今回は最近かなり力をつけてきて、錦織選手の後に続き世界のトップレベルへ行きそうな日本のプロテニス選手である西岡良仁選手について、プロフィール、プレースタイル、ランキング、獲得賞金、などをまとめていこうと思います。
(2021,6,22更新)
プロフィール
年齢 | 25歳 |
国 | 日本 |
身長 | 170cm |
体重 | 64kg |
利き手 | 左 |
バックハンド | 両手 |
好きなショット | バック |
好きなコート | ハード |
趣味 | ゲーム |
コーチ | 高田充 |
ATP公式サイト | 選手情報 |
この投稿をInstagramで見る
西岡選手は4歳の時に父親の影響でテニスを始めました。
子供の頃はサッカーも同時にやっており、テニスプレイヤーになっていたなかったらサッカー選手になっていたかもしれないそうです。
趣味はゲームをすること。プロのテニス選手といってもまだ若いですから、こういった趣味に関しては親近感が湧きますよね。
プレースタイル
西岡選手のプレースタイルはバランス型ベースライナーで、武器は安定感と鋭さを兼ね備えたストロークです。
和製ナダルと言われるほどナダル選手のプレースタイルに似ていると言われる西岡選手ですが、確かにゴリゴリのトップスピンをかけたフォアハンドはナダル選手を思わせるところがあります。
さすがにフィジカル的にもナダル選手とは差があるので、あれほどの威力はありませんが、ループ系のボールの使い方は世界でもトップクラスです。
ナダル選手と違う点は、ヘビースピンを使いながらも要所ではフラットで叩きつけていくショットも使うということだと思います。
アングルへのショットはナダル選手同様にかなり精度が高いです。
またフットワークとリターンも非常に良く、トップのビッグサーバー相手でもリターンゲームで圧倒されることは少なく、ラリーになればかなり有利な状況にもなります。
獲得タイトルやグランドスラム・マスターズの成績
シングルスキャリアタイトル
シングルスのキャリアタイトル|1勝
初タイトルは2018年に23歳で優勝した深セン(ATP250・ハード)です。
グレード別 | |
ATP250 | 1 |
サーフェス別 | |
ハード | 1 |
グランドスラムの成績
全豪オープン | 3回戦 |
全仏オープン | 2回戦 |
ウィンブルドン | 1回戦 |
全米オープン | 2回戦 |
- グランドスラムの最高成績は3回戦進出
- 2015年の全米オープンでグランドスラムの本戦初勝利し初の2回戦進出。
- 2020年の全豪オープンで初の3回戦進出を果たしています。この時は2回戦で第30シードのエバンス選手に勝利。
マスターズの成績
インディアンウェルズ | 4回戦(ベスト16) |
マイアミ | 3回戦 |
モンテカルロ | – |
マドリード | 2回戦 |
ローマ | 2回戦 |
カナダ | 1回戦 |
シンシナティ | ベスト8 |
上海 | |
パリ | 2回戦 |
- マスターズの最高成績はベスト8
- 2016年に初めてマスターズで本戦入りしたマイアミでいきなり初勝利+2回戦突破を果たし3回戦進出。
- 2017年のインディアンウェルズでは予選決勝で敗れましたが、ラッキールーザーで本戦入りし4回戦まで勝ち上がる快進撃。この時は3回戦で元トップ5プレイヤーでもあったベルディヒ選手に逆転で勝利。
- 2019年のシンシナティで初のマスターズベスト8入り。この時は2回戦で第6シードの錦織選手に勝利。
キャリアハイやランキングの推移
キャリアハイの推移 | |
トップ100 | 2016年(20歳) |
トップ50 | 2020年(24歳) |
キャリアハイ|48位 | 2020年(24歳) |
年末ランキングの推移 | |
2014 | 166 |
2015 | 117 |
2016 | 100 |
2017 | 166 |
2018 | 75 |
2019 | 73 |
2020 | 56 |
- 2017年に膝の怪我によりツアーを長期離脱したため、2018年には一時300位台まで大きくランキングを落としています。
- しかしその後は一気にランキングを戻してキャリアハイを更新。
- 2020年には初のトップ50入りを達成。
勝敗や獲得賞金
勝敗 | 73勝82敗(勝率47%) |
クレー | 10勝17敗(勝率37%) |
グラス | 0勝4敗(勝率0%) |
ハード | 63勝61敗(勝率50%) |
獲得賞金 | 約310万ドル(約3億3000万円) |
シーズン平均 | 約4200万円 |
各シーズンの主な成績
2015 |
|
2016 |
|
2017 |
|
2018 |
|
2019 |
|
2020 |
|
主な経歴
20歳ながらグランドスラムすべての本戦に出場
西岡選手は18歳でプロに転向し、そこから一気にランキングを伸ばしてグランドスラムの予選に出れるランキングまで上げました。
グランドスラムの予選は3回勝たなければ本戦に進むことはできません。
よく言われるのが、本選の1回戦を勝つより予選を突破する方が難しいという事です。
それほどグランドスラムの予選は過酷なもので、ベテランの日本人選手でもすべてのグランドスラムに出場することができていない人がいる中で、西岡選手は2年ですべてのグランドスラムの本戦に出場して見せました。
これは非常にすごい事です。
2014年のアジア大会で金メダルを獲得
現状西岡選手がとったタイトルの中で最も大きなものはやはりこれでしょう。
2014年のアジア大会で金メダルを獲得。
この時は驚きましたね。たしか西岡選手は第4シードで出場だったような気がしましたが、第1シードには世界ランク40位前後の台湾のルー選手がいましたし。
まさかプロ入り最初のシーズンの早い段階でトップ50の選手を破るとは。
2016年についにトップ100入り達成
2016年シーズンは非常に素晴らしい活躍をしています。
グランドスラムの本戦出場やチャレンジャーでの優勝、そしてATP250の大会でのベスト4などの好成績を残し、ポイントを稼いだためついにランキングが100を切りました。
20歳で100以内に入るというのはとても凄い事です。
2015年シーズンはまだトップ選手と当たるとストロークで押されてしまう場面が多かったのですが、2016年シーズンに入ってからは見違えるようにストロークの威力が上がりました。
2017年インディアンウェルズで4回戦進出
2017年シーズンはかなり勢いがありました。
ATP500のアカプルコでは予選を勝ち上がり、1回戦では18位のソック選手に逆転で勝利し、ベスト8まで勝ち上がります。
さらに準々決勝のナダル選手との試合でもストレートで敗れはしたもののかなり善戦する試合になりました。
そして次に出場したマスターズ・インディアンウェルズはエントリー時のランキングが低かったため予選からの出場。
予選決勝で期待のネクストジェンであるウマー選手に敗れ、大会が終わったかに思えましたが本戦に欠場者が出てラッキールーザーで本戦入り。
そしてなんの因果か1回戦の相手は予選で敗れたウマー選手。
この大会2日連続の対戦となった2回目の対戦は西岡選手が勝利しその勢いで21位のカルロビッチ選手、14位のベルディヒ選手も逆転で破り4回戦に進出。
ベルディヒ選手との試合は、最初は圧倒されていてかなり苦しい状況でしたが、粘って我慢して2セット目タイブレークを取り、強引に試合を自分の流れに変えたような素晴らしい試合でした。
4回戦では3位のワウリンカ選手にフルセットの戦いをし、ファイナルセットはタイブレークの大接戦でした。
かなりトップの選手達との実力差が詰まってきていますよね。
膝の怪我でツアーを長期離脱、2018年に復帰からのツアー初タイトル
波に乗っていた2017年シーズン、西岡選手は膝の怪我によりツアー離脱を余儀なくされます。
手術が必要な怪我で復帰には約1年かかる見通しでした。
キャリアハイを更新して、勢いがすごかっただけにこれは非常に残念な出来事でした。
そして長いリハビリに耐え、2018年シーズンからは復帰を果たします。
約9ヶ月間ツアーから離れていたので試合間が戻るには結構時間を要すると思っていたのですが、1月の全豪オープン1回戦で29位のコールシュライバー選手を破るシードダウンを起こします。
さらに9月に出場したATP250深圳では予選からの出場ながらシャポバロフ選手とベルダスコ選手らシード選手を2人撃破しツアー初の決勝進出。
そして決勝ではダブルスのトッププレイヤーであるエルベール選手にフルセットで勝利して、ツアー初タイトルを獲得しています。
【関連記事】