今回はウィンブルドンで2度の優勝を果たしたチェコの女子テニスプレイヤーであるペトラ・クビトバ(Petra Kvitova)選手について、プロフィール、ラケットやウェア、ランキングの推移、獲得賞金、主な経歴などをまとめていこうと思います。
(2019,9,28更新)
プロフィール
年齢 | 29歳 |
生年月日 | 1990年3月8日 |
国 | チェコ |
身長 | 182cm |
利き手 | 左 |
趣味 | 映画鑑賞 音楽鑑賞 |
プロ入り | 2006年(16歳) 現在14年目 |
コーチ | イリ・バネク |
【クビトバ選手のインスタグラム】
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使用しているラケットやウェア
ラケット
Wilson Pro Staff 97 Countervail
2018年7月発売ウィルソン(wilson)テニスラケット 新品:国内正規品PRO STAFF 97 COUNTERVAIL 2018(プロスタッフ97CV 2018)
【ラケットのスペック】
重さ | 331g |
スイングウェイト | 320g |
ヘッドサイズ | 97インチ |
推奨テンション | 50~60ポンド |
フレームの硬さ | 65 |
ストリングパターン | 16本×19本 |
(上記のスペックは市販されているモデルのものです)
クビトバ選手が使用しているラケットはWilsonの「Pro Staff 97 Countervail」
フェデラー選手が使用していることでも有名なPRO STAFFシリーズですが、女子で使用している選手はあまり多くありません。
このラケットはトップスピンがかけやすく、操作性も高いですがややコントロール性が弱いです。
コントロールが良いプレイヤーにとってはラケットの弱点を補えるので向いているラケットかもしれません。
クビトバ選手はウィルソンのラケットを長く使っていて、少し前まではBURNシリーズを使用。
現在のプロスタッフを使用し始めたのは2019年からです。
ウェア
シューズはNIKEの「AIR ZOOM VAPOR」シリーズ。
キャリア初期から着用し、基本的なスタイルは両手にリストバンドをしてヘッドタイを着用している事が多いです。
ツアーの成績
キャリアタイトル
キャリアタイトルは27勝。
グランドスラムではウィンブルドンで2度の優勝。またツアーファイナルでも2度の優勝があり、実績的には世界1位になっていても全然おかしくないほど。
初タイトルは2009年に18歳で優勝したホバート(インターナショナル・ハード)。
初のグランドスラムタイトルは21位歳の時に第8シードで出場した2011年のウィンブルドン。準決勝で第4シードのアザレンカ選手、決勝で第5シードのシャラポワ選手に勝利して優勝。
シングルスタイトル | 27勝 |
グレード別 | |
グランドスラム | 2 |
オリンピック | 0 |
ツアーファイナル | 2 |
プレミアマンダトリー | 3 |
プレミア5 | 3 |
プレミア | 14 |
インターナショナル | 3 |
サーフェス別 | |
ハード | 21 |
クレー | 3 |
グラス | 3 |
カーペット | 0 |
グランドスラムの成績
全豪オープン | 準優勝 |
全仏オープン | ベスト4 |
ウィンブルドン | 優勝(2回) |
全米オープン | ベスト8 |
グランドスラム全体での最高成績は2011年、14年のウィンブルドン優勝です。
全てのグランドスラムでベスト8以上に進出しているのでどのサーフェスでも好成績を残せていますが、やはりウィンブルドンは最も成績が良く優勝の2回以外にもベスト4が1回、ベスト8も2回あります。
プレミアマンダトリーの成績
インディアンウェルズ | ベスト8 |
マイアミ | ベスト8 |
マドリード | 優勝(3回) |
北京 | ベスト4 |
プレミアマンダトリーでの最高成績はマドリードでの優勝。
しかもマドリードでの優勝は3回あり、非常に得意としていることがわかります。
グランドスラムではグラスのウィンブルドンでの成績が一番良かったのですが、プレミアマンダトリーではクレーのマドリードが最も良く、サーフェスが真逆とも言えるグラスとクレーの両方でここまで活躍する選手はかなり珍しいです。
獲得賞金
キャリア通算の獲得賞金は$27,496,787(約30億2400万円)
1シーズン平均(プロ入り14年)にすると約2億1600万円になります。
ランキングの推移
キャリアハイの推移 | |
トップ100 | 2008年(17歳) |
トップ50 | 2008年(17歳) |
トップ20 | 2011年(21歳) |
トップ10 | 2011年(21歳) |
トップ5 | 2011年(21歳) |
3位 | 2011年(21歳) |
2位 | 2011年(21歳) |
キャリアハイ|2位 | 2011年(21歳) |
ランキングの推移 | |
2006 | 451 |
2007 | 150 |
2008 | 50 |
2009 | 61 |
2010 | 34 |
2011 | 2 |
2012 | 8 |
2013 | 6 |
2014 | 4 |
2015 | 6 |
2016 | 11 |
2017 | 29 |
2018 | 7 |
ツアーで活躍し始めた2008年とウィンブルドンで優勝した2011年に大きくランキングが上昇。
ただ2016年のオフシーズンに強盗に襲撃される事件に合い利き手に重傷を負ってしまい、ツアー離脱を余儀なくされ一時的にランキングも落ちてしまいます。
しかし2017年のツアー中盤から復帰し順調にランキングも上昇。
主な経歴
2008年にプレミアマンダトリーのインディアンウェルズでベスト8
2008年には17歳という若さでプレミアマンダトリーのインディアンウェルズで予選から勝ち上がりベスト8に進出。
さらにこの年の全仏オープンではグランドスラム初の4回戦(ベスト16)に進出。3回戦では第12シードのサバイにフルセットで勝利。
そして翌年の2009年にはホバート(インターナショナル・ハード)でツアー初タイトルを獲得。
2011年のウィンブルドンで優勝
2010年にはツアータイトルはありませんでしたが、ウィンブルドンでグランドスラム初のベスト4。この大会ノーシードでの出場でしたが、3回戦で23シードのジェン選手、4回戦で14シードのアザレンカ選手、準々決勝では3シードのウォズニアッキ選手と3度のシードダウンを起こしてベスト4まで勝ち上がっています。
そして2011年に前年好成績を残したウィンブルドンでグランドスラム初優勝。第8シードの出場でしたが、準決勝で第4シードのアザレンカ選手にフルセットで勝利、決勝では第5シードのシャラパワ選手にストレートで勝利して優勝。これによりランキングも28位から8位までジャンプアップ。初のトップ10入り。
さらにこのシーズンはツアーファイナルに初出場をし、初タイトルを獲得。ラウンドロビンから1度も負けることなく全勝で優勝。
事件に合い一時はトップ20から落ちるも完全復活
2011年以降はほぼトップ10をキープし続け、2014年には再びウィンブルドンで優勝を果たし、トップ選手としての地位も確実なものにしていきます。
しかし2016年のオフシーズン中に強盗に襲撃される事件に合い、その時に利き手に重傷を負ってしまいます。これによりツアーの長期離脱を余儀なくされますが、17年中盤に復帰。
18年には5つのツアータイトルを獲得し完全復活。2015年以来3年ぶりにビッグタイトルであるプレミアマンダトリーのマドリードでの優勝もありました。
ではペトラ・クビトバ選手については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました。
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