今回はダブルスで有名なフランスのプレイヤーであるピエール・ユーグ・エルベール選手についての情報をまとめていこうと思います。
(2019,8,24更新)
プロフィール
年齢 | 28歳 |
国 | フランス |
身長 | 188cm |
体重 | 75kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手 |
プロ転向 | 2010年(19歳) |
好きなショット | ボレー、バック |
好きなサーフェス | ハード |
好きな大会 | 全仏オープン |
憧れの選手 | P・サンプラス R・フェデラー |
趣味 | ギター 音楽鑑賞 映画鑑賞 |
コーチ | ベンジャミン・バレレット ジャン・ロック・エルベール |
参照(ATPTOUR.COM)
【エルベール選手のインスタグラム】
キャリアタイトル
シングルス
シングルスでのキャリアタイトルはまだありません。
ただATP250の3大会で準優勝があります。
また下部ツアーのチャレンジャーでは4勝。
ダブルス
ダブルスでのキャリアタイトルは18勝。
初タイトルを獲得したのは2014年の東京(ATP500・ハード)でプラジズニー選手とペアを組んで優勝。
ただ獲得したタイトルのほとんどは同じフランスのニコラ・マウ選手とのペアで、グランドスラムやマスターズでの優勝は全てこのペアの時です。
獲得タイトルの中で、グランドスラムのタイトルが4つ、マスターズでのタイトルが6つとかなり多くのビッグタイトルを獲得。
2019年の全豪オープン優勝によりダブルスでの生涯グランドスラムを達成。
グレード別 | |
グランドスラム | 4 |
ツアーファイナル | 1 |
マスターズ | 7 |
ATP500 | 6 |
サーフェス別 | |
ハード | 12 |
クレー | 3 |
グラス | 3 |
グランドスラム・マスターズの最高成績
シングルス
グランドスラムの最高成績 | |
全豪オープン | 3回戦 |
全仏オープン | 3回戦 |
ウィンブルドン | 3回戦 |
全米オープン | 2回戦 |
グランドスラム全体での最高成績は3回戦進出。
特にウィンブルドンでは2016年以降3年連続で初戦を突破しているので、グランドスラムの中では一番相性が良いかもしれません。
マスターズの最高成績 | |
インディアンウェルズ | 4回戦 |
マイアミ | 2回戦 |
モンテカルロ | 3回戦 |
マドリード | 2回戦 |
ローマ | 予選1回戦 |
カナダ | 2回戦 |
シンシナティ | 1回戦 |
上海 | 予選2回戦 |
パリ | 2回戦 |
マスターズ全体での最高成績は2018年・インディアンウェルズでの4回戦進出(ベスト16)。
ダブルス
グランドスラムの最高成績 | |
全豪オープン | 優勝 |
全仏オープン | 優勝 |
ウィンブルドン | 優勝 |
全米オープン | 優勝 |
2019年の全豪オープン優勝により生涯グランドスラムを達成。
2015年に全米でグランドスラム初優勝してから5年で達成しています。
マスターズの最高成績 | |
インディアンウェルズ | 優勝 |
マイアミ | 優勝 |
モンテカルロ | 優勝 |
マドリード | ベスト4 |
ローマ | 優勝 |
カナダ | 優勝 |
シンシナティ | 優勝 |
上海 | ベスト8 |
パリ | 優勝 |
ダブルスでは9大会中7大会で優勝を果たしており、ゴールデンマスターズ達成まであと残り2つとなっています。
キャリアハイやランキングの推移
シングルス
キャリアハイの推移 | |
トップ100 | 2015年(24歳) |
トップ50 | 2018年(26歳) |
キャリアハイ|36位 | 2019年(27歳) |
年末ランキングの推移 | |
2010 | 498 |
2011 | 361 |
2012 | 257 |
2013 | 151 |
2014 | 111 |
2015 | 167 |
2016 | 78 |
2017 | 81 |
2018 | 55 |
2019 | 65 |
ダブルス
キャリアハイの推移 | |
トップ100 | 2012年(21歳) |
トップ50 | 2015年(24歳) |
トップ30 | 2015年(24歳) |
トップ20 | 2015年(24歳) |
トップ10 | 2015年(24歳) |
トップ5 | 2016年(25歳) |
3位 | 2016年(25歳) |
2位 | 2016年(25歳) |
キャリアハイ|2位 | 2016年(25歳) |
年末ランキングの推移 | |
2010 | 290 |
2011 | 135 |
2012 | 139 |
2013 | 151 |
2014 | 63 |
2015 | 14 |
2016 | 2 |
2017 | 13 |
2018 | 12 |
2019 | 5 |
獲得賞金・スタッツ・勝敗
勝敗(シングルス)
キャリア通算のツアーレベル(ATP250以上)での勝敗は81勝99敗(勝率45%)
【サーフェス別】
- クレー|14勝16敗(勝率46%)
- グラス|14勝14敗(勝率50%)
- ハード|53勝69敗(勝率43%)
キャリア通算の勝敗はやや負け越していますが、近年のツアーでの活躍ぶりを見た感じだと近いうちに勝率50%は超えてきそうです。
サーフェス別では最も勝率が高いのがグラス、最も低いのがハードとなっています。
少し前まではクレーの勝率が低かったのですが、最近は上がってきています。
獲得賞金
キャリア通算の獲得賞金は$7,495,675(約8億円)
1シーズン平均にすると約7200万円になります。
スタッツ(シングルス)
(比較用に錦織選手・フェデラー選手のスタッツも表示しています。)
エルベール | 錦織圭 | フェデラー | |
エースの数 | 1577本 (1試合平均:8.7本) |
1851本 (1試合平均:3.2本) |
10865本 (1試合平均:7.5本) |
ファーストサーブ ポイント獲得率 |
74% | 71% | 77% |
セカンドサーブ ポイント獲得率 |
51% | 53% | 57% |
サービスゲーム 取得率 |
81% | 80% | 89% |
ファーストサーブ リターンポイント獲得率 |
26% | 30% | 33% |
セカンドサーブ リターンポイント獲得率 |
46% | 53% | 51% |
リターンゲーム 取得率 |
16% | 27% | 27% |
エルベール選手はサーブに関するスタッツが非常に良いです。
1試合平均のエースの数から見ても、かなり1stサーブが強いということが分かります。
ただリターンに関しては、ポイントはそれなりに取れているのですが、ブレークまで繋がっていないのがスタッツをみると分かります。
プレースタイル
エルベール選手のプレースタイルは攻撃型オールラウンダーで、武器はネットプレーとフォアハンドです。
ダブルスのトッププレイヤーなのでボレーのスキルは非常に高く、サーブアンドボレーも多く使います。
ストロークについても特にフォアハンドのレベルは高く、フォアのアプローチからネットへ行くパターンも多くなっています。
フォアもですがサーブについてもかなりダイナミックなフォームでパワフルなプレーは見ていて楽しいです。
フォアハンド | 8 |
バックハンド | 6 |
サーブ | 8 |
リターン | 7 |
ボレー | 10 |
テクニック | 7 |
メンタル | 7 |
フットワーク | 7 |
攻撃力 | 7 |
守備力 | 6 |
総合力 | 73 |
主な経歴
2010年に19歳でプロ転向
エルベール選手は19歳でプロ入りをしています。他の選手と比べるとやや遅めのプロ入りとなっています。もともとは俳優も目指していたそうなのでギリギリまで悩んでいたのかもしれませんね。確かに俳優にいてもおかしく無いくらいイケメンですし。
そして2012年にはダブルスでツアー初タイトルを獲得します。この初タイトルは東京のATP500楽天ジャパンオープンでした。
現在ではダブルスのトッププレイヤーとして有名なエルベール選手ですが、まだこの段階ではランキングもトップ100すら入っていなかったですが、ATP500で優勝するとはさすがですね。
2015年に全米オープンのダブルスでグランドスラム初タイトルを獲得
2015年には全米オープンのダブルスでグランドスラム初タイトルを獲得。ペアはニコラス・マウー選手で、この頃からこのペアで一気に活躍をし始めます。
翌年の2016年シーズンにはウィンブルドンで優勝、マスターズでも3タイトルを獲得します。これでダブルスランキングも一気に急上昇を果たし一時は2位まで上がりました。
そしてこのシーズンはシングルスでもトップ100入りを果たし、シングルス、ダブルス共に飛躍したシーズンになりました。
2018年に全仏オープンで優勝し、生涯グランドスラムにリーチ
2015年に全米オープン、2016年にウィンブルドン、そして2018年に全仏オープンで優勝し、ついにダブルスの生涯グランドスラム達成まで全豪オープンを残すのみとなりました。
どれもマウ選手とのペアで優勝しているので、全豪もこのペアで優勝すればペアで生涯グランスラム達成という事になりますね。2018年時点の直近でペアでの達成となるとブライアン兄弟が2006年に達成して以来達成者は出ていません。
2019年の全豪オープン優勝により生涯グランドスラム達成
2018年に全仏オープンで優勝し、残すはあと全豪オープンのみとなっていましたが翌年の2019年で早くも優勝を果たしブライアン兄弟以来、約13年ぶりにペアでの生涯グランドスラムを達成。
さらに最近ではシングルスでの活躍も増えてきて、2018年の9月には深セン(250・ハード)で準優勝、2019年2月のモンペリエでも準優勝と半年間で2度のツアー準優勝を果たしています。
これによりランキングも上昇し、トップ50入り。
シングルスに専念すればもっと上にいる選手であることは間違いない
これは、たらればになってしまいますが、もしエルベール選手がシングルスに専念してツアーを周っていれば今以上のランキングになっていることは間違いないと思います。
いかにダブルスがシングルスと比べて体力の消費が少ないとはいえ、シングルスと並行してツアーを回るのは非常に大変なことです。ダブルスの練習もしなければなりませんからね。
エルベール選手がシングルスに専念したらトップ30や20はいけるかもしれません。それほどのポテンシャルを持っている選手だと僕は思います。シングルスに専念することでダブルスのエルベール選手が見れなくなってしまうのも悲しいですけどね。
まあこれは仮定の話で、おそらくエルベール選手はこれから先も今のままのスタイルでツアーを周っていくことになると思いますが 笑
いつかシングルス・ダブルス両方でトップ10になる選手が見られるかもしれませんね。
ではエルベール選手のプレースタイル、ランキングの推移、ツアーでの成績については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!
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