今回は錦織選手と同世代のライバルで2016年のウィンブルドンで準優勝、キャリアハイ3位も記録しているビッグ・サーバーのミロシュ・ラオニッチ(Milos Raonic)選手について、プレースタイル、ツアーでの成績、ランキングの推移、ビッグ4やトップ選手との対戦成績などをまとめていきます。
(2020,7,12更新)
ミロシュ・ラオニッチ(Milos Raonic)
プロフィール
年齢 | 29歳 |
国 | カナダ |
身長 | 196cm |
体重 | 98kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手 |
好きなコート | ハード |
好きなショット | フォア、サーブ |
趣味 | 映画鑑賞、家族や友人と過ごす |
ツアーでの成績
キャリアタイトル
シングルスでのキャリアタイトルは8勝。
これまでに獲得したタイトルで最もグレードが高いのはワシントン(ATP500)。
初タイトルは20歳の時にノーシードで出場した2011年のサンノゼ(ATP250)。
決勝では第1シードのベルダスコ選手に勝利し優勝。その後このサンノゼでは最後の開催となる2013年まで3連覇を果たしています。
サーフェス別で見るとまだタイトル獲得はハードコートのみ。
グレード別 | |
グランドスラム | – |
マスターズ | – |
ATP500 | 1 |
ATP250 | 7 |
サーフェス別 | |
ハード | 8 |
クレー | – |
グラス | – |
グランドスラム・マスターズの成績
グランドスラムの最高成績 | |
全豪オープン | ベスト4 |
全仏オープン | ベスト8 |
ウィンブルドン | 準優勝 |
全米オープン | ベスト16 |
マスターズの最高成績 | |
インディアンウェルズ | 準優勝 |
マイアミ | ベスト4 |
モンテカルロ | ベスト8 |
マドリード | ベスト8 |
ローマ | ベスト4 |
カナダ | 準優勝 |
シンシナティ | ベスト4 |
上海 | 3回戦 |
パリ | 準優勝 |
キャリアハイやランキングの推移
ランキングの推移 | |
トップ100 | 2011年(20歳) |
トップ50 | 2011年(20歳) |
トップ20 | 2012年(21歳) |
トップ10 | 2014年(23歳) |
トップ5 | 2015年(24歳) |
トップ3 | 2016年(25歳) |
キャリアハイ|3位 | 2016年(25歳) |
年末ランキングの推移 | |
2008 | 915 |
2009 | 373 |
2010 | 156 |
2011 | 31 |
2012 | 13 |
2013 | 11 |
2014 | 8 |
2015 | 14 |
2016 | 3 |
2017 | 23 |
2018 | 18 |
2019 | 31 |
ラオニッチ選手のプレースタイルや強さ
ラオニッチ選手の武器は多彩な球種を使い分けるビッグサーブです。
普通ビッグサーブと聞くとスピードが凄く速いというイメージがあるかもしれませんが、ラオニッチ選手の場合はそのスピードに加え、場合によってスライス、キックを使い分けてサーブを打っていきます。
しかもどのサーブもレベルが超一流なので、対戦相手からするとサーブを読むのは困難になります。
またフォアハンドは一発で決められる威力があり、多少強引に攻めてもパワーで決められます。
フォアハンド | 9 |
バックハンド | 7 |
サーブ | 10 |
リターン | 8 |
ボレー | 8 |
テクニック | 8 |
メンタル | 9 |
フットワーク | 7 |
攻撃力 | 10 |
守備力 | 7 |
総合力 | 83 |
主な経歴
2008年に17歳でプロに転向
ラオニッチ選手は2008年に17歳でプロに転向。
しばらくは大きな活躍もなく、フーチャーズ、チャレンジャー、ATP250と段階を踏んで徐々にランキングを上げていくことになります。
そして2010年、19歳の時に初めてグランドスラムの本戦に出場。
この頃はラオニッチ選手もまだまだ普通のルーキーといった感じだったようです。
2011年、20歳を過ぎた頃から徐々に実力が開花
20歳でツアー初タイトルを獲得しATPツアーの最優秀新人賞にも選ばれます。
そしてこの頃からラオニッチ選手のサーブでの成績がツアーの中でもトップクラスであるということが証明され始めます。
まだ20歳そこそこのラオニッチ選手でしたがサービスゲーム勝率、サービスポイント獲得率などでツアーの中で1位になり、ビッグサーバーとして名を上げていきます。
2つ目のツアータイトルを獲得しランキングもトップ10目前まで上昇。
トップ10、トップ5入りを達成
ラオニッチ選手は23歳の時についにトップ10入りします。
その後マスターズで準優勝、グランドスラムでもベスト4と着実にビックトーナメントでも活躍。
さらに2014年シーズンには初めてツアーファイナルにも出場します。
ツアーファイナルに出場となると完全にトップ選手の仲間入りですね。
そして2015年シーズンで世界ランキング4位を記録し、トップ5の壁も破ることになります。
ウィンブルドンで準優勝
2016年にはついに4大大会の一つであるウィンブルドンで決勝進出を果たします!
しかもこの時の準決勝ではフェデラー選手をフルセットで破っての決勝進出なので、より凄みが増しますよね。
決勝ではマレー選手に敗れてしまいましたが、ビッグサーバーはグラスコートであるウィンブルドンと相性が非常に良いので、今後の活躍にも期待ができます。
ビッグ4やトップ選手との対戦成績
錦織選手との対戦成績はこちら。
ビッグ4との対戦成績
ラオニッチ選手のビッグ4との対戦成績は8勝37敗で勝率は18%。
ジョコビッチ選手からは未だ勝利経験がなく大きく負け越しています。
ただ他の3選手に対しては2勝以上を達成。
トップ選手との対戦成績
ラオニッチ選手のトップ選手との対戦成績は22勝28敗で勝率は44%。
勝ち越しが大きくなっているのがツォンガ選手。
5回以上対戦している相手で最も負け越しが多いのは錦織選手で、次いでワウリンカ選手となっています。
またメドベージェフ選手とは対戦が少ないですが、現在2連敗中となっています。
トップ選手 | 22勝28敗 | 44% |
S・ワウリンカ | 3勝5敗 | 37% |
M・チリッチ | 2勝2敗 | 50% |
G・ディミトロフ | 2勝3敗 | 40% |
A・ズベレフ | 2勝1敗 | 67% |
J・M・デルポトロ | 2勝3敗 | 40% |
錦織圭 | 2勝5敗 | 29% |
D・ティエム | 2勝2敗 | 50% |
D・メドベデフ |
0勝2敗 | 0% |
S・チチパス |
1勝0敗 | 100% |
J・W・ツォンガ | 5勝2敗 | 71% |
K・アンダーソン | 1勝1敗 | 50% |
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