20年以上にわたって男子テニス界を引っ張ってきた存在であったロジャー・フェデラー選手。
そしてフェデラー選手は現時点(2023年)で歴代3番目に多くグランドスラムタイトルを獲得した選手です。
この記事では、フェデラー選手が過去に獲得したグランドスラムタイトル数やグランドスラムでの成績についてまとめていきます。
フェデラー選手のグランドスラム優勝
キャリア通算のグランドスラム優勝回数は20回
フェデラー選手がグランドスラムで優勝した回数は20回。
こちらは2023年時点でナダル選手、ジョコビッチ選手に次ぎ歴代で3番目に多いグランドスラムの優勝回数となっています。
そして特にその中でも優勝回数が多かったのはウィンブルドンです。
その優勝回数は8回となっており、これは現時点で歴代1位の優勝回数となっています。
全豪オープン | 6回 | 2004,06,07,10,17,18 |
全仏オープン | 1回 | 2009 |
ウィンブルドン | 8回 | 2003,04,05,06,07,09,12,17 |
全米オープン | 5回 | 2004,05,06,07,08 |
グランドスラムの初優勝は2003年のウィンブルドン
グランドスラムで初めて優勝したのは2003年のウィンブルドンです。
当時は21歳でまだ若手でしたが、すでにトップ5入りを果たしウィンブルドンにも第4シードで出場。
そして1回戦から順調に勝ち進み、準々決勝では第8シードでキャリアハイは11位を記録したオランダのチャン・シャルケン選手にストレートで勝利。
準決勝は第5シードで世界1位にもなったアメリカのアンディ・ロディック選手にストレートで勝利。
そして決勝はノーシードから上がってきた元世界8位のマーク・フィリポーシス選手にストレートで勝利して、グランドスラム初タイトルを獲得。
フェデラー選手がこの大会を通して落としたセットは3回戦のマーディ・フィッシュ選手との試合で1回だけとなり、これが初優勝とは思えないほどの圧倒的な強さを見せつけた大会となりました。
生涯グランドスラム達成は2009年
フェデラー選手が生涯グランドスラムを達成したのは2009年。
ナダル選手の存在によって、なかなか優勝する事が出来なかった全仏オープンでついに初タイトルを獲得し、生涯グランドスラム達成となりました。
初優勝のウィンブルドンが2003年で、2004年には全豪と全米でも優勝を果たしたので、わずか2年でグランドスラム達成まであと1つの所まで迫っていましたが、そこから5年かかっての達成になっています。
これほど苦労して獲得したタイトルなので、この時の全仏オープンでの優勝はフェデラー選手のテニス人生の中でも、特に大きなものだったと思います。
フェデラー選手のグランドスラムでの成績
グランドスラムの成績一覧
※本戦の成績のみ
全豪オープン | 全仏オープン | ウィンブルドン | 全米オープン | |
1999年 | – | 1回戦 | 1回戦 | – |
2000年 | 3回戦 | 4回戦 | 1回戦 | 3回戦 |
2001年 | 3回戦 | ベスト8 | ベスト8 | 4回戦 |
2002年 | 4回戦 | 1回戦 | 1回戦 | 4回戦 |
2003年 | 4回戦 | 1回戦 | 優勝 | 4回戦 |
2004年 | 優勝 | 3回戦 | 優勝 | 優勝 |
2005年 | ベスト4 | ベスト4 | 優勝 | 優勝 |
2006年 | 優勝 | 準優勝 | 優勝 | 優勝 |
2007年 | 優勝 | 準優勝 | 優勝 | 優勝 |
2008年 | ベスト4 | 準優勝 | 準優勝 | 優勝 |
2009年 | 準優勝 | 優勝 | 優勝 | 準優勝 |
2010年 | 優勝 | ベスト8 | ベスト8 | ベスト4 |
2011年 | ベスト4 | 準優勝 | ベスト8 | ベスト4 |
2012年 | ベスト4 | ベスト4 | 優勝 | ベスト8 |
2013年 | ベスト4 | ベスト8 | 2回戦 | 4回戦 |
2014年 | ベスト4 | 4回戦 | 準優勝 | ベスト4 |
2015年 | 3回戦 | ベスト8 | 準優勝 | 準優勝 |
2016年 | ベスト4 | – | ベスト4 | – |
2017年 | 優勝 | – | 優勝 | ベスト8 |
2018年 | 優勝 | – | ベスト8 | 4回戦 |
2019年 | 4回戦 | ベスト4 | 準優勝 | ベスト8 |
2020年 | ベスト4 | – | – | – |
2021年 | – | 4回戦 | ベスト8 | – |
出場回数 | 21回 | 19回 | 22回 | 19回 |
勝敗 (勝率) |
102勝15敗 (87%) |
73勝17敗 (81%) |
105勝14敗 (88%) |
89勝14敗 (86%) |
- 2004年~2009年にかけての活躍が特に凄まじく、この6年間で獲得したグランドスラムタイトルは14個。6年間でグランドスラムが開催されるのは全部で24回なので、そのうちの約6割をフェデラー選手が1人で優勝している事になります。
- 全豪オープン|勝率は87%とウィンブルドンに次ぐ勝率の高い結果となっており、21回の出場のうち1、2回戦での早期敗退が一度もなく、殆どの年でベスト4以上の好成績を安定して残しています。
- 全仏オープン|勝率は4大会のうち最も低いですがそれでも8割越えと驚異的です。優勝こそ1回ですが準優勝は4回もありますし、ベスト4も3回です。
- ウィンブルドン|4大会の中で最も優勝回数が多く勝率も高いです。22回の出場のうち半分以上の12回で決勝進出を果たすというとてつもない成績を残しています。また2003年から2007年で5連覇も達成。
- 全米オープン|全豪オープンと同じで1、2回戦での早期敗退が無く安定した成績です。2004年から2008年で5連覇を達成。
世界1位になった選手とのグランドスラムでの対戦成績
※2回以上の対戦がある選手のみ
対戦相手 | 全体 | 全豪オープン | 全仏オープン | ウィンブルドン | 全米オープン |
ラファエル・ナダル | 4勝10敗 (28%) |
1勝3敗 (25%) |
0勝6敗 (0%) |
3勝1敗 (75%) |
– |
ノバク・ジョコビッチ | 6勝11敗 (35%) |
0勝4敗 (0%) |
1勝1敗 (50%) |
1勝3敗 (25%) |
2勝3敗 (40%) |
レイトン・ヒューイット | 8勝0敗 (100%) |
2勝0敗 (100%) |
– | 3勝0敗 (100%) |
3勝0敗 (100%) |
アンディ・ロディック | 8勝0敗 (100%) |
2勝0敗 (100%) |
– | 4勝0敗 (100%) |
2勝0敗 (100%) |
アンディ・マレー | 5勝1敗 (83%) |
2勝1敗 (67%) |
– | 2勝0敗 (100%) |
1勝0敗 (100%) |
マラト・サフィン | 4勝1敗 (80%) |
2勝1敗 (67%) |
– | 2勝0敗 (100%) |
– |
アンドレ・アガシ | 3勝1敗 (75%) |
1勝0敗 (100%) |
– | – | 2勝1敗 (67%) |
ファン・カルロス・フェレーロ | 3勝1敗 (75%) |
1勝0敗 (100%) |
– | 2勝0敗 (100%) |
0勝1敗 (0%) |
ナダル選手とジョコビッチ選手とは対戦回数も非常に多くなっており、かなり苦戦を強いられていた事も分かると思います。
特に全仏オープンでのナダル選手、全豪オープンのジョコビッチ選手との対戦では一度も勝利する事が出来ませんでした。
しかしこの2人以外の歴代1位経験者との対戦成績は圧倒的で、ヒューイット選手やロディック選手らレジェンドプレイヤーに対しても、グランドスラムでは無敗の強さを誇っています。
ではフェデラー選手のグランドスラムでの成績については以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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