錦織選手の強いところはバックハンドだったり、テンポの速いラリーだったり、技術力の高さだったりといろいろありますが、その中でも世界トップクラスに強いと言われているのがフルセットマッチで勝つ力です。
この記事では錦織選手の「Diciding Sets Won(フルセットマッチでの勝率)」のスタッツを他の選手とも比較をしつつ、じっくり見ていきます。
(2020,7,8更新)
錦織選手のフルセットマッチの勝率は驚異の70%越え
つまり試合がフルセットまでもつれ込めば、だいたい勝ってるイメージです。
ちなみに錦織選手のフルセット以外の試合を含む全試合の勝率は68%。
フルセットマッチの時だけは大きく勝率が上がっているのが分かりますね。
それだけフルセットマッチでの74%という勝率は異常とも言えるほど高いです。
【2018年 全米オープン 準々決勝 錦織圭VSマリン・チリッチ】
ビッグ4と比べても高い数値
錦織選手のフルセットマッチでの勝率は歴代最強の選手とも言われているビッグ4のメンバーと比べても現時点では高い数値になっています。
- ジョコビッチ 73.5%
- マレー 69.0%
- ナダル 68.9%
- フェデラー 65.6%
近年の男子テニスでは最強を誇るジョコビッチ選手と比べても錦織選手の方が1%以上高い勝率を叩き出しています。
今の若手選手でそもそもデータの母数が少ない選手には錦織選手よりも数値が高い選手はいますが、100試合以上している選手だけで見ると、錦織選手は現役の選手どころか歴代のレジェンドを抑えて1位の成績となっています。
ランキングの低い相手に接戦になっているというわけでも無い
とは言えこの勝率を見ただけではランキングの低い選手に対してフルセットにもつれる事が多いだけでは無いかという疑問もあるかもしれません。
しかしそれは違います。
実際にこのフルセットマッチの勝率を対トップ10選手に絞った場合の勝率もビッグ4と比較した結果がこちら。
- 錦織圭 68.6%
- ジョコビッチ 67.0%
- ナダル 64.8%
- マレー 54.5%
- フェデラー 47.0%
錦織選手は、トッププレイヤーの中でもほんの一握りの真のトッププレイヤーとも言えるトップ10の選手に対してもフルセットマッチでは68%を超える勝率となっています。
また注目すべき点として、マレー選手やフェデラー選手が先ほどのフルセットマッチ全体の勝率と比べて15%近く数値を落としているのに対して、錦織選手は6%ほどの減少と変化が少ないです。
つまり錦織選手の場合はランキングがそれほど高くない選手に対してだけでなく、トップ選手に対してもフルセットマッチでの勝率は非常に高いと言えますね。
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