錦織圭と南アフリカのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson)の戦績や勝率をまとめていきます。
アンダーソン選手は大学テニスを経てプロ入りしたトップ選手の中では珍しいタイプの選手。
なので錦織選手の方が年下ですが、お互いプロ入りは2007年なのでプロとしての活動歴は同じです。
(2021,4月更新)
ツアーの成績やプロフィールの比較
錦織圭 | アンダーソン | |
身長 | 178cm | 203cm |
体重 | 73kg | 94kg |
プロ入り | 2007年(17歳) | 2007年(21歳) |
初タイトル | 2008年(18歳) | 2011年(24歳) |
トップ10入り | 2014年(24歳) | 2015年(29歳) |
トップ5入り | 2014年(24歳) | 2018年(32歳) |
グランドスラム全体 の最高成績 |
準優勝 | 準優勝(2回) |
マスターズ全体の 最高成績 |
準優勝(4回) | ベスト4 |
- 錦織選手とアンダーソン選手は身長差が25cmとかなり体格的に大きな差があります。
- ツアーでの成績を残すペースは錦織選手の方がかなり早く、アンダーソン選手が初タイトルを取った頃にはすでにトップ5入りを果たしていました。
- ビッグトーナメントでの成績はグランドスラムは準優勝を2回経験しているアンダーソン選手の方が上で、マスターズは錦織選手の方が上です。
錦織圭とケビンアンダーソンの戦績や勝率
対戦成績
アンダーソン | 錦織圭 |
4勝 (44%) |
5勝 (56%) |
【過去の対戦一覧】
年.月 | 大会 | 勝者 | スコア |
2018.11 | ロンドン (ツアーファイナル・ハード) |
アンダーソン | 60 61 |
2018.11 | パリ (マスターズ・ハード) |
錦織圭 | 64 64 |
2018.10 | ウィーン (ATP500・ハード) |
アンダーソン | 63 76 |
2018.2 | ニューヨーク (ATP250・ハード) |
アンダーソン | 61 36 76 |
2017.4 | ジュネーブ (ATP250・クレー) |
錦織圭 | 26 64 76 |
2017.3 | マイアミ (マスターズ・ハード) |
錦織圭 | 64 63 |
2015.10 | 上海 (マスターズ・ハード) |
アンダーソン | 76 76 |
2015.2 | アカプルコ (ATP500・ハード) |
錦織圭 | 62 36 63 |
2015.2 | メンフィス (ATP250・ハード) |
錦織圭 | 64 64 |
2010.8 | ワシントン (ATP500・ハード) |
錦織圭 | 46 76 64 |
2018年11月:NITTO ATP FINALS(ツアーファイナル)予選ラウンド
錦織圭 | 0 | 1 | 0 | |||
アンダーソン | 2 | 6 | 6 |
9回目の対戦はツアーファイナルの予選ラウンドで、この試合は錦織選手の不調もありましたがアンダーソン選手が非常に良いプレーを見せて完勝。
1stサーブが入らず、リターンでも全くチャンスを掴めなかった錦織選手。
それに対し8割近い確率でアンダーソン選手は1stサーブを入れて、リターンの時も積極的に攻撃し合計で5度のブレークに成功。
トータルポイントでも30ポイント近くの大差が着きました。
試合時間は1時間5分。
2018年11月:パリ(マスターズ)3回戦
錦織圭 | 2 | 6 | 6 | |||
アンダーソン | 0 | 4 | 4 |
8回目の対戦はパリマスターズの3回戦で、錦織選手がストレート勝利。
ただストレートでの勝利にはなったものの内容は非常に拮抗した試合で、錦織選手が要所で良いプレーをし3回のチャンスから2回ブレークを成功させた事が勝利に繋がりました。
試合時間は1時間21分。
2018年10月:ウィーン(ATP500)決勝
錦織圭 | 0 | 3 | 63 | |||
アンダーソン | 2 | 6 | 7 |
7回目の対戦はエルステバンクオープン(ATP500ウィーン)の決勝で、アンダーソン選手がストレート勝利。
1ブレークの差が勝敗を分けた試合となる接戦で、お互いに相手のブレークポイントをしのぐ場面は多かったですがアンダーソン選手が7回のチャンスから1回ブレーク。
第2セットはタイブレークになりますが、要所でアンダーソン選手のサーブが決まり勝利へ繋がりました。
試合時間は1時間55分。
2018年2月:ニューヨーク(ATP250)準決勝
錦織圭 | 1 | 1 | 6 | 64 | ||
アンダーソン | 2 | 6 | 3 | 7 |
6回目の対戦はニューヨークオープン(ATP250ニューヨーク)の準決勝で、アンダーソン選手がフルセットの激戦を制し勝利。
この試合はとにかくアンダーソン選手のサーブが好調で、1stの入る確率が8割弱という驚異的な数字。
ただそんな状況でも錦織選手がなんとかブレークチャンスを生み出し、第2セットには1回ブレークを成功させますが、ファイナルはお互いキープでタイブレークになりますが惜しくも敗退。
試合時間は2時間12分。
2017年2月:ジュネーブ(ATP250)準々決勝
錦織圭 | 2 | 2 | 6 | 7 | ||
アンダーソン | 1 | 6 | 4 | 66 |
5回目の対戦はジュネーブオープン(ATP250ニューヨーク)の準々決勝で、錦織選手が1セットダウンからの逆転で勝利。
序盤は完全にアンダーソン選手のペースで試合が進み1セット目に2回のブレークを許し、1セットダウン。
しかし第2セットは少ないチャンスからなんとかブレークを成功させファイナルセットへ。
ファイナルはお互いキープでタイブレークに入り、タイブレークでも6-6までもつれ込み、そこから錦織選手がなんとか2ポイント連取し決着。
トータルポイントも99対95と4ポイント差の接戦でした。
試合時間は2時間30分。
2017年3月:マイアミ(マスターズ)2回戦
錦織圭 | 2 | 6 | 6 | |||
アンダーソン | 0 | 4 | 3 |
4回目の対戦はマイアミオープン(マスターズ・マイアミ)の2回戦で、錦織選手がストレートで勝利。
この試合は錦織選手がほぼ完璧なサービスゲームを展開し結局最後まで1度もアンダーソン選手にブレークポイントを与えませんでした。
リターンゲームではアンダーソン選手の2ndサーブをうまく攻撃し、3度のブレークを成功させトータルポイントでも13ポイントの差を付けて快勝。
試合時間は1時間29分。
2015年10月:上海(マスターズ)3回戦
錦織圭 | 0 | 610 | 63 | |||
アンダーソン | 2 | 7 | 7 |
3回目の対戦はロレックス上海マスターズ(マスターズ・上海)の3回戦で、アンダーソン選手が2度のタイブレークを制し接戦を勝利。
試合を通してお互いのブレークチャンスは非常に少なく、錦織選手が2回でアンダーソン選手が1回。
そこから2人とも1回のブレークは成功させますが1、2セットとも決着はタイブレークへ。
特に1セット目のタイブレークは12-10の接戦。これを落とした錦織選手が一気に崩れてもおかしくなかったですが、2セット目も粘ってタイブレークまで行ったのは素晴らしかったです。
試合時間は2時間8分。
2015年2月:アカプルコ(ATP500)準決勝
錦織圭 | 2 | 6 | 3 | 6 | ||
アンダーソン | 1 | 2 | 6 | 3 |
2回目の対戦はアビエルト・メキシコ・テルセル(ATP500・アカプルコ)の準決勝で、錦織選手がフルセットで勝利。
この試合はアンダーソン選手の2ndサーブの時に6割近くポイントを獲得し、試合を通して12回のブレークチャンスを生み出し、4回のブレークを成功させました。
フルセットにはなりましたが、トータルポイントでも84対71と錦織選手が差を付けた結果となりました。
試合時間は2時間2分。
2015年2月:メンフィス(ATP250)決勝
錦織圭 | 2 | 6 | 6 | |||
アンダーソン | 0 | 4 | 4 |
ツアーレベルでの対戦はメンフィスオープン(ATP250・メンフィス)の決勝で、錦織選手がストレートで勝利。
この試合はアンダーソン選手のサーブが好調で1stサーブの入る確率も7割を超える非常に高いものになりましたが錦織選手のリターン力や、2ndサーブのリターンでの攻撃が光り、4回のブレークチャンスから3度のブレークに成功。
それなりに接戦にはなりましたが、要所で強さを見せるトップ選手らしい貫禄勝ちとなりました。
試合時間は1時間16分。
状況別の対戦成績と勝率
コート別の対戦成績と勝率
次にコートサーフェス別の対戦成績と勝率を見ていきます。
ハード | クレー | グラス | |
アンダーソン | 4 | 0 | 0 |
錦織圭 | 4 | 1 | 0 |
ハードコートでの対戦は互角。
クレーでは1回しか対戦がありませんが、錦織選手が勝利で1つリード。
グラスでの対戦は無し。しかしグラスではウィンブルドンでも準優勝を果たしているビッグサーバーのアンダーソン選手が非常に有利なのは間違いないです。
マッチセット数別の対戦成績と勝率
次はマッチセット数別の対戦成績。
5セット | 3セット | |
アンダーソン | 0 | 4 |
錦織圭 | 0 | 5 |
これだけの対戦回数がありながら、未だ5セットでの対戦はありません。
サーブの強いアンダーソン選手ですから5セットマッチではタイブレークを含む接戦になることが予想されます。
3セットの対戦では対戦成績そのままで錦織選手がリード。
タイブレーク、フルセット、決勝戦など状況別の対戦成績と勝率
次は接戦の時やプレッシャーがかかる状況での対戦での対戦成績と勝率を調べていきます。
タイブレークを 取った回数 |
フルセットマッチ | 決勝での対戦 | |
アンダーソン | 4回 | 1 | 1 |
錦織圭 | 1回 | 2 | 1 |
タイブレークに強い錦織選手が対アンダーソン選手では大きく負け越し。
やはりタイブレークとなるとビッグサーブを持つアンダーソン選手が有利になるという事が結果からも表れています。
フルセットマッチでは僅差ではありますが錦織選手がリード。
決勝での対戦は互角。プレッシャーのかかる場面での戦績はほぼ互角といった所です。
まとめ
- 錦織選手とアンダーソン選手の対戦成績は錦織選手が勝ち越し
- ハードでは互角、クレーで錦織選手がリード
- プレッシャーのかかる場面で互角の戦績
通常の対戦成績を見ても、その内容を見ても錦織選手とアンダーソン選手はほぼ互角の対戦成績といった結果になりました。
2017年頃までは錦織選手が圧倒していましたが、近年さらに実力を上げてきたアンダーソン選手にイーブンに戻されたと言った感じです。
トップ選手同士、これからも対戦が増えていくでしょうから今後どうなっていくのか楽しみですね。
では錦織選手とアンダーソン選手の戦績や勝率については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!