歴代最強のクレーコーターであるラファエル・ナダル選手。
ここ2005年以降に開催されたクレーのビッグタイトル(グランドスラムとマスターズ)のうち半分以上をこのナダル選手が獲得しています。
そこで今回はそんなナダル選手と日本のエースである錦織選手の対戦成績について調べていきます。
(2021,4,22更新)
プロフィール比較
錦織圭 | ナダル | |
身長 | 178cm | 185cm |
体重 | 73kg | 85kg |
BMI | 23.0 | 24.8 |
ツアー初優勝 | 2008年(18歳) | 2004年(17歳) |
マスターズ初優勝 | – | 2005年(18歳) |
ツアーファイナル初優勝 | – | – |
グランドスラム初優勝 | – | 2005年(19歳) |
トップ10入り | 2014年(24歳) | 2005年(19歳) |
トップ5入り | 2014年(24歳) | 2005年(19歳) |
1位達成 | – | 2008年(22歳) |
グランドスラム 最高成績 |
準優勝 | 優勝(20回) |
マスターズ 優勝回数 |
準優勝(4回) | 優勝(35回) |
- 体格を見ると身長差はそれほど大きくありませんが、体重に10kg以上差がありBMIを見てもナダル選手の方が圧倒的にがっちりしています。
- ツアーでの成績もやはりナダル選手が圧倒。ただツアー初優勝時の年齢については錦織選手も非常に早い段階で達成しています。
錦織圭とラファエル・ナダルの対戦成績
対戦成績
ラファエル・ナダル | 錦織圭 |
11勝 (84%) |
2勝 (16%) |
過去の対戦結果
年 | 大会 | 勝者 | スコア |
2008 | ロンドン (ATP500|グラス) |
ナダル | 64,36,63 |
2010 | ウィンブルドン (グランドスラム|グラス) |
ナダル | 62,64,64 |
2011 | マイアミ (マスターズ|ハード) |
ナダル | 64,64 |
2012 | マイアミ (マスターズ|ハード) |
ナダル | 64,64 |
2013 | 全仏オープン (グランドスラム|クレー) |
ナダル | 64,61,63 |
2014 | 全豪オープン (グランドスラム|ハード) |
ナダル | 76(3),75,76(3) |
2014 | マドリード (マスターズ|クレー) |
ナダル | 26,64,30 RET |
2015 | カナダ (マスターズ|ハード) |
錦織 | 62,64 |
2016 | インディアンウェルズ (マスターズ|ハード) |
ナダル | 64,63 |
2016 | バルセロナ (ATP500|クレー) |
ナダル | 64,75 |
2016 | リオ (オリンピック|ハード) |
錦織 | 62,67(1),63 |
2018 | モンテカルロ (マスターズ|クレー) |
ナダル | 63,62 |
2019 | 全仏オープン (グランドスラム クレー) |
ナダル | 61 61 63 |
初対戦は2008年のロンドン(ATP500・グラス)で当時、錦織選手はプロ入りしたばかりの18歳で大会第1シードのナダル選手との対戦で敗れはしましたが、1セットを取りフルセットの健闘を見せています。
錦織選手とナダル選手といえば中でも印象的なのが、2014年のマドリード(マスターズ)決勝。この試合は序盤から完全に錦織選手ペースで試合が進みますが、スコア6-2,4-1と勝利まであと2ゲームとなった所で錦織選手の足に異常が発生。
そしてそのまま回復する事なく3セット目の途中で棄権。これは錦織選手にとって初のマスターズ決勝で、マスターズ初タイトル獲得がかかっていただけに非常に残念な結果となってしまいました。
サーフェス別の対戦成績
次にコートサーフェス別の対戦成績と勝率を見ていきます。
ハード | クレー | グラス | |
ナダル | 4 | 5 | 2 |
錦織圭 | 2 | 0 | 0 |
錦織選手がナダル選手に勝利した事があるのはハードコートのみで、クレーとグラスではまだ勝利がありません。
またクレーではまだ1セットしか取れていません。
それほどクレーでナダル選手に勝利するのは非常に難しい事で、同じビッグ4であるジョコビッチ選手やフェデラー選手でも相当厳しい事です。
マッチセット数別の対戦成績と勝率
次はマッチセット数別の対戦成績。
5セット | 3セット | |
ナダル | 4 | 7 |
錦織圭 | 0 | 2 |
グランドスラムの5セットマッチではまだ錦織選手が勝った事がなく、全てストレートで負けているのでセットも取れていません。
勝利をあげたのは3セットマッチの試合だけですが、2016年のリオ五輪の3位決定戦という重要な試合で勝利しています。
タイブレーク、フルセット、決勝戦など状況別の対戦成績
次は接戦の時やプレッシャーがかかる状況での対戦での対戦成績と勝率を調べていきます。
タイブレークを取った数 | フルセットマッチ | 決勝での対戦 | |
ナダル | 3回 | 2 | 3 |
錦織圭 | 0回 | 1 | 0 |
錦織選手とナダル選手は共に世界でトップクラスのリターナーなのでブレークが多く、タイブレークまでもつれる事は少ないです。
ただ今の所、タイブレークは3回全てでナダル選手が圧倒しています。
フルセットマッチの試合は錦織選手が途中で棄権したマドリードの決勝も含めているので、実質は1勝1敗です。
決勝での対戦はこれまで全てクレーの大会なので、この0勝3敗は仕方がないような気もします。
ただマドリードの決勝についてもそうですが、2016年のバルセロナ(ATP500)の決勝でもストレートで負けていますが、46 57とどちらのセットもかなり僅差の試合でした。
まとめ
- 錦織選手とナダル選手の通算対戦成績は2勝11敗
- サーフェス別やマッチセット別でもナダル選手が勝ち越し
- プレッシャーのかかる場面でもナダル選手が圧倒
これまでの対戦成績を見る限り一番成績が良いのはハード+3セットマッチの対戦で、今後ハードコートのマスターズではかなり勝利に期待ができますね。
とはいえクレーで驚異的な強さを発揮するナダル選手にクレーで勝つ事ができれば、相当な自信になる事は間違いなしです。個人的にはまたマドリードの決勝で対戦して欲しいです。
では錦織選手とナダル選手の対戦成績や勝率については以上です。
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