今回は現在の男子テニス界において生ける伝説とも言われる史上最高のテニス選手である、ロジャー・フェデラー選手についてのプロフィール、プレースタイル、ランキングなどの情報をまとめていこうと思います。
(2021,5,18更新)
プロフィール
年齢 | 39歳 |
国 | スイス |
身長 | 185cm |
体重 | 85kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 片手 |
プロ転向 | 1998年(17歳) |
好きなサーフェス | グラス |
好きなショット | フォア |
趣味 | 家族と過ごす時間 カードゲーム 卓球 |
コーチ | イバン・リュビチッチ セバリン・ルチー |
フェデラー選手の両親は母親のリネットさんと父親のロバートさん。
8歳からテニスを始め、ジュニア時代の憧れの選手はステファン・エドバーグ選手、ボリス・ベッカー選手、ピート・サンプラス選手など1時代を代表する世界のトッププレイヤー達でした。
そして2009年にはプロテニスプレイヤーだったミルカさんと結婚。
その後同年の2009年には双子が誕生し2人の子供の父親に。
さらに2014年には、また双子が誕生し今では2組の双子で4人の子供の父親となっています。
そんなフェデラー選手の趣味は家族と一緒に過ごしたり、トランプや卓球をしたりする事だそうです。
これだけでも家族思いな一面がよく分かりますね。
シングルスの獲得タイトル
シングルスの獲得タイトル 103勝
グレード別 | |
グランドスラム | 20 |
ツアーファイナル | 6 |
マスターズ | 28 |
ATP500 | 24 |
ATP250 | 25 |
サーフェス別 | |
ハード | 71 |
グラス | 19 |
クレー | 11 |
カーペット | 2 |
生ける伝説と言われるほどのテニスプレイヤーであるフェデラー選手なので驚くところだらけなのですが、やはり何と言っても圧巻なのがタイトル数です。
フェデラー選手はプロ入りして20年くらい経つわけですが獲得タイトルは大台の100を達成。
単純計算で1シーズン平均5個のツアータイトルを獲得している事になります。
年間でタイトルを3つ取ることでも相当難しい事です。。
あとは注目なのがグラスコートでのタイトル数です。
一見ハードと比べると少ないようにも見えますが、グラスシーズンは6月〜7月前半と非常に期間が短く、だいたいどの選手も1シーズンでウィンブルドンを含め2~3大会しかグラスの大会には出ません。
それをふまえて考えると、いかにフェデラー選手のグラスでのタイトルが多いかが分かると思います。
グランドスラムでの最高成績
全豪オープン | 優勝(6回) |
全仏オープン | 優勝 |
ウィンブルドン | 優勝(8回) |
全米オープン | 優勝(5回) |
すでに生涯グランドスラムを達成しているフェデラー選手ですが、現在でも全仏オープンでは1度しか優勝した事がありません。
理由はクレーの絶対王者であるナダル選手の存在です。
ナダル選手が全仏で圧倒的な強さを誇っているのでここ10数年間は全仏での優勝は非常に難易度の高いものになっています。
マスターズ(ATP1000)での最高成績
インディアンウェルズ | 優勝(5回) |
マイアミ | 優勝(5回) |
モンテカルロ | 準優勝 |
マドリード | 優勝(3回) |
ローマ | 準優勝 |
カナダ | 優勝(2回) |
シンシナティ | 優勝(7回) |
上海 | 優勝(2回) |
パリ | 優勝 |
キャリアハイやランキングの推移
キャリアハイランキングの推移 | |
トップ100 | 1999年(18歳) |
トップ50 | 2000年(19歳) |
トップ30 | 2001年(20歳) |
トップ20 | 2001年(20歳) |
トップ10 | 2002年(21歳) |
トップ5 | 2003年(22歳) |
トップ3 | 2003年(22歳) |
1位 | 2004年(23歳) |
キャリアハイ|1位 | 2018年(36歳) |
年末ランキングの推移 | |
1998 | 301 |
1999 | 64 |
2000 | 29 |
2001 | 13 |
2002 | 6 |
2003 | 2 |
2004 | 1 |
2005 | 1 |
2006 | 1 |
2007 | 1 |
2008 | 2 |
2009 | 1 |
2010 | 2 |
2011 | 3 |
2012 | 2 |
2013 | 6 |
2014 | 2 |
2015 | 3 |
2016 | 16 |
2017 | 2 |
2018 | 3 |
2019 | 3 |
2020 | 5 |
このずらっと並んだ小さい数字がフェデラー選手の凄さを表していますね 笑
プロ入りからランキングを上げる早さも驚異的ですが、1、2位でいる期間のが相当長いですよね。特に2004年から2007年は4年連続で年末のランキングを1位で終了しています。
そう思うと2016年の怪我で16位までランキングを落としたのはかなり驚きの出来事でした。年末ランキングだけ見れば2001年に13位だった頃以来のトップ10陥落でしたので。
しかし年齢を重ねた今でも再びランキング1位に返り咲く偉業も成し遂げています。
フェデラー選手がどこまでいくのか全く想像できないですね。
プレースタイル
フェデラー選手のプレースタイルは攻撃型オールラウンダーで武器は攻撃力のある全てのショットです。
歴代最強の選手と言われているので素晴しい点はたくさんありますが、まずは何と言っても天性のタッチセンスです。
ボールを操る感覚というものがフェデラー選手はとんでもないです。
苦しい体勢から手首だけで回転をかけてカウンターを放ったり、ありえないタイミングでボールを捉えてストロークを打ったり、高速ラリーの真っ最中にネット際すれすれに落ちるドロップショットを打ったりと、普通ではないです 笑
さらにフェデラー選手が凄いのが最強クラスの攻撃力です。
相手の攻撃が凄ければ守備もしっかりしますが、基本的には自分から攻撃を仕掛けることがほとんどです。
しかもその仕掛ける攻撃のレベルが高過ぎる!特にサービスゲームでの攻めはとんでもないです。
サーブでコースを付き、ストロークで相手を振り回したり、ネットに出てボレーで決めたりと攻撃の引き出しがとんでもなく多いです。
勝敗や獲得賞金
勝敗 | 1237勝232敗(勝率82%) |
クレー | 223勝70敗(勝率76%) |
グラス | 187勝27敗(勝率87%) |
ハード | 776勝156敗(勝率83%) |
獲得賞金 | $129,981,743(約140億円) |
シーズン平均 | 約6億円 |
各シーズンの成績
ジュニア時代
フェデラー選手はジュニアの時にランキング1位だったこともあり、多くの人から注目されていました。ですがプロに転向後すぐにチャレンジャーの大会では優勝しましたが、それほど目立った成績は残すことができませんでした。
2000年
タイトル数|0
獲得賞金|約45万ドル
- このシーズンランキング60位前後でスタート
- マルセイユとバーゼルの2大会で初のツアー決勝進出
- 全仏オープンでもベスト16
2001年
獲得賞金|約77万ドル
タイトル|1
- ミランでツアー初タイトルを獲得
- 全仏、ウィンブルドンでベスト8
- ウィンブルドンの4回戦では当時世界6位のP・サンプラス選手に勝利
2002年|初のマスターズタイトル獲得
獲得賞金|約170万ドル
タイトル|3(マスターズ:1)
- 当時マスターズのグレードだったハンブルク大会でマスターズ初タイトルを獲得
- ツアーファイナルにも出場し、予選を突破しベスト4
2003年|グランドスラム初優勝
獲得賞金|約380万ドル
タイトル|7(グランドスラム1、マスターズ1)
- ウィンブルドンでグランドスラム初優勝を果たす。
- さらにツアーファイナルでは全勝優勝。ランキングも2位へ。
2004年|ランキンング1位へ
獲得賞金|約630万ドル
タイトル|11(グランドスラム3、マスターズ3)
- 全豪、全米、ウィンブルドンで優勝
- ハンブルク、インディアンウェルズ、カナダのマスターズで優勝
- ランキングも1位に上昇
- ツアーファイナルも全勝優勝し、フェデラー選手が圧倒的な強さでタイトルを独占したシーズンになった。
2005年|圧倒的な強さでツアーを支配
タイトル|11(グランドスラム2、マスターズ4)
獲得賞金|約610万ドル
- 2004年シーズンに続き圧倒的な強さでツアーを支配。
- グランドスラムは全米、ウィンブルドンで優勝
- マスターズではシンシナティ、ハンブルク、インディアンウェルズ、マイアミで優勝
- ツアータイトルは11勝で勝率は95%という前年を更に超える成績。
2006年|キャリア最高のシーズン
タイトル|12(グランドスラム3、マスターズ4)
獲得賞金|約830万ドル
- グランドスラムでは全豪、全米、ウィンブルドンで優勝
- マスターズではインディアンウェルズ、マドリード、マイアミ、カナダで優勝
- ツアーファイナルで優勝
- 年間を通して決勝に進めなかった大会はシンシナティの1大会のみという前代未聞の成績を残したフェデラー選手のキャリア最高シーズン。
- 現在のポイントに換算するとシーズンで1万5000ほどのポイントを稼いでいたことになる。
2007年|2年連続でグランドスラム3タイトル
タイトル|8(グランドスラム3、マスターズ2)
獲得賞金|約860万ドル
- キャリア最高のシーズンの勢いをそのまま継続
- 2年連続で全豪、ウィンブルドン、全米を優勝。
- マスターズはシンシナティ、ハンブルクで優勝
- しかしクレーシーズンはナダル選手の台頭によってあまり優勝ができなかった。
2008年|ランキング1位陥落
タイトル|4(グランドスラム1)
獲得賞金|約510万ドル
- 全米では優勝しますが、全仏とウィンブルドンの決勝でナダル選手に敗退
- 更にのちにビッグ4と言われるようになるジョコビッチ選手やマレー選手の台頭もあり、今までのようにタイトルを総なめにするのは難しくなった。
- そしてランキングもナダル選手に抜かれ、長い間守ってきた1位から陥落。
2009年|再び1位へ
タイトル|4(グランドスラム2、マスターズ2)
獲得賞金|約670万ドル
- 全仏、ウィンブルドンで優勝
- 全豪、全米で準優勝
- マスターズでもシンシナティとマドリードで優勝
- 1位から陥落したフェデラー選手でしたが、ウィンブルドン後のランキングで再びランキング1位へ。
2010年|3強の時代
タイトル|5(グランドスラム1、マスターズ1)
獲得賞金|約660万ドル
- シーズン前半は1位を守っていましたが、全仏とウィンブルドンでベスト8という結果を受けナダル選手、ジョコビッチ選手に抜かれ3位までランキングが落ちてしまう。
- しかしツアーファイナルは全勝優勝を果たし、ランキングは2位で終了。
2011年|シーズン中盤で失速、しかし終盤で驚異的な追い上げ
タイトル|4(マスターズ1)
獲得賞金|約570万ドル
- ツアーファイナル優勝
- パリ(マスターズ)優勝
- 全仏で準優勝
- 全米、全豪でベスト4
2012年|ウィンブルドン優勝で1位奪還
タイトル|6(グランドスラム1、マスターズ3)
獲得賞金|約740万ドル
- ウィンブルドンで優勝
- マスターズではシンシナティ、インディアンウェルズ、マドリードで優勝
- APT500のドバイとロッテルダムで優勝
2013年|早期敗退が続きトップ5外へ
タイトル|1
獲得賞金|約280万ドル
- 全豪でベスト4
- ローマ(マスターズ)で準優勝
- ハレ(250)で優勝
- 早期敗退が続き、一時ランキングはトップ5外の7位まで落ちてしまう。
2014年
タイトル|5(マスターズ2)
獲得賞金|約790万ドル
- マスターズはシンシナティと上海で優勝
- ATP500のバーゼルとドバイで優勝
- ウィンブルドンで準優勝、全米と全豪でもベスト4
- この年はデビスカップにも尽力し、スイスがデビスカップで初優勝を果たす。
2015年
タイトル|6(マスターズ1)
獲得賞金|約780万ドル
- シンシナティ(マスターズ)で優勝
- 全米オープン、ウィンブルドンで準優勝
- ツアーファイナルで準優勝
- マスターズのインディアンウェルズ、ローマで準優勝
- このシーズンのフェデラー選手は調子は悪くなかったです。しかし何よりジョコビッチ選手が強すぎました。全米とウィンブルドンの決勝、マスターズでも2回決勝で、更にツアーファイナルの決勝でもジョコビッチ選手に敗れています。
2016年
タイトル|0
獲得賞金|約150万ドル
- ウィンブルドンと全豪でベスト4
- モンテカルロ(マスターズ)でベスト4
- ツアーの成績はそこまで悪くなかったのですが、背中の怪我をしっかりと治すためにこのシーズンはウィンブルドンが最後になりました。
2017年
タイトル|7(グランドスラム2、マスターズ3)
獲得賞金|約1100万ドル
- 全豪、ウィンブルドンで優勝
- マスターズのインディアンウェルズ、マイアミ、上海で優勝
- ATP500のバーゼル、ハレで優勝
- 前年シーズンのツアー離脱によりランキングが落ち17位で挑んだ全豪でいきなり優勝。体を考慮して出場大会を減らした事がいい方向にいき、更にその後も驚異的な強さでウィンブルドン、マスターズ3つとタイトルを獲得。2012年以来のグランドスラム優勝で完全復活を果たします。
2018年
タイトル|4(グランドスラム1)
獲得賞金|約670万ドル
- 全豪で優勝
- マスターズのインディアンウェルズ、シンシナティで準優勝
- ATP500のバーゼル、ロッテルダムで優勝
- ウィンブルドンでベスト8
2019年
タイトル|4(マスターズ(1)APT500(3))
獲得賞金|約760万ドル
- グランドスラム|ウィンブルドン(準優勝) 全仏(ベスト4) 全米(ベスト8)
- ツアーファイナル(ベスト4)
- マスターズ|マイアミ(優勝) インディアンウェルズ(準優勝) マドリード、ローマ、上海(ベスト8)
- ATP500|ドバイ、ハレ、バーゼル(優勝)
2020年
タイトル|0
獲得賞金|約71万ドル
- グランドスラム|全豪(ベスト4)
ではフェデラー選手のプレースタイルやランキング、ツアーでの成績については以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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