||
ワウリンカ | 2 | 6 | 6 |
初対戦はATP250・ブエノスアイレスの準々決勝で、ワウリンカ選手がストレートで完勝。
ワウリンカ選手のサーブが非常に好調で、錦織選手が3度のブレークチャンスを作りますが全てセーブしこの試合1度もブレークを許すことなく完勝。
対する錦織選手はサーブの調子自体はそこまで悪くなかったのですが、ワウリンカ選手の強烈なリターンに押し込まれてしまいました。
試合時間は1時間36分。
コート別の対戦成績と勝率
次にコートサーフェス別の対戦成績と勝率を見ていきます。
ハード | クレー | グラス | |
ワウリンカ | 5 | 1 | 0 |
錦織圭 | 4 | 0 | 0 |
- ハード 4勝5敗(勝率44%)
- クレー 0勝1敗(勝率0%)
- グラス 0勝0敗(勝率-%)
最も対戦が多いのはハードコートで、錦織選手が1つだけ負け越していますがほぼ互角。
クレーでの対戦は初対戦だったブエノスアイレスだけなので、あまり参考になりませんがワウリンカ選手がリード。
グラスでの対戦はまだありませんが、グラスコートではサーブが強いワウリンカ選手の方がやや有利かもしれません。
マッチセット数別の対戦成績と勝率
次はマッチセット数別の対戦成績。
5セット | 3セット | |
ワウリンカ | 2 | 4 |
錦織圭 | 1 | 3 |
- 5セットマッチ 1勝2敗(勝率33%)
- 3セットマッチ 3勝4敗(勝率42%)
グランドスラムでの5セットマッチではワウリンカ選手が1つリード。
グランドスラム3タイトルやグランドスラムでの勝率7割超えの事を考えても、ワウリンカ選手は5セットの方が明らかに強いので、この戦績はかなり健闘しています。
3セットでもワウリンカ選手が1つリードしていますが、2016年以降の最近の対戦で見れば3勝2敗と錦織選手がリードしています。
タイブレーク、フルセット、決勝戦など状況別の対戦成績と勝率
次は接戦の時やプレッシャーがかかる状況での対戦での対戦成績と勝率を調べていきます。
タイブレークを 取った回数 |
フルセットマッチ | 決勝での対戦 | |
ワウリンカ | 2回 | 1 | 0 |
錦織圭 | 3回 | 1 | 0 |
- タイブレーク 3勝2敗(勝率60%)
- フルセット 1勝1敗(勝率50%)
- 決勝での対戦 0勝0敗(勝率-%)
ワウリンカ選手と錦織選手と言えば2014年の全米での印象が強いので、接戦が多いイメージですが実際はこれまでフルセットの対戦になったのは2回だけです。
タイブレークは錦織選手の方が1回多く、プレッシャーのかかる場面での成績だけを見れば錦織選手がやや優勢といった感じです。
まとめ
- 錦織選手とワウリンカ選手の通算対戦成績は4勝6敗
- 対戦経験のあるハードとクレーではどちらもワウリンカ選手が少しだけ勝ち越し。
- プレッシャーのかかる場面での勝率は錦織選手が少しだけ優勢。
対戦成績はワウリンカ選手が勝ち越していますが、実際に中身を見ていくとほぼ互角といった内容です。
対戦成績でも勝ち越したいですが、グランドスラムの5セットで驚異的な強さを発揮するワウリンカ選手からグランドスラムで勝利したいですね!
では錦織選手とワウリンカ選手の対戦成績や勝率については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!