こんにちは~ケイです。
今回は驚異の身長211cmで39歳を超えたベテラン選手であるイボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic)選手の情報まとめと錦織選手との対戦成績を書いていこうと思います!
(2019,1,15更新)
プロフィール
| 年齢 | 39歳 |
| 国 | クロアチア |
| 身長 | 211cm |
| 体重 | 104kg |
| 利き手 | 右 |
| バックハンド | 両手 |
| ウェア | adidas |
| ラケット | HEAD |
| 趣味 | 映画鑑賞、バスケ |
| プロ転向 | 2000年(21歳) |
【カルロビッチ選手のインスタ】
ツアーでの成績
シングルスタイトル
キャリアタイトルは通算で8勝。
初タイトルを獲得したのは2007年のノッティンガム(250・クレー)で28歳での発タイトル獲得となりました。
この時準々決勝では現在は引退していますが、世界2位までいったドイツのトミー・ハース選手に勝利しています。
| 8勝 | |
| グレード別 | |
| ATP250 | 8 |
| サーフェス別 | |
| ハード | 4 |
| グラス | 3 |
| クレー | 1 |
グランドスラムの成績
| 全豪オープン | ハード | 4回戦 |
| 全仏オープン | クレー | 3回戦 |
| ウィンブルドン | グラス | ベスト8 |
| 全米オープン | ハード | 4回戦 |
グランドスラム全体での最高成績は2009年のウィンブルドンでベスト8進出。
グラスでのやはりビッグサーバー有利と言われるグラスコートであるウィンブルドンでの活躍が良いですね。
マスターズの成績
| インディアンウェルズ | ハード | ベスト8 |
| マイアミ | ハード |
3回戦 |
| モンテカルロ | クレー | 2回戦 |
| マドリード | クレー |
ベスト8 |
| ローマ | クレー |
3回戦 |
| カナダ | ハード |
3回戦 |
| シンシナティ | ハード |
ベスト4 |
| 上海 | ハード |
3回戦 |
| パリ | ハード |
2回戦 |
マスターズ全体での最高成績はシンシナティでのベスト4。
2008年の大会でしたが、16シードで出場したカルロビッチ選手は3回戦で当時ランキング1位のフェデラー選手に2度のタイブレークを含むフルセットで勝利しています。
獲得賞金
キャリア通算の獲得賞金は$9,303,599(約10億2330万円)
1シーズン平均(プロ入りから20年)にすると約5100万円になります。
勝敗
キャリア通算のツアーレベル(ATP250以上)での勝敗は361勝324敗(勝率52%)
【サーフェス別】
- クレー|54勝74敗(勝率42%)
- グラス|73勝41敗(勝率64%)
- ハード|227勝200敗(勝率53%)
やはりグラスでの勝率64%は凄いですよね。
その反面クレーでの勝率が低く、これぞビッグサーバーという感じのスタッツになっています。
スタッツ
(比較用に錦織選手・フェデラー選手のスタッツも表示しています。)
| カルロビッチ | 錦織圭 | フェデラー | |
| エースの数 | 13060本 (シーズン平均:653本) |
1797本 (シーズン平均:149本) |
10818本 (シーズン平均:515本) |
| ファーストサーブ ポイント獲得率 |
83% | 71% | 77% |
| セカンドサーブ ポイント獲得率 |
53% | 53% | 57% |
| サービスゲーム 取得率 |
92% | 80% | 89% |
| ファーストサーブ リターンポイント獲得率 |
21% | 30% | 33% |
| セカンドサーブ リターンポイント獲得率 |
40% | 53% | 51% |
| リターンゲーム 取得率 |
9% | 27% | 27% |
サービスエースの数が1万3000本超と、とんでもないことになっています。
サーブに関するスタッツも非常に高く、特にサービスゲーム取得率92%は高いです。単純に考えてプロのテニス選手がカルロビッチ選手のサービスゲームを10回受けて0.8回しかブレイクできないという計算です。つまりまずブレークはできないって事になりますよね。
ただ逆にリターンゲームのスタッツは非常に低く、特に低いのがリターンゲーム取得率の9%。
自分のサービスゲームはほとんどブレークされませんが、相手のサーブもほとんどブレークできていないので、必然的にタイブレークが多くなります。
キャリアハイやランキングの推移
| キャリアハイの推移 | |
| トップ100 | 2003年(24歳) |
| トップ50 | 2006年(27歳) |
| トップ20 | 2008年(29歳) |
| キャリアハイ|14位 | 2008年(29歳) |
| 年末ランキングの推移 | |
| 2000 | 286 |
| 2001 | 193 |
| 2002 | 201 |
| 2003 | 73 |
| 2004 | 61 |
| 2005 | 70 |
| 2006 | 98 |
| 2007 | 22 |
| 2008 | 26 |
| 2009 | 37 |
| 2010 | 73 |
| 2011 | 56 |
| 2012 | 100 |
| 2013 | 78 |
| 2014 | 27 |
| 2015 | 23 |
| 2016 | 20 |
| 2017 | 80 |
| 2018 | 100 |
プレースタイル
カルロビッチ選手のプレースタイルは攻撃型ビッグサーバーで、武器は多様な種類があるトップクラスのサーブです。
生粋のビッグサーバーで、最近ではここまでサーブに特化した選手はいません。しかしカルロビッチ選手はサーブをひたすらに強化して大ベテランになった今でもトップ100で活躍し続けています。
フラットサーブももちろん威力が高いですが、その他スライス、スピン、キックとどのサーブもレベルが高いです。
しかしその反面ストロークはあまり安定感がなく、フォアも一発で決めに行くパワー型のものです。
| フォアハンド | 9 |
| バックハンド | 6 |
| サーブ | 10 |
| リターン | 7 |
| ボレー | 8 |
| テクニック | 7 |
| メンタル | 9 |
| フットワーク | 6 |
| 攻撃力 | 9 |
| 守備力 | 7 |
| 総合力 | 78 |
主な経歴
21歳でプロに転向、24歳の時のウィンブルドンで飛躍
カルロビッチ選手は21歳でプロに転向しましたが、しばらくは結果が残せずにいました。
おそらくこの時はまだ本当に武器がサーブだけで、試合になかなか勝てなかったんじゃないかと思います。
24歳の時、ランキングは200位前後でグランドスラムの予選に出られるギリギリにラインでした。
しかしカルロビッチ選手は見事に予選を突破。さらに、なんと一回戦で当時世界ランク1位のヒューイット選手を撃破。
予選にギリギリ出ることができた選手が1位に勝つなんてとんでもないですよね。
ウィンブルドンはグラスコートと言われ地面が芝になっています。
グラスコートは昔からビッグサーバーがめちゃくちゃ有利と言われているので、それもあっての結果だと思います。世界1位に勝つなんてとんでもないことですが、ビッグサーバーのカルロビッチ選手が番狂わせを起こすのは不思議ではなかったわけです。
2008年にはツアー3勝、ランキング14位
28歳でカルロビッチ選手はキャリアハイを達成します。
28歳でキャリアハイというのはかなり遅咲きの選手ですよね。
この時カルロビッチ選手は自己最高の14位までランキングを上げることになるわけですが、そこから現在に至るまでなかなか上げることができませんでした。
カルロビッチ選手はサーブ一筋といった感じのプレースタイルなので、ストロークはそこまで強くありません。なのでサーブが返されると勝つのは相当きつくなってしまいます。
近年ではビッグサーバーよりもストローカーがトップに行く時代になっていますので、サーブだけ強くても勝てる時代ではなくなってしまったんですよね。。
しかしこの年齢になってもなお現役を続けていられるのはトップクラスのサーブがあるからこそだと思います。ここまで来たらこのスタイルをひたすらに続けて、40歳を超えても現役を続けている姿を見たいですね!
錦織選手との対戦成績
カルロビッチ選手から見た錦織選手の対戦成績は2勝3敗(勝率40%)。
初めて対戦したのはデビスカップ・ワールドグループ1回戦でその時はストレートでカルロビッチ選手が勝利していますが、直近の対戦では錦織選手が3連勝しています。
| 勝利数 | ハード | クレー | グラス | |
| イボ・カルロビッチ | 2 | 2 | 0 | 0 |
| 錦織圭 | 3 | 3 | 0 | 0 |
【過去の対戦】
| 年 | 大会 | 勝者 | スコア |
| 2012 | ワールドグループ1R (デビスカップ・ハード) |
カルロビッチ | 64,64,63 |
| 2013 | デルレイビーチ (ATP250・ハード) |
カルロビッチ | 54 RET |
| 2014 | メンフィス (ATP250・ハード) |
錦織圭 | 64,76 |
| 2016 | 全米オープン (グランドスラム・ハード) |
錦織圭 | 63,64,76 |
| 2019 | 全豪オープン (グランドスラム・ハード) |
錦織圭 |
63 76 57 57 76 |
日本人選手との対戦成績
錦織選手以外の日本人選手との対戦成績は6勝1敗(勝率85%)。
唯一の黒星は西岡選手で、2017年にインディアンウェルズ(マスターズ・ハード)の2回戦で敗れています。
| 日本人選手との対戦成績 | 6勝1敗 |
85% |
| 杉田祐一 | 1勝0敗 | 100% |
| 添田豪 |
1勝0敗 | 100% |
| 西岡良仁 | 0勝1敗 | 0% |
| ダニエル太郎 | 2勝0敗 | 100% |
| 伊藤竜馬 | 1勝0敗 | 100% |
| 内山靖崇 |
1勝0敗 | 100% |
ビッグ4との対戦成績
ビッグ4との対戦成績は3勝26敗(勝率10%)。
フェデラー選手とナダル選手には勝利経験がありますが、ジョコビッチ選手とマレー選手には勝った事がありません。
トップ選手との対戦成績
ビッグ4との対戦成績は22勝35敗(勝率38%)。
対戦成績が良いのはベルディヒ選手やツォンガ選手。悪いのはワウリンカ選手、デルポトロ選手、アンダーソン選手などサーブとストロークが強い選手に加え鉄壁のディフェンスを持つフェレール選手にも大きく負け越しています。
| トップ選手との対戦成績 | 22勝36敗 |
38% |
| S・ワウリンカ | 2勝5敗 | 29% |
| M・チリッチ | 3勝3敗 | 50% |
| G・ディミトロフ | 2勝4敗 | 33% |
| A・ズベレフ | 1勝0敗 | 100% |
| D・フェレール | 1勝5敗 | 16% |
| M・ラオニッチ | 1勝1敗 | 50% |
| J・M・デルポトロ | 1勝5敗 | 17% |
| 錦織圭 | 2勝3敗 | 40% |
| T・ベルディヒ | 5勝3敗 | 62% |
| D・ティエム | 0勝0敗 | -% |
| J・W・ツォンガ | 3勝1敗 | 75% |
| K・アンダーソン | 1勝4敗 | 20% |
ではイボ・カルロビッチ選手については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!
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