今回は女子テニスの大会であるWTAツアーのグレードとポイントについて簡単にまとめてみました。
2021年からグレードの名称が変更されました!
WTAツアーとは
WTAツアーとは、女子のプロテニスツアーのことです。ちなみに男子のプロテニスツアーは「ATPツアー」と言います。
ツアーを周ることで選手はWTAポイントと賞金を獲得することができ、獲得したWTAポイントによってランキングが決まってきます。
ランキングには男子と同様に女子でも通常のランキングと、レースランキングの 2種類があり、通常のランキングは過去1年間に稼いだポイントを用いたランキングで、レースランキングはツアーファイナルに向けて1月のシーズン開始時から稼いだポイントを用いたランキングになっています。
WTAツアーのグレード
WTAツアーの大会には5段階のグレードがあります。
ツアーファイナルについては特別な大会なので、グレードがあるわけではありませんが、獲得できる合計ポイントで考えれば、プレミアマンダトリーとグランドスラムの間になります。
さらにこの下に下部大会として2段階のグレードがありますが、今回は一般的にツアーレベルと言われるグレードの情報をまとめていきます。
グレード | 年間開催数 | 優勝ポイント |
グランドスラム(4大大会) | 4 | 2000 |
プレミア・マンダトリー | 4 | 1000 |
プレミア5 | 5 | 900 |
プレミア | 12 | 470 |
インターナショナル | 30前後 | 280 |
グランドスラム
WTAツアーの中でも最も高いグレードに位置する大会で四大大会とも言います。
大会は1月の全豪オープン、5月の全仏オープン、6月のウィンブルドン、8月の全米オープン。
これは男子も同様で、テニスの大会においては非常に歴史のある大きな大会になっており、獲得できるポイントも他の大会と比べてもかなり大きくなっています。
優勝すると2000ポイント獲得でき、この下のグレードのプレミアマンダトリーの倍のポイントです。
プレミアマンダトリー
プレミア・マンダトリーはグランドスラムに次ぐグレードの大会で、年間で4大会の開催になっています。
大会は3月のインディアンウェルズ、マイアミ、5月のマドリード、10月の北京です。
男子で言うとマスターズクラスのグレードで、優勝すると1000ポイント獲得することができます。
プレミア5
プレミア5はグレードとしてはプレミア・マンダトリーの下ですが優勝して獲得できるポイントは900ポイントとほとんど差がありません。
なのでプレミア・マンダトリーと同様に男子で言うとマスターズクラスの大会です。
こちらのプレミア5は年間5大会開催で、2月のドバイまたはドーハ、5月のローマ、8月のモントリオール(トロント)、シンシナティ、9月の武漢です。
プレミア
WTAツアーにおいては下の方のグレードになりますが、年間の開催数は12大会で優勝ポイントは470になっており、開催数が多いのでトップ20、トップ10を目指す位置にいる選手にとっては重要になってくる大会です。
男子で言うとATP500と同等のグレードになり、日本で開催される「東レパンパシフィックオープン」はこのグレードに位置しています。
インターナショナル
WTAの公式ツアーにおいては一番下に位置するグレードです。開催数も31と非常に多く、大会の入れ替わりも結構あり毎年開催数も多様ですが前後します。優勝すると280ポイントが獲得でき、主にトップ100以内の選手が出場してくる事が多いです。
男子で言うとATP250と同等のグレードですね。日本で開催される「花キューピットオープン」はこのグレードに位置します。
各グレードの開催数は男子とほぼ同じ
こうしてツアーのグレードと開催数を調べて見て分かったんですが、男子のプロテニスツアーである「ATPツアー」と女子のプロテニスツアーである「WTAツアー」はほぼ同じ内訳になっています。
男子で言うマスターズは女子で言うとプレミアマンダトリー+プレミア5に当たり、開催数も合計したら9大会になり同じです。
その次のプレミアは男子だとATP500にあたり、プレミアが12大会でATP500が13大会となっておりほぼ同じです。
唯一差が出るのが、インターナショナルとATP250でインターナショナルは31位大会なのに対し、ATP250は40大会開催されています。大会の開催数が少ないということはそれだけ強い選手が大会に集まりやすくなるので、ポイントを稼ぐのが難しくなります。
なので少しではありますが、男子よりも女子の方がポイントを稼ぐのは難しくなっていますね。
ではWTAツアー大会のグレードと開催されている数については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました。
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