現在の男子テニスでクレーキングと言われているラファエル・ナダル選手と、次期クレーキング候補筆頭のドミニク・ティエム選手。
今回は今後クレーでの対戦で特に注目されるこの2選手の対戦成績をまとめていきます。
(2020,11,17更新)
ティエムとナダルのプロフィール比較
ティエム | ナダル | |
身長 | 185cm | 185cm |
体重 | 79kg | 85kg |
プロ入り | 2011年(17歳) | 2001年(15歳) |
ツアー初タイトル | 2015年(21歳) | 2004年(17歳) |
マスターズ初タイトル | 2019年(25歳) | 2005年(18歳) |
グランドスラム初タイトル | – | 2005年(19歳) |
トップ10入り | 2016年(23歳) | 2005年(19歳) |
トップ5入り | 2017年(24歳) | 2005年(19歳) |
1位達成 | – | 2008年(22歳) |
グランドスラム 最高成績 |
優勝 (1回) |
優勝 (20回) |
マスターズ 優勝回数 |
優勝 (1回) |
優勝 (28回) |
ナダル選手とティエム選手は身長が同じ185cmで、体格はナダル選手の方が少しがっちりしています。
ツアーでの成績はナダル選手が圧倒的ですが、ビッグ4がツアーを支配している時代にはトップ5に入る事すら非常に難易度が高く、さらに25歳でマスターズタイトル、27歳でグランドスラムタイトルを獲得しているティエム選手は実力的にはビッグ4に最も近い選手と言えると思います。
ティエムとナダルの対戦成績
対戦成績
ティエム
5勝(36%)
ナダル
9勝(64%)
過去の対戦一覧
年 | 大会 (グレード) |
勝者 | スコア |
2014 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 62 62 63 |
2016 | ブエノスアイレス (ATP250・クレー) |
ティエム | 64 46 76 |
2016 | モンテカルロ (マスターズ・クレー) |
ナダル | 75 63 |
2017 | バルセロナ (ATP500・クレー) |
ナダル | 64 61 |
2017 | マドリード (マスターズ・クレー) |
ナダル | 76 64 |
2017 | ローマ (マスターズ・クレー) |
ティエム | 64 63 |
2017 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 63 64 60 |
2018 | モンテカルロ (マスターズ・クレー) |
ナダル | 60 62 |
2018 | マドリード (マスターズ・クレー) |
ティエム | 75 63 |
2018 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 64 63 62 |
2018 | 全米オープン (グランドスラム・ハード) |
ナダル | 06 64 75 67 76 |
2019 | バルセロナ (ATP500・クレー) |
ティエム | 64 64 |
2019 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 63 57 61 61 |
2020 | 全豪オープン (グランドスラム・ハード) |
ティエム | 76 76 46 76 |
ナダル選手とティエム選手の初対戦は2014年の全仏オープン2回戦。この対戦ではナダル選手が試合を通して7度のブレークを成功させてストレートで勝利。
ティエム選手が初めてナダル選手に勝ったのは2016年のATP250ブエノスアイレス準決勝。トータルポイントの差も5ポイント差とかなりの僅差でしたが、若手の時に早くもクレーでナダル選手から勝利を挙げています。
グランドスラムではクレーの全仏オープンでは2017年以降は3年連続で対戦しましたが、初めてティエム選手がセットを取ったのが2019年大会とまだナダル選手が優位な状況が続いています。
しかしハードの全米や全豪ではほぼ互角の成績を残し、2020年の全豪オープンでティエム選手がグランドスラムの5セットマッチでナダル選手に初めて勝利しました。
サーフェス別の対戦成績と勝率
次にコートサーフェス別の対戦成績と勝率を見ていきます。
ハード | クレー | グラス | |
ティエム | 1 (50%) |
4 (33%) |
0 (-%) |
ナダル | 1 (50%) |
8 (67%) |
0 (-%) |
クレーではナダル選手がリード、ハードでは互角、グラスでの対戦はまだありません。
これまでの対戦はクレーでの対戦がかなり多く、初対戦から10回連続でクレーの対戦となっていて初めてクレー以外の対戦となったのが初対戦から4年後の全米オープン。
ナダル選手はキャリア通算のクレーコート勝率が9割を超えるという異次元の成績を残しているので、ティエム選手の3割越えの勝率は驚異的です。
マッチセット数別の対戦成績と勝率
次はマッチセット数別の対戦成績。
(現在は5セットマッチはグランドスラムのみですが2006年まではマスターズの決勝でも5セットマッチでした。)
5セット | 3セット | |
ティエム | 1 (17%) |
4 (50%) |
ナダル | 5 (83%) |
4 (50%) |
マッチセット数別でみると5セットはナダル選手が大きくリード、3セットでは互角となっています。
やはり5セットマッチでのナダル選手は非常に強いという事が言えます。
ただ3セットマッチでは現状では互角となっており、短期決戦では今後ティエム選手が勝ち越していく可能性もあります。
プレッシャーのかかる状況別の対戦成績と勝率
次は接戦の時やプレッシャーがかかる状況での対戦での対戦成績と勝率を調べていきます。
タイブレーク 取得数 |
フルセットマッチ | 決勝での対戦 | |
ティエム | 5回 (71%) |
1 (50%) |
0 (0%) |
ナダル | 2回 (29%) |
1 (50%) |
4 (100%) |
プレッシャーのかかる場面での成績は全体的に見るとナダル選手がリード。
タイブレークを取った回数はティエム選手が多くなっていますが、決勝での対戦はこれまでナダル選手が全て勝利。
フルセットマッチに関しても成績は1勝1敗で互角ですが、ナダル選手は全米での5セットでフルセット勝利ですが、ティエム選手の勝利はATP250ブエノスアイレスでの3セットのフルセットマッチです。
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