男子プロテニスのツアー大会であるATP1000(マスターズ)はグランドスラム(4大大会)に次ぐグレードの高い大会大会です。
そしてそのトップクラスの大会であるATP1000(マスターズ)の出場資格はどういったものがあるのかをまとめていきます。
ATP1000(マスターズ)の出場資格
ATP1000(マスターズ)の出場資格を得るには基本的には3つの方法があります。
- ランキング
- 予選から勝ち上がる
- ワイルドカード(主催者推薦)を獲得する
上記のうちのどれかを満たせばATP1000への出場資格を得る事が出来ます。
大会の規模にもよりますが、だいたいランキングでの出場選手が全体の80%、予選勝者が15%、ワイルドカードが5%くらいの割合になります。
ランキングでの出場
まずは4大大会を始め、どのツアー大会でも絶対に必要になってくるのがATPランキングです。
特にATP1000(マスターズ)ほど大きな大会になってくると、殆どのトップ選手が出場してくるため、出場に必要なランキングもかなり高いものになってきます。
本選の出場資格を得るために必要なランキングはドローサイズ(出場選手数)によって変わってきますが、大体以下のような感じです。
128ドロー(96人出場) インディアンウェルズ、マイアミなど |
80位くらい |
64ドロー(56人出場) モンテカルロ、パリなど |
50位くらい |
実際には大会直前で欠場する選手も出るため、もう少し下のランキングでも本選に入れる可能性もあります。
とはいえ、128ドローはまだしも64ドローのATP1000の本選に確実に出ようと思ったら、最低でも50位くらいの位置にいなければいけないので、相当大変だという事が分かると思います。
予選を勝ち上がって出場
次に予選を勝ち上がって出場資格を得る場合です。
予選勝者の枠は大会のドローサイズによって変わり、128ドローだと12人、64ドローだと7人になります。
ATP1000の予選は2回勝てば本選の出場資格を得る事が出来ます。
ただ予選に出場するためにもランキングが必要になるため結局ランキングは必要で、大体のボーダーが以下です。
128ドロー(96人出場) インディアンウェルズ、マイアミなど |
130位くらい |
64ドロー(56人出場) モンテカルロ、パリなど |
100位くらい |
つまり予選といえど、基本的にはトップ100にいるような選手に2回勝たなければいけないという事になり、相当レベルが高いです。
ワイルドカード(主催者推薦)を得て出場
ワイルドカード(主催者推薦)は大会のドローサイズにもよりますが、多くても5、6人くらいです。
ワイルドカードが貰えるのはまずは大会が開催される国の選手、つまり地元の選手です。
現在のATP1000はアメリカが3大会、スペイン、イタリア、中国、フランス、カナダ、モナコがそれぞれ1大会となっているため、それらの国の選手はワイルドカードを獲得できるチャンスがあります。
特にアメリカは年間で3大会もATP1000があるため、アメリカ人選手はそれだけ多くのチャンスがあるとも言えます。
ただ、地元選手以外でも以前ランキング上位にいたプレイヤーが一時的にランキング落としている場合や世界から期待されている若手選手などがワイルドカードを貰う事も多いです。
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