こんにちは、ケイです。今回は11月にイギリス・ロンドンで開催され、ランキングトップ8選手のみが出場する事のできるATPツアーの最終戦である「Nitto ATP ファイナルズ」の獲得できる賞金やポイント、歴代優勝者などの情報をまとめていきます。
獲得できるポイント
結果 | ポイント |
優勝 | +900 |
準優勝 | +400 |
ラウンドロビン勝利 | 200 |
ATPファイナルでのポイントはラウンドロビンでの勝利、さらに準優勝者と優勝者にはプラスでポイントがあります。
ランドロビンでは1勝する毎に200ポイントが加算され、全勝した場合はラウンドロビンだけで200×3で600ポイントとを獲得。
そして優勝したらラウンドロビンで獲得したポイントに+900、準優勝なら+400を獲得できます。
ラウンドロビンから全勝で優勝した場合は1500ポイント。
マスターズ優勝よりも大きなポイントになり、テニスの大会ではグランドスラム優勝の2000ポイントに次ぐポイントの大きさ。
またラウンドロビンを全勝で突破して準優勝した場合は1000ポイントでこちらがマスターズの優勝と同じポイントになっています。
ちなみにラウンドロビンを勝ち抜きベスト4に残った時点ではボースポイントはありません。
【参考例】
- 予選を全勝で突破し優勝した場合のポイント
200×3(予選3勝)+900(優勝)=1500 - 予選を2勝1敗で突破し優勝した場合のポイント
200×2(予選2勝)+900(優勝)=1300 - 予選を全勝で突破し準優勝した場合のポイント
200×3(予選3勝)+400(準優勝)=1000
獲得できる賞金
2022年大会 シングルス
結果 | 賞金(ドル) | 賞金(日本円) | 前年比 |
全勝優勝 | $4,740,300 | 687,343,500円 | 104.7% |
優勝 | $3,270,400 | 474,208,000円 | 101.4% |
準優勝 | $1,070,000 | 155,150,000円 | 101.9% |
予選1勝につき | $383,300 | 55,578,500円 | 121.6% |
大会出場 | $320,000 | 46,400,000円 | 85.0% |
賞金についてもポイントと同じようにラウンドロビンでの1勝毎、準優勝・優勝のボーナス加算があります。
ポイントと異なる点は試合に出場した時点で獲得できる賞金がある事です。
これは試合で1勝もできなくても試合をした全員が獲得できるものです。
2022年大会の最大賞金額は約470万ドル(約6億8000万円)で円安の影響も大きいですが、7億円に迫るほどのとてつもない賞金額になっています。
コロナの影響で落ちていた賞金額もコロナ前に戻るどころか大幅な増額となりました。
【参考例】
- 予選を全勝で突破し優勝した場合の賞金
$320,000(3試合出場)+$383,300×3(予選3勝)+$3,270,400(優勝ボーナス)
=$4,740,300(約6億8000万円) - 予選を2勝1敗で突破し優勝した場合の賞金
$320,000(3試合出場)+$383,300×2(予選2勝)+$3,270,400(優勝ボーナス)
=$4,357,000(約6億3100万円) - 予選を全勝で突破し準優勝した場合の賞金
$320,000(3試合出場)+$383,300×3(予選3勝)+$1,070,000(準優勝ボーナス)
=$2,539,900(約3億7000万円)
シングルスの賞金推移
【ドル】
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | |
全勝優勝 | $4,740,300 | $2,316,000 | $1,564,000 | $2,871,000 | $2,712,000 |
優勝 | $3,270,400 | $1,624,000 | $952,000 | $2,011,000 | $1,900,000 |
準優勝 | $1,070,000 | $530,000 | $402,000 | $657,000 | $620,000 |
予選勝利 (1勝毎に) | $383,300 | $173,000 | $153,000 | $215,000 | $203,000 |
大会出場 | $320,000 | $173,000 | $153,000 | $215,000 | $203,000 |
【日本円(1ドル=145円)】
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | |
全勝優勝 | 687,343,500円 | 335,820,000円 | 226,780,000円 | 416,295,000円 | 393,240,000円 |
優勝 | 474,208,000円 | 235,480,000円 | 138,040,000円 | 291,595,000円 | 275,500,000円 |
準優勝 | 155,150,000円 | 76,850,000円 | 58,290,000円 | 95,265,000円 | 89,900,000円 |
予選勝利 (1勝毎に) | 55,578,500円 | 25,085,000円 | 22,185,000円 | 31,175,000円 | 29,435,000円 |
大会出場 | 46,400,000円 | 25,085,000円 | 22,185,000円 | 31,175,000円 | 29,435,000円 |
【前年比】
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | |
全勝優勝 | 104.7% | 48.1% | -45.5% | 5.9% |
優勝 | 101.4% | 70.6% | -52.7% | 5.8% |
準優勝 | 101.9% | 31.8% | -38.8% | 6.0% |
予選勝利 (1勝毎) | 121.6% | 13.1% | -28.8% | 5.9% |
大会出場 | 85.0% | 13.1% | -28.8% | 5.9% |
- 2022年|過去最大の大幅な増額となり、コロナ以前の2019年も大きく超える賞金額に。
- 2021年|前年から大幅な増額。ただコロナ以前の2019年と比較するとまだ若干のマイナス。
- 2020年|新型コロナウイルスの影響もあり、全体的に大幅な減額。
- 2019年|一律で6%ほどの増額。
2022年大会 ダブルス
結果 | 賞金(ドル) | 賞金(日本円) |
全勝優勝 | $930,300 | 134,893,500円 |
優勝 | $520,400 | 75,458,000円 |
準優勝 | $170,000 | 24,650,000円 |
予選勝利(1勝毎) | $93,300 | 13,528,500円 |
大会出場 | $130,000 | 18,850,000円 |
上記のダブルスの賞金はペアでの賞金額になるので、1人当たりにすると上記からさらに半分になります。
テニスはどの大会でも言えますが、やはりシングルスとダブルスでは賞金に大きな差がありますね。
大会概要
大会名 | Nitto ATP ファイナルズ |
グレード | ツアーファイナル |
開催場所 | イギリス・ロンドン |
開催時期 | 11月第3週 |
ドロー数 | シングルス 8人 ダブルス 8ペア |
サーフェス | ハード |
ATP公式サイト | 大会情報 |
Nitto ATP ファイナルズ(ツアーファイナル)は一定期間毎に大会名・開催地が変わるので統一された大会名がありませんが、ツアー最終戦という位置付けは変わりません。
現在は2017年から日本の企業である「日東電工株式会社」がタイトルスポンサーを勤めています。
ツアーファイナルの初開催は1970年で開催地は意外にも日本。
1970年といえば高度経済成長期の終盤で、日本の経済成長が上がり続けていた時期で景気の良さが初開催の地に選ばれたのに関係しているのかもしれませんね。
歴代優勝者と上位成績者
赤色はビッグ4、黄色は日本人選手
年 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
2005 | D・ナルバンディアン | フェデラー | N・ダビデンコ G・ガウディオ |
2006 | フェデラー | J・ブレイク | ナダル D・ナルバンディアン |
2007 | フェデラー | D・フェレール | ナダル A・ロディック |
2008 | ジョコビッチ | N・ダビデンコ | G・シモン A・マレー |
2009 | N・ダビデンコ | J・デルポトロ | フェデラー R・ソダーリング |
2010 | フェデラー | ナダル | ジョコビッチ A・マレー |
2011 | フェデラー | J・ツォンガ | D・フェレール T・ベルディヒ |
2012 | ジョコビッチ | フェデラー | J・デルポトロ A・マレー |
2013 | ジョコビッチ | ナダル | S・ワウリンカ フェデラー |
2014 | ジョコビッチ | フェデラー | 錦織圭 S・ワウリンカ |
2015 | ジョコビッチ | フェデラー | ナダル S・ワウリンカ |
2016 | A・マレー | ジョコビッチ | M・ラオニッチ 錦織圭 |
2017 | G・ディミトロフ | D・ゴファン | J・ソック フェデラー |
2018 | ズベレフ | ジョコビッチ | フェデラー K・アンダーソン |
2019 | チチパス | ティエム | フェデラー ズベレフ |
2020 | メドベージェフ | ティエム | ナダル ジョコビッチ |
2021 | ズベレフ | メドベージェフ | ジョコビッチ ルード |
ビッグ4の活躍が凄まじいですね。中でも特にフェデラー選手とジョコビッチ選手の成績は圧巻です。
フェデラー選手は2005年以降で優勝4回、準優勝4回と13大会中8大会で決勝に進出。
ジョコビッチ選手は優勝5回、準優勝1回で、決勝で3回フェデラー選手に勝利して優勝を果たしています。
ただツアーファイナルの直接対決ではジョコビッチ選手がフェデラー選手に勝ち越しています。
この2人に次いで成績が良いのは2度の優勝経験があるズベレフ選手。
2018年大会のズべレフ選手はラウンドロビンでジョコビッチ選手に敗れて2勝1敗で決勝トーナメントに進出しましたが、準決勝でフェデラー選手、決勝でジョコビッチ選手に勝利しての優勝と、完全にビッグ4を撃破してタイトルを獲得しています。
ではNitto ATP ファイナルズの獲得できる賞金やポイント、歴代優勝者についてまとめてみました。ここまで読んでくださってありがとうございました。
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