現在から一世代前となった2000年代の男子テニスはどんな選手が活躍していたのでしょうか。
今回は2000年から2009年頃にかけて大きく活躍していた選手をグランドスラムの成績やランキングなどを調べて情報をまとめて紹介していきます。
2000年から2009年のグランドスラム
優勝者一覧
全豪オープン | 全仏オープン | ウィンブルドン | 全米オープン | |
2000 | アンドレ・アガシ | グスタボ・クエルテン | ピート・サンプラス | マラト・サフィン |
2001 | アンドレ・アガシ | グスタボ・クエルテン | ゴラン・イバニセビッチ | レイトン・ヒューイット |
2002 | トーマス・ヨハンソン | アルベルト・コスタ | レイトン・ヒューイット | ピート・サンプラス |
2003 | アンドレ・アガシ | ファン・カルロス・フェレーロ | ロジャー・フェデラー | アンディ・ロディック |
2004 | ロジャー・フェデラー | ガストン・ガウディオ | ロジャー・フェデラー | ロジャー・フェデラー |
2005 | マラト・サフィン | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー | ロジャー・フェデラー |
2006 | ロジャー・フェデラー | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー | ロジャー・フェデラー |
2007 | ロジャー・フェデラー | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー | ロジャー・フェデラー |
2008 | ノバク・ジョコビッチ | ラファエル・ナダル | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー |
2009 | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー | ロジャー・フェデラー | ファン・マルティン・デルポトロ |
2000年~2009年の優勝回数が多い選手
- ロジャー・フェデラー|15回(豪3、仏1、英6、米5)
- ラファエル・ナダル|6回(豪1、仏4、英1)
- アンドレ・アガシ|3回(豪3)
- マラト・サフィン|2回(豪1、米1)
- グスタボ・クエルテン|2回(仏2)
- レイトン・ヒューイット|2回(英1、米1)
- ピート・サンプラス|2回(英1、米1)
この10年間の期間で最もグランドスラムで優勝した回数が多かったのはフェデラー選手で15回。
2番目に多かったナダル選手に大差をつけての独走となりました。
特に2004年から2007年にかけての活躍は圧巻で、この4年間の間にあった16回のグランドスラムのうち11回がフェデラー選手の優勝となっています。
フェデラー選手やナダル選手が台頭する以前に活躍していたのはアガシ選手、サンプラス選手、サフィン選手らいずれも世界1位を達成しているレジェンドたちです。
ただこの2000年代という期間に限定して言えば、フェデラー選手の活躍が凄すぎてやや影に隠れている結果になっています。
2000年から2009年の年間ランキング
トップ3になった選手一覧
1位 | 2位 | 3位 | |
2000 | グスタボ・クエルテン | マラト・サフィン | ピート・サンプラス |
2001 | レイトン・ヒューイット | グスタボ・クエルテン | アンドレ・アガシ |
2002 | レイトン・ヒューイット | アンドレ・アガシ | マラト・サフィン |
2003 | アンディ・ロディック | ロジャー・フェデラー | ファン・カルロス・フェレーロ |
2004 | ロジャー・フェデラー | アンディ・ロディック | レイトン・ヒューイット |
2005 | ロジャー・フェデラー | ラファエル・ナダル | ガストン・ガウディオ |
2006 | ロジャー・フェデラー | ラファエル・ナダル | ニコライ・ダビデンコ |
2007 | ロジャー・フェデラー | ラファエル・ナダル | ノバク・ジョコビッチ |
2008 | ラファエル・ナダル | ロジャー・フェデラー | ノバク・ジョコビッチ |
2009 | ロジャー・フェデラー | ラファエル・ナダル | ノバク・ジョコビッチ |
年間トップ3になった回数が多い選手
- ロジャー・フェデラー|7回(1位⑤、2位②)
- ラファエル・ナダル|5回(1位①、2位④)
- レイトン・ヒューイット|3回(1位②、3位①)
- ノバク・ジョコビッチ|3回(3位③)
- アンディ・ロディック|2回(1位①、2位①)
- グスタボ・クエルテン|2回(1位①、2位①)
ランキングで見てもグランドスラムと同様にやはりフェデラー選手がずば抜けた結果となりました。
2003年に初めてトップ3に入って以降、7年連続で1位か2位でシーズンを終えています。
ナダル選手についても2005年に初めてトップ3入りしてから5年連続で2位以内で終えています。
この2人に次いでランキングの成績が良かったのはヒューイット選手で、2001年、02年には2年連続で1位でシーズンを終えています。
2004年にも3位を記録していますし、2000年代前半はヒューイット選手の活躍が凄まじかったです。
まとめ
2000年代に活躍した選手と言えば圧倒的にフェデラー選手
今回調べた結果、2000年代に活躍した選手選手と言えば圧倒的に「フェデラー選手」だという事が分かりました。
成績を見る限りでも文句なしのダントツで、2000年代は全体的に見れば殆どフェデラー選手が支配していた時代と言っても過言では無いほど。
特に2004年から2007年にかけての活躍ぶりは圧巻です。
ナダル選手も大きく活躍
2000年代後半になって台頭してきたのがナダル選手。
フェデラー選手の一強時代に唯一の対抗馬となっていました。
特に全仏オープンでは最強を誇るフェデラー選手に無敗。
2006年頃からはフェデラー・ナダル2強時代になりました。
2000年代前半は群雄割拠
フェデラー選手が台頭してくる以前の2000年代初期の頃は群雄割拠の時代。
構図としては90年代に伝説的な活躍を見せたベテランのアガシ選手やサンプラス選手に対し、2000年代に台頭してきた若手のヒューイット選手やロディック選手が挑んでいく形になっています。
フェデラー選手もヒューイット選手やロディック選手と同じ世代ですが、初期の頃はこの2人にツアーでは遅れを取っていました。
特にヒューイット選手についてはグランドスラムの優勝回数はそこまで多くありませんが、2001年、02年で2年連続の年間王者となり、群雄割拠だった2000年代初期に大きく活躍した選手と言えます。
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