こんにちは~ケイです。
今回は2014年の全米オープン優勝者であるクロアチアのプロテニスプレイヤーであるマリン・チリッチ()選手についてのプレースタイルやプロフィール、ツアーでの成績、ランキングの推移などの情報をまとめていこうと思います。
(2019,5,16更新)
プロフィール
年齢 | 30歳 |
国 | クロアチア |
身長 | 198cm |
体重 | 89kg |
ウェア | FILA |
ラケット | HEAD |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手 |
好きなショット | サーブ、フォア |
好きなコート | ハード、グラス |
プロ転向 | 2005年(16歳) |
コーチ | イバン・チンクス |
チリッチ選手は7歳の時に従兄弟と一緒にテニスを始め、2005年に16歳でプロに転向。
ジュニア時代に憧れだった選手はイバニセビッチ選手やリュビチッチ選手。
イバニセビッチ選手はチリッチ選手のコーチだった時期もあります。
ツアーでの成績
キャリアタイトル
シングルスでのキャリアタイトルは18勝。
初タイトルは2008年に19歳で優勝したニューヘイブン(ATP250)。決勝では元世界7位のフィッシュ選手に勝利。
グランドスラム初タイトルとなったのが25歳の時に優勝した2014年の全米オープン。決勝では日本の錦織選手に勝利して優勝。
グランドスラムタイトルより後になりましたが、初のマスターズタイトルは27歳の時に優勝したマスターズ・シンシナティ(ウエスタン&サザンオープン)。決勝でマレー選手をストレートで破っています。
また、サーフェス別で見るとハードでのタイトル数が最も多いですが、グラス、クレーでも獲得しており、全サーフェスでのタイトル獲得を達成しています。
グレード別 | |
グランドスラム | 1 |
マスターズ | 1 |
ATP500 | 2 |
ATP250 | 14 |
サーフェス別 | |
ハード | 14 |
クレー | 2 |
グラス | 2 |
グランドスラムの最高成績
全豪オープン | 準優勝 |
全仏オープン | ベスト8 |
ウィンブルドン | 準優勝 |
全米オープン | 優勝 |
グランドスラムの最高成績は全米オープンの優勝です。
さらに全豪とウィンブルドンでも準優勝。
全仏だけはまだベスト8以上の成績がありませんが、2017年、18年と2年連続で最高成績のベスト8入り。
マスターズの最高成績
インディアンウェルズ | ベスト8 |
マイアミ | ベスト8 |
モンテカルロ | ベスト8 |
マドリード | ベスト8 |
ローマ | ベスト4 |
カナダ | ベスト8 |
シンシナティ | 優勝 |
上海 | ベスト4 |
パリ | ベスト4 |
マスターズの最高成績はシンシナティの優勝。
ローマ、上海、パリでもベスト4に進出。その他の大会でもベスト8まで勝ち上がっています。
2019年のマドリードでベスト8進出を果たした事により、マスターズの全ての大会でベスト8以上達成。
キャリアハイやランキングの推移
キャリアハイの推移 | |
トップ100 | 2007年(18歳) |
トップ50 | 2007年(18歳) |
トップ20 | 2009年(20歳) |
トップ10 | 2010年(21歳) |
トップ5 | 2017年(28歳) |
トップ3 | 2018年(29歳) |
キャリアハイ|3位 | 2018年(29歳) |
ランキングの推移 | |
2005 | 587 |
2006 | 170 |
2007 | 71 |
2008 | 23 |
2009 | 14 |
2010 | 14 |
2011 | 21 |
2012 | 15 |
2013 | 37 |
2014 | 9 |
2015 | 13 |
2016 | 6 |
2017 | 6 |
2018 |
プレースタイル
チリッチ選手のプレースタイルは攻撃型ベースライナーで、武器はビッグサーブと強烈なフォアハンドです。
プレースタイルをビッグサーバーにしようか迷ったのですが、チリッチ選手はストローク力も非常に高いのでとりあえずベースライナーということにしました。それほどサーブとストロークの両方で攻撃力がある選手で、特にフォアハンドは強烈です。
さらにビッグサーブを生かしてネットプレーに行くことも多くなってきて、最近は特にプレーの幅が広くなってきています。もはやオールラウンダーと言ってもいいかもしれません。
フォアハンド | 9 |
バックハンド | 8 |
サーブ | 10 |
リターン | 8 |
ボレー | 8 |
テクニック | 8 |
メンタル | 8 |
フットワーク | 7 |
攻撃力 | 9 |
守備力 | 8 |
総合力 | 83 |
獲得賞金や勝敗
勝敗
キャリア通算のツアーレベル(ATP250以上)での勝敗は486勝258敗(勝率65%)
【試合形式別】
- 5セットマッチ|114勝43敗(勝率72%)
- 3セットマッチ|372勝215敗(勝率63%)
グランドスラムでの5セットマッチでは7割越えと非常に高い勝率。
3セットマッチでも6割超の勝率ですが、チリッチ選手の場合は明らかに5セットマッチの方が強いですね。
【サーフェス別】
- クレー|118勝72敗(勝率62%)
- グラス|66勝27敗(勝率71%)
- ハード|298勝154敗(勝率65%)
グラスでの勝率が7割超。サーブの強いチリッチ選手です、グラスコートとの相性が最も良さそうです。
ハードでの65%という勝率もかなり良い方です。
獲得賞金
キャリア通算の獲得賞金は$26,617,726(約29億2800万円)
1シーズン平均にすると約1億9500万円になります。
シーズン毎の主な成績
【2006年】
賞金|約8万ドル
- グシュタード(250)でベスト8
【2007年】
賞金|約21万ドル
- 北京(500)でベスト8
- ロンドン(500)でベスト8
- サンクトペテルブルグ(250)でベスト4
【2008年】
賞金|約66万ドル
タイトル|1勝
- ニューヘイブン(250)で優勝。ツアー初タイトルを獲得。
- ウィンブルドンでベスト16
- 全豪オープンでベスト16
- カナダ(マスターズ)でベスト8
【2009年】
賞金|約110万ドル
タイトル|2勝
- チェンナイ、ザグレブの250で優勝。
- 全米オープンでベスト8。
- 北京(500)で準優勝
- ウィーン(500)で準優勝
【2010年】
賞金|約110万ドル
タイトル|2勝
- チェンナイ、ザグレブの250で優勝。2つとも2連覇達成。
- 全豪オープンでベスト4
- ワシントン(500)でベスト4
【2011年】
賞金|約100万ドル
タイトル|1勝
- 北京(500)で準優勝
- サンクトペテルブルグ(250)で優勝
- 全豪オープンでベスト16
【2012年】
賞金|約100万ドル
タイトル|2勝
- ロンドン、ウマグ(250)で優勝
- 全米オープンでベスト8
- ミュンヘン(250)で準優勝
【2013年】
賞金|約63万ドル
タイトル|1勝
- ザグレブ(250)で優勝
- ロンドン(500)で準優勝
- マイアミ(マスターズ)でベスト8
【2014年】
賞金|約460万ドル
タイトル|4勝
- 全米オープンで優勝。グランドスラム初タイトルを獲得。
- デルレイビーチ、モスクワ、サグレブ(250)で優勝
- ウィンブルドンでベスト8
- ロッテルダム(500)で準優勝
【2015年】
賞金|約200万ドル
タイトル数|1勝
- モスクワ(250)で優勝
- 全米オープンでベスト4
- ウィンブルドンでベスト8
- モンテカルロ(マスターズ)でベスト8
【2016年】
賞金|約300万ドル
タイトル数|2勝
- シンシナティ(マスターズ)で優勝。マスターズ初タイトルを獲得。
- バーゼル(500)で優勝
- パリ(マスターズ)でベスト4
- ウィンブルドンでベスト8
【2017年】
賞金|約350万ドル
タイトル数|1勝
- ウィンブルドンで準優勝
- 全仏オープンでベスト8
- 上海(マスターズ)でベスト4
- ロンドン(500)で準優勝
- イスタンブール(250)で優勝
【2018年】
賞金|約410万ドル
タイトル数|1勝
- 全豪オープンで準優勝
- ロンドン(500)で優勝
- 全米オープンでベスト8
- 全仏オープンでベスト8
- シンシナティ(マスターズ)でベスト4
- ローマ(マスターズ)でベスト4
経歴
プロ入りすぐにトップ100へ
チリッチ選手はプロに転向してすぐに世界ランキングを100位以内に入ってきました。
普通はまず200位の壁、150位の壁、100位の壁といった具合に、何度かつまづきながらランキングを上げていくものなんですが、のちにトップになる選手は多くがこの壁をすっ飛ばして一気にランキングを上げていきます。
20歳の時には既にランキング30以内になっており、これはかなり速いペースでのランキングの上昇です。
そして21歳の時にはTOP10入りを果たしてしまいます。これが一番の驚きで、世界ランキングTOP10というのは、フェデラー、ナダル時代の頃はほとんどメンバーが固定されているような時代だったのでそこに割ってい入るのはとても難しい事だったんです。
しかしトップ20を前後する時期が続く
しかし21歳でTOP10に入ってから、その後はしばらく20位前後をいったりきたりする時期が続きました。
転機となったのは2014年で、このシーズンから新たなコーチであるゴラン・イバニセビッチをチームに引き入れました。イバニセビッチコーチは元世界ランク2位のトッププレイヤーでチリッチ選手の先輩でもあります。
イバニセビッチコーチの加入の影響か、しばらくトップ20を前後していたチリッチ選手でしたが、2014年シーズンにチリッチは全米OPで優勝を果たしました。
近年はBIG4の独壇場になっており他の選手がグランドスラムのタイトルを取るのが非常に難しい状態だったのですが、この年の全米オープンで、準決勝ではビッグ4のフェデラー選手を破り、決勝で錦織選手に勝ちグランドスラム初タイトルを獲得。
2016年にはマスターズタイトルも獲得
2016年にはシンシナティでのマスターズで、決勝でビッグ4のマレー選手を破りマスターズ初優勝。これでチリッチ選手は、グランドスラムとマスターズの両方で優勝を果たしたことになりました。
この時点で、現役の選手でマスターズとグランドスラム両方の優勝経験があるのは、ビッグ4とワウリンカ選手だけだったので、チリッチ選手がその後に続いたというわけになりますね。
ウィンブルドンと全豪で準優勝
2017年にはウィンブルドンで準優勝、2018年には全豪で準優勝を果たします。これでチリッチ選手は全仏以外のグランドスラム3大会で決勝に進出したことになります。
しかし決勝に進んだこの2大会とも決勝でフェデラー選手に敗退しています。やはりグランドスラムの決勝という舞台でビッグ4に勝つのは非常に大変な事であるとよく分かりますよね。
近年の活躍もあり2018年にはついにトップ3入りを果たします。3位というランキングはトップ選手の中でも本当に限られた選手しか到達できないランキングです。現役でキャリアハイが3位以上に達したのはビッグ4の4人、ワウリンカ選手、フェレール選手、ラオニッチ選手、ズベレフ選手、ディミトロフ選手、デルポトロ選手だけです。
ビッグ4・トップ選手との対戦成績
ビッグ4との対戦成績
マリン・チリッチ | 9勝 |
ビッグ4 |
43勝 |
- ビッグ4との対戦成績は9勝43敗(勝率16%)
- 特に対戦成績が悪いのは対ジョコビッチ選手。
- ビッグ4全員からの勝利を達成
トップ選手との対戦成績
マリン・チリッチ | 35勝 |
トップ選手 |
54勝 |
- トップ選手との対戦成績は35勝54敗(勝率38%)
- 対戦成績が良いのは対ツォンガ選手やアンダーソン選手
- 対戦成績が悪いのは対ワウリンカ選手やデルポトロ選手
S・ワウリンカ | 2勝12敗 | 14% |
J・M・デルポトロ | 2勝11敗 | 15% |
G・ディミトロフ | 3勝1敗 | 75% |
A・ズベレフ | 1勝6敗 | 14% |
D・フェレール | 2勝4敗 | 33% |
M・ラオニッチ | 2勝1敗 | 67% |
T・ベルディヒ | 6勝6敗 | 50% |
錦織圭 | 6勝9敗 | 40% |
D・ティエム | 0勝1敗 | 0% |
J・W・ツォンガ | 5勝2敗 | 71% |
K・アンダーソン | 6勝1敗 | 85% |
ではチリッチ選手については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!