【テニス】T・ベルディヒ|プレースタイル・戦績

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こんにちは、ケイです。今回は長い間トップ10で戦い続けてきたトッププレイヤーであり、「トップ10の番人」とも言われていたトマーシュ・ベルディヒ選手についてプレースタイルやランキング、マスターズ・グランドスラムでの成績や錦織選手・ビッグ4との対戦成績などの情報をまとめていこうと思います。

(2018,10,11更新)

プロフィール

年齢 32歳
チェコ
身長 196cm
体重 91kg
ウェア adidas
ラケット HEAD
利き手
バックハンド 両手
プロ転向 2002年(16歳)
好きなコート ハード
好きなショット フォア、サーブ
趣味 アイスホッケー
コーチ マルティン・ステパネク
ATP公式サイト 選手情報

 

ベルディヒ選手は地元のテニスセンターで5歳からテニスを始めました。父親はエンジニアで母親は医者をしています。

 

また、アイスホッケーが好きでNFLのデトロイトレッドウィングスの大ファン。

ツアーの成績

キャリアタイトル

タイトル 13
マスターズ 1
ATP500 2
ATP250 10
ハード 9
クレー 2
グラス 1
カーペット 1
初タイトル 2004年(18歳)
初マスターズタイトル 2005年(19歳)

シングルス初タイトルはイタリア・パレルモで行われたATP250の大会です。そして初タイトル獲得の翌年にパリのマスターズで優勝。しかしその後はマスターズでタイトルを取れていません。

グランドスラムの最高成績

 全豪オープン  ベスト4
 全仏オープン  ベスト4
 ウィンブルドン  準優勝
 全米オープン  ベスト4

マスターズの最高成績

 インディアンウェルズ  ベスト4
 マイアミ  準優勝
 モンテカルロ  準優勝
 マドリード  準優勝
 ローマ  ベスト4
 カナダ  ベスト8
 シンシナティ  ベスト4
 上海  ベスト4
 パリ  優勝

ベルディヒ選手はマスターズ以上の大会ではどの大会でも上位進出を果たしています。ここまでいろんな大会で好成績を残せている選手はビッグ4以外だと非常に限られた選手だけです。

特に全てのサーフェスで成績を残せているのが凄いですよね。ウィンブルドンでは準優勝、パリのマスターズでは優勝、モンテカルロとマドリードでも準優勝となっています。

ランキングの推移

キャリアハイの推移
トップ100 2004年(18歳)
トップ50 2004年(18歳)
トップ20 2006年(20歳)
トップ10 2006年(20歳)
トップ5 2013年(27歳)
キャリアハイ|4位 2015年(29歳)
年末ランキングの推移
2002 398
2003 113
2004 45
2005 24
2006 13
2007 14
2008 20
2009 20
2010 6
2011 7
2012 6
2013 7
2014 7
2015 6
2016 10
2017   19

トップ5こそ入ったのは近年での出来事でしたが、トップ10にはずいぶん前に入っています。ランキングを上げることもできませんでしたが、下がることもありませんでした。なのでベルディヒ選手の異名に「トップ10の番人」なんてのがあるんですね。考えた人は良いネーミングセンスを持っています 笑

しかしここ数年はついにトップ10から陥落してしまい苦しい時期が続いています。

プレースタイル

ベルディヒ選手のプレースタイルは攻撃型ベースライナーで、武器はフラットサーブとフラットな球質のストロークです。

 

トップスピンをゴリゴリにかける現在の男子テニスに逆行するようなプレースタイルです。フラットサーブに関してはビッグサーバーなら必須のサーブなので使える選手は多いですが、ストロークでここまでのフラットを打つ選手はなかなかいません。

 

ベルディヒ選手のボールは低弾道で相手のコートの奥に突き刺さっていくボールになり、ベルディヒ選手が調子がいい時はどんな選手にも勝つような試合を見せます。実際にビッグ4相手にもかなり勝ち星を上げていますし。ただその分少しでも手元が狂うとネットやアウトになってしまうというリスクもあるショットになっています。

 

フラットショットは普通は安定させるのが難しいのですが、ベルディヒ選手はそれなりに安定感もあり、そこが他の選手と異なる点です。深く弾まないボールを安定して入れられる、これだけでトップにいける要素は十分揃っていますよね。

 

フォアハンド 9
バックハンド 8
サーブ 9
リターン 8
ボレー 7
テクニック 8
メンタル 7
フットワーク 8
攻撃力 9
守備力 8

総合力|81

テニス選手としての主な経歴

16歳でプロ転向、18歳でツアー初タイトル

ベルディヒ選手は18歳という早い段階からツアータイトルを取っています。

これほど早い段階からツアーで優勝できる選手はだいたいのちにトップ10に入ってくるようなトップ選手になるような傾向が強いですね。

そして何と言ってもベルディヒ選手の注目される出来事としては、2005年に19歳の時、当時ランキング50位ノーシードで出場したパリのマスターズで2回戦は7位のコリア選手、3回戦は19位のフェレーロ選手、準々決勝は11位のガウディオ選手、準決勝は14位のステパネク選手、決勝は10位のリュビチッチ選手を63,64,36,46,64のフルセットで下し優勝を果たした事です。(当時のマスターズは決勝戦が5セットマッチ)

これは驚愕でした。19歳の若手プレイヤーがマスターズタイトルを獲得するなんて、最近はズベレフ選手がマスターズ優勝を果たしましたが、近年はズベレフ選手が出てくるまでそんな選手は全くいませんでしたから、どれほどこの出来事が凄いものだったか分かると思います。

20歳でトップ10入り、24歳でウィンブルドン準優勝

ベルディヒ選手はそのあとも順調にランキングを上げていき20歳で早くもトップ10入り。

この頃はフェデラー選手、ナダル選手という二人の怪物が時代を作り上げている時代でしたから、なのでビッグタイトルにはなかなか出が届きませんでしたが、それでも常に上位に居続けて、トップ選手としての地位を確立していきました。

初めてトップ10入りしてから3年後、ついにベルディヒ選手はビックタイトルを獲得するチャンスを得ます。それが2010年のウィンブルドンです。当時の男子テニスはフェデラー・ナダル時代から、フェデラー・ナダル・ジョコビッチの3強時代になっていました。

その3人がとてつもなく強いので他の選手がビックタイトルを全然取れずに苦しんでいました。しかしベルディヒ選手はウィンブルドンでこの3選手のうち、フェデラー選手とジョコビッチ選手に勝ちナダル選手の待つ決勝に進出。

同一大会で3強の全てと対戦する選手なんて滅多にいません。なぜなら3人目に行く前に基本的には負けてしまうからです。この時のベルディヒ選手は本当にすごかったです。

決勝では残念ながらナダル選手に敗れてしまいましたが、この時の準優勝にはグランドスラム優勝ほどの価値は十分あったと思います。時代が違えば間違いなく優勝してますからね 笑

30歳で自己最高の4位へ

その後もベルディヒ選手はツアーファイナルを5年連続で出場するなど完全にトップ選手として定着しました。

そして30歳になったシーズンついに世界ランキングを4位まで上げることになります。トップ10に入ってから約8年かかっての世界ランク4位です。どれほど今のテニス界のトップ10に入ってからランキングを上げるのが難しいのかがよくわかりますよね。

そんな中で長い間トップ10を維持し続けたわけですから本当に凄い選手ですよ。ビッグ4と呼ばれる選手がとても目立っているので、ベルディヒ選手にはスポットがそれほど当たりませんでしたが、普通だったら世界ランク1位になっていてもおかしくないほどの選手だと僕は思います。

錦織選手やビッグ4との戦績

錦織選手との戦績

T・ベルディヒ 1 5 錦織圭

錦織選手との戦績は1勝5敗で勝率は17%

サーフェス別の内訳はハードで0勝4敗、クレーで1勝1敗となっています。

2009 ブリスベン
(ATP250)
ハード 67,36
2011 バーゼル
(ATP500)
ハード 63,36,26
2012 モンテカルロ
(マスターズ)
クレー 26,62,64
2012 東京
(ATP500)
ハード 57,46
2015 ロンドン
(ツアーファイナル)
ハード 57,63,36
2018 モンテカルロ
(マスターズ)
クレー 64,26,16

西岡選手との戦績

T・ベルディヒ 2 1 西岡良仁

西岡選手との戦績は2勝1敗で勝率は67%です。

サーフェス別だとハードで1勝1敗、クレーで1勝0敗となっています。

2015 全仏オープン
(グランドスラム)
クレー 60,75,63
2017 インディアンウェルズ
(マスターズ)
ハード 61,67,46
2018 マイアミ
(マスターズ)
ハード 61,64

ビッグ4との戦績

T・ベルディヒ 19 75 ビッグ4

ビッグ4との戦績は19勝75敗で勝率は20%です。

もっとも負け越しているのはジョコビッチ選手です。

ただ全てのビッグ4から3勝以上を挙げているのは驚異的です。

R・フェデラー 6勝20敗  23%
R・ナダル 4勝19敗 17%
N・ジョコビッチ 3勝25敗 11%
A・マレー 6勝11敗  35%

トップ選手との戦績

T・ベルディヒ 54 50 トップ選手

ビッグ4との戦績は54勝50敗で勝率は51%です。

最も勝ち越している相手はアンダーソン選手で、12戦してまだ一度も負けていません。

最も負け越している相手はワウリンカ選手で、16度対戦して5勝はできていますが11敗しています。

S・ワウリンカ 5勝11敗 31%
M・チリッチ 6勝6敗 50%
G・ディミトロフ 1勝2敗 33%
A・ズベレフ 4勝2敗 67%
D・フェレール 8勝8敗 50%
M・ラオニッチ 3勝6敗 33%
J・M・デルポトロ 4勝5敗 44%
錦織圭 1勝5敗 17%
D・ティエム 2勝0敗 100%
J・W・ツォンガ 8勝5敗 62%
K・アンダーソン 12勝0敗 100%

 

ではベルディヒ選手のプレースタイル、ランキング、錦織選手やビッグ4との対戦成績については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!

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