2018年のマドリードマスターズ決勝や2020年の全豪オープン準決勝など、大きな舞台での対戦もあるズべレフ選手とティエム選手。
今回はこの2人の対戦成績について、過去の結果や勝率などについての情報をまとめていきます。
(2021,5,8更新)
ティエム選手とズべレフ選手のプロフィール比較
ズべレフ | ティエム | |
身長 | 198cm | 185cm |
体重 | 90kg | 79kg |
BMI | 22.9 | 23.1 |
ツアー初優勝 | 2016年(19歳) | 2015年(21歳) |
マスターズ初優勝 | 2017年(20歳) | 2019年(25歳) |
ツアーファイナル初優勝 | 2018年(21歳) | – |
グランドスラム初優勝 | – | 2020年(27歳) |
トップ10入り | 2017年(20歳) | 2016年(23歳) |
トップ5入り | 2017年(20歳) | 2017年(24歳) |
1位達成 | – | – |
グランドスラム 最高成績 |
準優勝(1回) | 優勝(1回) |
ツアーファイナル 最高成績 |
優勝(1回) | 準優勝(2回) |
マスターズ 優勝回数 |
優勝(3回) | 優勝(1回) |
- 身長はズべレフ選手の方が10cm以上高く、BMIを見てもほぼ同じなので体格的にはズべレフ選手の方がかなり上。
- ツアーで結果を残す早さについてはズべレフ選手がかなり早く、特にマスターズ優勝についてはティエム選手より5年も早く達成しています。
- 大きな大会での成績はグランドスラムはティエム選手の方が好成績、マスターズについては優勝回数でズべレフ選手が上という結果に。
- ツアーファイナルについてはズべレフ選手が優勝しているのでズべレフ選手の方が好成績。
- グランドスラムタイトルを持っているのはティエム選手ですが、全体を見るとややズべレフ選手の方がツアーでの成績は上になっています。
ズべレフ選手とティエム選手の対戦成績
対戦成績
ズべレフ | ティエム |
2勝 (20%) |
8勝 (80%) |
過去の対戦一覧
年 | 大会 (グレード) |
勝者 | スコア |
2016 | ミュンヘン (ATP250・クレー) |
ティエム | 46 62 63 |
2016 | ニース (ATP250・クレー) |
ティエム | 64 36 60 |
2016 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ティエム | 67 63 63 63 |
2016 | 北京 (ATP500・ハード) |
ズべレフ | 46 61 63 |
2017 | ロッテルダム (ATP500・ハード) |
ティエム | 36 63 64 |
2018 | マドリード (マスターズ・クレー) |
ズべレフ | 64 64 |
2018 | 全仏オープン (マスターズ・クレー) |
ティエム | 64 62 61 |
2019 | NITTO ATP FINALS (ツアーファイナル・ハード) |
ティエム | 75 63 |
2020 | 全豪オープン (グランドスラム・ハード) |
ティエム | 36 64 76 76 |
2020 | 全米オープン (グランドスラム・ハード) |
ティエム | 26 46 64 63 76 |
初対戦は2016年のATP250ミュンヘン準決勝
当時はティエム選手が15位で大会第3シード、ズべレフ選手が48位で大会第8シードでの出場をしていた大会。
ティエム選手はかなり有名になってきていましたが、ズべレフ選手はまだまだツアーに入ってきたばかりの若手。
この試合はお互いにあまりサーブの調子が良くなかった試合でしたが、フルセットでティエム選手が勝利。
フルセットではありましたが、第2セット以降はティエム選手がかなり優勢な状態で試合が進みました。
2020年の全豪オープン準決勝で3時間30分越えの大激戦
9度目の対戦となった2020年の全豪オープンは3時間30分を超える壮絶な試合になりました。
試合はティエム選手がセットカウント3-1で勝利しましたが、ブレークの数ではズべレフ選手の方が1度多かったです。
トータルポイントも138対133と非常に接戦で、スタッツ的に見てもどちらが勝っていてもおかしくない試合。
結果的に差が出たのは3、4セット目のタイブレークでのプレーで、プレッシャーのかかる場面でティエム選手の方が少しだけ上のプレーをしていました。
グランドスラム決勝の大舞台で壮絶な死闘
2020年の全豪での大激戦から1年も経たずに同年の全米オープンではそれを上回る4時間越えの死闘となりました。
前評判では、すでにグランドスラムで決勝を何度も戦ったことのあるティエム選手が有利と言われていましたが、先手を取ったのはズべレフ選手。
第1、第2セットを連取しさらに第3セットもブレークを先行する圧倒的優位な状況になります。
しかしそこからティエム選手が驚異的な巻き返しを見せセットオール。
ファイナルセットではズべレフ選手もゲームカウント6-5でティエム選手のサービスゲームという崖っぷちの状態からブレークを奪いタイブレークへ。
タイブレークも激戦が続きましたが、最後はティエム選手が競り勝ちました。
サーフェス別の対戦成績と勝率
次にコートサーフェス別の対戦成績と勝率を見ていきます。
ハード | クレー | グラス | |
ティエム | 4 (80%) |
4 (80%) |
0 (-%) |
ズべレフ | 1 (20%) |
1 (20%) |
0 (-%) |
これまでにハードとクレーでの対戦がありますが、どちらもティエム選手の勝ち越し。
ズべレフ選手はクレーでの勝率は高い選手ですが、それ以上にティエム選手はクレーを非常にしている選手なので、クレーでティエム選手が勝ち越しているのに大きな驚きはありません。
ただハードコートについては思ったより差がついているなという印象です。
マッチセット数別の対戦成績と勝率
次はマッチセット数別の対戦成績。
5セット | 3セット | |
ティエム | 4 (100%) |
4 (67%) |
ズべレフ | 0 (0%) |
2 (33%) |
これまでの対戦ではどちらのマッチセットでもティエム選手が勝ち越し。
特に5セットマッチではティエム選手が無傷の3連勝中と差がついています。
プレッシャーのかかる状況別の対戦成績と勝率
次は接戦の時やプレッシャーがかかる状況での対戦での対戦成績と勝率を調べていきます。
タイブレーク取得数 | フルセットマッチ | 決勝・準決勝での対戦 | |
ティエム | 3回 (75%) |
5 (83%) |
5 (83%) |
ズべレフ | 1回 (25%) |
1 (17%) |
1 (17%) |
プレッシャーのかかる場面での成績はティエム選手がかなり優勢。
全ての成績においてズべレフ選手を上回っていて、この2人の対戦はかなりプレッシャーのかかる場面が多いですが、ティエム選手が勝ち切る事が多いです。
この成績を見た限りではメンタル面ではティエム選手の方が上のようです。
ではティエム選手とズべレフ選手の対戦成績や勝率については以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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