今回は2017年にトルコ・アンタルヤで行われたATP250の「アンタルヤオープン」で日本人3人目のツアータイトル獲得者となった杉田祐一選手。今回は杉田選手のプレースタイルや主な経歴についてまとめていきます!
(2020,1,22更新)
プロフィール
年齢 | 31歳 |
国 | 日本 |
身長 | 175cm |
体重 | 70kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手 |
プロ転向 | 2006年(17歳) |
好きなサーフェス | グラス |
好きなショット | リターン |
趣味 | 寺院巡り |
タイトル
キャリアタイトルは1勝。
2017年に28歳で優勝したATP250アンタルヤがツアー初タイトルとなりました。
このツアータイトル獲得は男子日本人選手では3人目の偉業で、グラスコートのタイトルは錦織選手も獲得していないので史上初。
下部ツアーのチャレンジャーでは10個のタイトルを獲得。
グレード別 | |
ATP250 | 1 |
サーフェス別 | |
グラス | 1 |
ツアーでの成績
グランドスラムの成績
全豪オープン | 2回戦 |
全仏オープン | 1回戦 |
ウィンブルドン | 2回戦 |
全米オープン | 2回戦 |
グランドスラムでの最高成績は2回戦。
全仏以外の3大会で2回戦進出の経験があります。
マスターズの成績
インディアンウェルズ | 1回戦 |
マイアミ | 1回戦 |
モンテカルロ | 1回戦 |
マドリード | 1回戦 |
ローマ | 1回戦 |
カナダ | 1回戦 |
シンシナティ | ベスト8 |
上海 | 1回戦 |
パリ | 1回戦 |
マスターズの最高成績はベスト8。
唯一マスターズ本選で勝利があるのがシンシナティで、シンシナティではベスト2017年のベスト8以外にも2016年にベスト16入りも果たしているので相性がいい大会。
キャリアハイやランキングの推移
キャリアハイの推移 | |
トップ100 | 2016年(27歳) |
トップ50 | 2017年(28歳) |
キャリアハイ|36位 | 2017年(28歳) |
年末ランキングの推移 | |
2006 | 498 |
2007 | 1006 |
2008 | 341 |
2009 | 299 |
2010 | 180 |
2011 | 235 |
2012 | 117 |
2013 | 170 |
2014 | 131 |
2015 | 126 |
2016 | 112 |
2017 | 40 |
2018 | 150 |
2019 | 103 |
杉田選手のプレースタイル
杉田選手のプレースタイルはバランス型ベースライナーで、武器は安定したストロークとリターン力です。
特にランキングが上がった最近ではバックハンドの実力がかなり上がり、ダウンザラインの精度・鋭さが数段よくなった気がします。もちろんフォアハンドも良く、コンパクトなスイングで精度の高いボールを打ちます。
コンパクトなスイングであるためリターンも上手いです。あとは相手がどのコースに打ってくるのかコースを読む力が強くなればかなりのリターナーになるかもしれません。
フォアハンド | 8 |
バックハンド | 8 |
サーブ | 7 |
リターン | 8 |
ボレー | 7 |
テクニック | 8 |
メンタル | 7 |
フットワーク | 8 |
攻撃力 | 7 |
守備力 | 7 |
総合力 | 75 |
主な経歴
2011年頃からツアー本戦で戦う機会が増えてくる
杉田選手は17歳でプロに転向し、高校卒業後は早稲田大学に進学。
当時はランキングもあまり思うように上がらず、かなり低迷した時期が続いていたのですが2008年頃から徐々に成績を上げていきます。
そこからチャレンジャーでの初優勝なども経て2011年にはツアーの本戦に出られるようになるまでランキングを上げてきます。
この時すでに同年代の錦織選手はかなり高いランキングにいましたので、この時の杉田選手のランキング上昇は少なからず影響を受けていたからだと思います。日本人同士で刺激しあえるというのはとても良いことですよね。
2014年初の4大大会本戦出場
テニス選手をやっている人たちの大きな壁とも言える4大大会本戦の出場。
この壁を簡単に超えてしまう選手もいれば、なかなか予選を勝ちあがれず苦しむ選手もいます。もちろん予選を突破できない選手の方が多いのでこの壁を超えられずに引退していく選手も大勢います。
そして杉田選手はこの壁にかなり苦しめられた選手でした。2014年のウィンブルドンの予選を勝ち上がり本戦へ出られるまで、17回の4大大会の予選に出場しましたが全て突破できませんでした。
なのでこの一つの壁とも言える4大大会本戦への出場が決まった瞬間は杉田選手のテニス人生においてもかなり大きなターニングポイントになったことは間違いないと思います。
トップ100入り
2016年シーズン、杉田選手はついにトップ100位入りを果たします。やはりランキングが3桁と2桁では大きく変わります。気持ち的にもそうですが、何よりこの辺りからツアー本戦にストレートインできる可能性が上がってきます。
グランドスラムの本戦のボーダラインはだいたい100位前後ですし、ATP250なら多くの大会で本戦から大会に出場できます。しかし当たり前ですが、その分ランキングの高い選手とも対戦が増えて勝つのも難しくなってきます。
しかし2016年のマスターズでは今後世界1位を有望視されているズベレフ選手に勝利、2017年、ATP500の大会では元世界7位のガスケ選手に勝利するなど確実にトップ選手とも渡り合える実力をつけてきています。
日本人3人目となるツアータイトル獲得
2017年のトルコ・アンタルヤのATP250で、杉田選手は28歳でついに日本人3人目となるツアー初タイトルを獲得します。オープン化以降でここまででタイトルを獲得したのは、松岡修造選手と錦織圭選手の2人のみでした。
正直言うとこのタイミングで杉田選手がツアー優勝を果たすとは想像していませんでした。トップ100に入ったのもここ数年での出来事でしたし、最近ではツアーの本戦にこそ出る機会は増えてきましたがベスト4に進むのもなかなか難しそうでした。そのためこの優勝には相当驚きましたね。。
杉田選手はこのアンタルヤで元世界ランク3位のフェレール選手や元8位のバグダティス選手などといった強豪を次々と撃破し優勝まで上り詰めました。
この活躍で杉田選手はおそらくキャリアハイを大きく更新し、44位まで上昇します。44位というのはキャリアハイでいうと47位の添田選手、46位の松岡修造選手を抜いて錦織選手に次ぐ日本人歴代2位のランキングになります。
各シーズンの成績
2012年
- ATP250|チェンナイ(ベスト8)
- チャレンジャー|2大会(ベスト4)
2013年
- チャレンジャー|1大会(優勝) 1大会(準優勝) 1大会(ベスト4)
2014年
- チャレンジャー|1大会(優勝) 1大会(準優勝) 4大会(ベスト4)
2015年
- チャレンジャー|2大会(優勝) 1大会(準優勝) 1大会(ベスト4)
2016年
- マスターズ|シンシナティ(ベスト16)
- チャレンジャー|1大会(優勝) 1大会(ベスト4)
2017年
- グランドスラム|全米、ウィンブルドン(2回戦)
- マスターズ|シンシナティ(ベスト8)
- ATP500|バルセロナ、東京(ベスト8)
- ATP250|アンタルヤ(優勝) 成都(ベスト4) ストックホルム(ベスト8)
- チャレンジャー|3大会(優勝) 1大会(ベスト4)
2018年
- グランドスラム|全豪(2回戦)
- ATP500|ハレ、ドバイ(ベスト8)
2019年
- ATP250|ストックホルム(ベスト4)
- チャレンジャー|2大会(優勝) 2大会(準優勝) 2大会(ベスト4)
では杉田選手のプレースタイル、ランキングの推移、主な経歴については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました!
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