テニスの大会では男女で賞金額に差はある?

テニスは男女ともに年間を通して世界中で多くの大会が開催されています。

そしてプロの選手は大会で優勝、ベスト4、1回戦など残した成績に応じてそれぞれ賞金を獲得できるわけです。

ただその賞金額ですが、「マスターズよりグランドスラムの方が賞金額が高い」など、大会のグレードによって差があるのは当然の事ですが、男女によって差はあるのでしょうか。

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まずテニスの大会は男女共催の大会はそれほど多くない

まず前提としてそもそもテニスの大会は男女共催の大会はそれほど多くありません。

テニスの大会で最もグレードの大会グランドスラム(四大大会)は全て男女共催となりますが、グレード1000(男子で言うマスターズ)以下の大会は男女別々での開催になっている場合が殆どです。

また男女共催の大会でも、男女でグレードが異なる事もあるため、その場合は賞金額に差が出るのは当然の事となります。(例:10月に開催される北京での大会だと女子はWTA1000、男子はATP500)

なので男女共催かつグレードが同じ大会の賞金額を比較していきます。

また該当する大会が無い場合は同じグレード、同時期、同国で行われる大会の賞金額を比較します。

グランドスラムの比較

2020年の全豪オープンでの男女シングルスの賞金を比較します。

 日本円
(A$=80円)
 男子女子
 優勝¥329,600,000¥329,600,000
 準優勝¥165,200,000¥165,200,000
 ベスト4¥83,200,000¥83,200,000
 ベスト8¥42,000,000¥42,000,000
 4回戦¥24,000,000¥24,000,000
 3回戦¥14,400,000¥14,400,000
 2回戦¥10,240,000¥10,240,000
 1回戦¥7,200,000¥7,200,000
 予選決勝¥4,000,000¥4,000,000
 予選2回戦¥2,560,000¥2,560,000
 予選1回戦¥1,600,000¥1,600,000

 

まずグランドスラム(四大大会)の賞金額は男女で差はありません

優勝賞金~1回戦敗退の賞金まで、全て男女で同じ賞金額を獲得することができます。

グレード1000の比較

次にグランドスラムに次いで大きな大会となるグレード1000(ATP1000とWTA1000)の賞金額を比較します。

比較するのは以下の大会。

  • 3月・アメリカ
    男女共催|マイアミオープン(ATP・WTA1000 マイアミ)
  • 10月・中国
    男子|ロレックス上海マスターズ(ATP1000 上海)
    女子|チャイナオープン(WTA1000 北京)

【マイアミオープン2019(男女共催)】

賞金額(日本円)
男子女子
優勝¥139,463,030¥139,463,030
準優勝¥70,658,000¥70,658,000
ベスト4¥36,462,000¥36,462,000
ベスト8¥18,746,000¥18,746,000
4回戦¥9,394,115¥9,394,115
3回戦¥5,023,825¥5,023,825
2回戦¥2,722,290¥2,722,290
1回戦¥1,691,775¥1,691,775

【チャイナオープン2019(女子・WTA1000 北京)とロレックス上海マスターズ2019(男子・ATP1000 上海)】

賞金額(日本円)
男子女子
優勝¥141,624,485¥156,896,295
準優勝¥71,688,000¥78,513,295
ベスト4¥36,771,000¥38,307,245
ベスト8¥18,952,000¥18,402,495
3回戦¥9,494,025¥8,855,940
2回戦¥4,972,325¥4,287,375
1回戦¥2,802,115¥2,463,245

 

グレード1000については男女共催で開催されるマイアミオープンは男女の差はありません。

10月頃に中国で開催されるチャイナオープンと上海マスターズは男女で少し賞金額に差はありますが、同じグレードでも大会ごとに賞金額が多少変わるのは普通の事なので、グレード1000についても男女で大きく差があるとは言えません

グレード500の比較

次はグレード500の賞金額を比較します。

比較するのは以下の2組。

  • 6月・イギリス
    男子|フィーバーツリー選手権(ATP500 ロンドン)
    女子|ネイチャーバレー選手権(WTA500 イーストボーン)
  • 9月~10月・日本
    男子|楽天ジャパンオープン(ATP500 東京)
    女子|東レパンパシフィックオープン(WTA500 東京)

 

【フィーバーツリー選手権(男子・ATP500 ロンドン)、ネイチャーバレー選手権(女子・WTA 500 イーストボーン)】

賞金額(日本円)
男子女子
優勝¥54,174,330¥17,889,040
準優勝¥27,208,440¥9,531,620
ベスト4¥13,729,590¥4,766,325
ベスト8¥7,214,760¥2,415,865
3回戦¥1,256,600
2回戦¥3,606,120¥657,140
1回戦¥1,994,580¥433,115

 

【楽天ジャパンオープン(男子・ATP500 東京)、東レパンパシフィックオープン(女子・WTA500 東京)】

賞金額(日本円)
男子(東京)女子(東京)
優勝¥40,317,290¥14,574,500
準優勝¥20,248,770¥7,782,165
ベスト4¥10,217,085¥4,157,080
ベスト8¥5,368,875¥2,235,100
2回戦¥2,683,665¥1,198,920
1回戦¥1,484,745¥760,655

 

グレード500では上記の2組の大会を比較しましたが、男女で賞金額にかなり大きな差があります

まず6月にイギリスで開催される大会では、優勝賞金だと男子が約5400万円に対し女子は約1700万円と男子が女子の3倍以上の賞金額になっています。

それ以下のラウンドについてもドロー数が男子は32、女子が64なので一概には言えませんが、それも男子が女子の3倍以上です。

そして秋に日本で開催される大会についても、優勝賞金は女子が約1400万円で男子は約4000万円と男子が女子の2.5倍以上、1回戦については差が小さい方ですが、それでも女子が約70万円、男子が約140万円と2倍の差がついています。

グレード250の比較

最後にツアーでは最も低いグレードの250の賞金額を比較します。

比較するのは以下の2組。

  • 1月・ニュージーランド
    男女共催|ASBクラシック 2019(ATP250・WTA250 オークランド)
  • 10月・中国
    男子|珠海選手権(ATP250 珠海)
    女子|広州オープン(WTA250 広州)

【ASBクラシック 2019(男女共催)】

賞金額(日本円)
男子女子
優勝¥9,371,970¥4,429,000
準優勝¥5,068,115¥2,204,200
ベスト4¥2,799,025¥1,163,900
ベスト8¥1,589,805¥607,700
2回戦¥914,640¥340,930
1回戦¥547,960¥198,275

 

【珠海選手権 2019(男子・ATP250 珠海) 広州オープン(女子・WTA250 広州)】

賞金額(日本円)
男子女子
優勝¥16,536,650¥11,449,892
準優勝¥8,941,430¥5,698,372
ベスト4¥4,937,820¥3,062,190
ベスト8¥2,805,205¥916,494
2回戦¥1,613,495¥504,597
1回戦¥966,655¥311,678

グレード250の賞金額はグレード500ほどでは無いですが、女子より男子の方が賞金額は高くなっています

1月のASBクラシックは男女共催かつグレードも同じですが、男子の賞金額が女子の2倍以上

特に1回戦や2回戦など早期で敗退した選手の賞金は3倍近くもの差が付いています。

10月に中国で開催される大会は、ASBクラシックほどではありませんがそれでも男子が女子の1.5倍以上の賞金額となっています。

まとめ

ここまで大会のグレード別に男女で賞金額に差があるのかという事を調べてきましたが、結論は「グレード500以下では男女で賞金額に大きく差がある」という事になりました。

グランドスラムやマスターズなどビッグトーナメントでは殆ど同じ水準の賞金設定となっていましたが、それ以下のグレードだと明らかに男子の大会の方が賞金額が高いです。

ただすでに申し上げたように、大きな大会では男女に賞金の差は殆ど無いので、今後小さな大会でも男女の差を無くす事は出来そうですね。

また、この賞金設定だと今の女子ツアーでは、グランドスラムやグレード1000などの大きな大会で良い結果を残せるトップ選手と、それ以外の選手では獲得賞金額の差が大きくなりやすいという問題にもなるので、どちらにしてもグレードの低い大会の賞金額を上げる事は必要になってくると思います。

現在、プロテニス協会は男子と女子のテニス協会であるATPとWTAを統合するなんて話もかなり現実的になってきているみたいなので、男女の賞金額の差についても近いうちに解決できるかもしれませんね。

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