今回はフランス・パリで開催されるシーズン最後のマスターズ大会(ATP1000)である「ロレックス パリ マスターズ」で獲得できる賞金やポイント、歴代優勝者などをまとめていきます。
賞金総額
2022年大会の賞金総額は約540万ユーロ(約7億8500万円)
昨年と比べると約75%の大幅な増額となりました。
【過去数年間の推移】
2022 | €5,415,410 | 785,234,450円 | 75.57% |
2021 | €3,084,450 | 447,245,250円 | -17.37% |
2020 | €3,732,680 | 541,238,600円 | -35.55% |
2019 | €5,791,280 | 839,735,600円 | 6.36% |
2018 | €5,444,985 | 789,522,825円 | – |
シングルスの賞金とポイント
2022年の賞金とポイント
結果 | ポイント | 賞金(ユーロ) | 賞金(日本円) | 前年比 |
優勝 | 1000 | €836,355 | 121,271,475円 | 148.9% |
準優勝 | 600 | €456,720 | 66,224,400円 | 144.2% |
ベスト4 | 360 | €249,740 | 36,212,300円 | 135.6% |
ベスト8 | 180 | €136,225 | 19,752,625円 | 127.0% |
3回戦 | 90 | €72,865 | 10,565,425円 | 97.5% |
2回戦 | 45 | €39,070 | 5,665,150円 | 76.6% |
1回戦 | 10 | €21,650 | 3,139,250円 | 58.0% |
予選勝者 | 25 | |||
予選2回戦 | 16 | €11,090 | 1,608,050円 | 45.4% |
予選1回戦 | 0 | €5,810 | 842,450円 | 29.1% |
2022年大会のシングルス優勝賞金は約1億2000万円で前年比では+150%近くの大幅な増額となりました。
コロナの影響もかなり少なくなってきたため、賞金額もコロナ前の水準まで戻りつつあります。
そして早期敗退した場合の賞金額はコロナ前よりも高くなっており、予選決勝で敗退しても約160万円、本選1回戦敗退で約300万円、本選3回戦敗退で約1000万円と非常に高い賞金額になっています。
推移
ユーロ
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | |
優勝 | €836,355 | €336,030 | €373,160 | €995,720 | €973,480 |
準優勝 | €456,720 | €187,000 | €227,000 | €503,730 | €477,315 |
ベスト4 | €249,740 | €106,000 | €145,000 | €259,730 | 240,235 |
ベスト8 | €136,225 | €60,000 | €110,000 | €133,985 | €122,160 |
3回戦 | €72,865 | €36,900 | €73,900 | €67,025 | €63,435 |
2回戦 | €39,070 | €22,120 | €39,120 | €35,285 | €33,445 |
1回戦 | €21,650 | €13,700 | €22,275 | €19,800 | €18,060 |
予選2回戦 | €11,090 | €7,625 | €10,865 | €7,445 | € 4,000 |
予選1回戦 | €5,810 | €4,500 | €6,160 | €3,725 | €2,035 |
日本円(1€=145円で計算)
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | |
優勝 | 121,271,475円 | 48,724,350円 | 54,108,200円 | 144,379,400円 | 141,154,600円 |
準優勝 | 66,224,400円 | 27,115,000円 | 32,915,000円 | 73,040,850円 | 69,210,675円 |
ベスト4 | 36,212,300円 | 15,370,000円 | 21,025,000円 | 37,660,850円 | 34,834,075円 |
ベスト8 | 19,752,625円 | 8,700,000円 | 15,950,000円 | 19,427,825円 | 17,713,200円 |
3回戦 | 10,565,425円 | 5,350,500円 | 10,715,500円 | 9,718,625円 | 9,198,075円 |
2回戦 | 5,665,150円 | 3,207,400円 | 5,672,400円 | 5,116,325円 | 4,849,525円 |
1回戦 | 3,139,250円 | 1,986,500円 | 3,229,875円 | 2,871,000円 | 2,618,700円 |
予選2回戦 | 1,608,050円 | 1,105,625円 | 1,575,425円 | 1,079,525円 | 580,000円 |
予選1回戦 | 842,450円 | 652,500円 | 893,200円 | 540,125円 | 295,075円 |
前年比
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | |
優勝 | 148.9% | -10.0% | -62.5% | 2.3% |
準優勝 | 144.2% | -17.6% | -54.9% | 5.5% |
ベスト4 | 135.6% | -26.9% | -44.2% | 8.1% |
ベスト8 | 127.0% | -45.5% | -17.9% | 9.7% |
3回戦 | 97.5% | -50.1% | 10.3% | 5.7% |
2回戦 | 76.6% | -43.5% | 10.9% | 5.5% |
1回戦 | 58.0% | -38.5% | 12.5% | 9.6% |
予選2回戦 | 45.4% | -29.8% | 45.9% | 86.1% |
予選1回戦 | 29.1% | -26.9% | 65.4% | 83.0% |
ダブルスの賞金とポイント
2022年の賞金とポイント
結果 | ポイント | 賞金(ユーロ) | 賞金(日本円) |
優勝 | 1000 | €282,960 | 41,029,200円 |
準優勝 | 600 | €147,840 | 21,436,800円 |
ベスト4 | 360 | €78,140 | 11,330,300円 |
ベスト8 | 180 | €43,300 | 6,278,500円 |
ベスト16 | 90 | €23,760 | 3,445,200円 |
1回戦 | 0 | €13,200 | 1,914,000円 |
大会概要
大会名 | ロレックス パリ マスターズ |
グレード | ATP1000(マスターズ) |
開催場所 | フランス・パリ |
開催時期 | 11月・第1週 |
選手数 | シングルス 56人 ダブルス 32ペア |
サーフェス | ハード |
URL | ATP公式サイト大会ページ |
View this post on Instagram
パリロレックスマスターズはシーズン最後のツアー大会で、これが終わると残すはネクストジェンATPファイナル、ATPファイナル、デビスカップ決勝のみとなります。
よってツアーファイナルやデビスカップに出場しない選手にとってはシーズン最後の大会になります。
またこの時点でツアーファイナル出場圏内に多くの選手がいる場合はこのパリマスターズの成績がツアーファイナルに出場できるかどうかに直結してきます。
そのためツアーファイナる出場権をかけた争いも一つの見所になってきます。
またパリマスターズはマスターズの大会では唯一、ドローサイズが48となっていて他のマスターズの56と比べると本戦に出場できる選手が8人少ないため、よりランキングの高い選手しか出場できない大会です。
(2020年大会のシングルスはドローサイズが56での開催となっています。)
歴代優勝者と上位成績者
年 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
2005 | T・ベルディヒ | I・リュビチッチ | R・ステパネク A・ロディック |
2006 | N・ダビデンコ | D・ハーバティ | T・ロブレド T・ハース |
2007 | D・ナルバンディアン | R・ナダル | R・ガスケ M・バグダティス |
2008 | J・ツォンガ | D・ナルバンディアン | J・ブレイク N・ダビデンコ |
2009 | N・ジョコビッチ | G・モンフィス | R・ナダル R・ステパネク |
2010 | R・ソダーリング | G・モンフィス | M・リオドラ R・フェデラー |
2011 | R・フェデラー | J・ツォンガ | T・ベルディヒ J・イズナー |
2012 | D・フェレール | J・ヤノビッチ | M・リオドラ G・シモン |
2013 | N・ジョコビッチ | D・フェレール | R・フェデラー R・ナダル |
2014 | ジョコビッチ | ラオニッチ | 錦織圭 ベルディヒ |
2015 | ジョコビッチ | マレー | ワウリンカ フェレール |
2016 | マレー | イズナー | ラオニッチ チリッチ |
2017 | ソック | クライノビッチ | ベネトー イズナー |
2018 | ハチャノフ | ジョコビッチ | ティエム フェデラー |
2019 | ジョコビッチ | シャポバロフ | ディミトロフ ナダル |
2020 | メドベージェフ | ズベレフ | ナダル ラオニッチ |
2021 | ジョコビッチ | メドベージェフ | ホルカシュ ズベレフ |
(赤色はビッグ4、黄色は日本人選手)
ロレックスパリマスターズはシーズン最後のツアー大会という事もあり、ほかのマスターズ大会に比べると活躍する選手にバラつきがあります。
シーズン終盤は過酷なツアーを周って体に溜まった疲労や怪我により大会自体を欠場する選手、大会途中で棄権をする選手が増えるのでこういう結果になってしまいます。
マスターズにしてはビッグ4の活躍がそれほど目立っていないのもそういった理由が多いです。それでも半分以上はビッグ4が優勝していますが。。
特にジョコビッチ選手がビッグ4最多の5回の優勝を果たし、2013年から3連覇も達成。
他に注目なのは2005年にベルディヒ選手が優勝している事です。当時19歳でランキングも50位くらいでルーキーだったベルディヒ選手ですが、2回戦から決勝までシード選手を破り続けての優勝となりました。
2017年にマスターズ初タイトルを獲得したソック選手。2017年大会は大波乱の大会で、ベスト4の時点で全く予想外のメンバーが残りました。イズナー選手とソック選手はシード選手ですが、ベネトー選手はノーシード、準優勝したクライノビッチ選手は予選からの出場です。
18年にはロシアの若手カチャノフ選手が決勝でジョコビッチ選手を破りマスターズ初タイトルを獲得。
ではパリ ロレックス マスターズで獲得できる賞金やポイント歴代優勝者などの大会概要については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました。
【関連記事】