2004年のマスターズ・マイアミでの初対戦から長きにわたりライバルとして男子テニス界を引っ張ってきたロジャー・フェデラー選手とラファエル・ナダル選手。
今回は男子テニスのライバル関係でも最も歴史のあるこの2人の対戦成績をいろんな角度から見ていきます。
(2020,2,6更新)
フェデラーとナダルのプロフィール比較
フェデラー | ナダル | |
身長 | 185cm | 185cm |
体重 | 85kg | 85kg |
プロ入り | 1998年(16歳) | 2001年(15歳) |
ツアー初タイトル | 2001年(19歳) | 2004年(17歳) |
マスターズ初タイトル | 2002年(20歳) | 2005年(18歳) |
グランドスラム初タイトル | 2003年(21歳) | 2005年(19歳) |
トップ10入り | 2002年(21歳) | 2005年(19歳) |
トップ5入り | 2003年(22歳) | 2005年(19歳) |
1位達成 | 2004年(23歳) | 2008年(22歳) |
グランドスラム 優勝回数 |
20回 | 19回 |
マスターズ 優勝回数 |
35回 | 28回 |
まず驚きなのがフェデラー選手とナダル選手は身長と体重が全く同じで何か運命すら感じます。
ぱっと見た感じではナダル選手の方が筋肉が多く体重もありそうに見えますが、フェデラー選手もかなり筋肉質のようです。
初タイトル獲得の時期については、全体的にナダル選手の方が早い段階で達成していて、特にグランドスラムでの初優勝はナダル選手は19歳という若さで成し遂げています。
ランキングの上がり方についてもナダル選手の方が早いですが、1位になった時期はほぼ同じ。
これは2004年以降の数年間はフェデラー選手が無双状態で男子テニスツアーを完全支配していた時期にあたり、ナダル選手もこのフェデラー選手の勢いをなかなか止められず、2008年にようやく1位の座を奪ったといった感じでした。
ビッグトーナメントの優勝回数は、グランドスラムはわずかに1個差でフェデラー選手がリード、マスターズはナダル選手が大きくリードしています。
フェデラーとナダルの対戦成績
対戦成績
VS
ナダル 24勝(60%)
過去の対戦一覧
年 | 大会 (グレード) |
勝者 | スコア |
2004 | マイアミ (マスターズ・ハード) |
ナダル | 63 63 |
2005 | マイアミ (マスターズ・ハード) |
フェデラー | 26 67 76 63 61 |
2005 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 63 46 64 63 |
2006 | ドバイ (ATP500・ハード) |
ナダル | 26 64 64 |
2006 | モンテカルロ (マスターズ・クレー) |
ナダル | 62 67 63 76 |
2006 | ローマ (マスターズ・クレー) |
ナダル | 67 76 64 26 76 |
2006 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 63 46 64 63 |
2006 | ウィンブルドン (グランドスラム・グラス) |
フェデラー | 63 46 64 63 |
2006 | ツアーファイナル (ハード) |
フェデラー | 64 75 |
2007 | モンテカルロ (マスターズ・クレー) |
ナダル | 64 64 |
2007 | ハンブルク (マスターズ・クレー) |
フェデラー | 26 62 60 |
2007 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 63 46 63 64 |
2007 | ウィンブルドン (グランドスラム・グラス) |
フェデラー | 76 46 76 26 62 |
2007 | ツアーファイナル (ハード) |
フェデラー | 64 61 |
2008 | モンテカルロ (マスターズ・クレー) |
ナダル | 75 75 |
2008 | ハンブルク (マスターズ・クレー) |
ナダル | 75 67 63 |
2008 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 61 63 60 |
2008 | ウィンブルドン (グランドスラム・グラス) |
ナダル | 64 64 67 67 97 |
2009 | 全豪オープン (グランドスラム・ハード) |
ナダル | 75 36 76 36 62 |
2009 | マドリード (マスターズ・クレー) |
フェデラー | 64 64 |
2010 | マドリード (マスターズ・クレー) |
ナダル | 64 76 |
2010 | ツアーファイナル (ハード) |
フェデラー | 63 36 61 |
2011 | マイアミ (マスターズ・ハード) |
ナダル | 63 62 |
2011 | マドリード (マスターズ・クレー) |
ナダル | 57 61 63 |
2011 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 75 76 57 61 |
2011 | ツアーファイナル (ハード) |
フェデラー | 63 60 |
2012 | 全豪オープン (グランドスラム・ハード) |
ナダル | 67 62 76 64 |
2012 | インディアンウェルズ (マスターズ・ハード) |
フェデラー | 63 64 |
2013 | インディアンウェルズ (マスターズ・ハード) |
ナダル | 64 62 |
2013 | ローマ (マスターズ・クレー) |
ナダル | 61 63 |
2013 | シンシナティ (マスターズ・ハード) |
ナダル | 57 64 63 |
2013 | ツアーファイナル (ハード) |
ナダル | 75 63 |
2014 | 全豪オープン (グランドスラム・ハード) |
ナダル | 76 63 63 |
2015 | バーゼル (ATP500・ハード) |
フェデラー | 63 57 63 |
2017 | 全豪オープン (グランドスラム・ハード) |
フェデラー | 64 36 61 36 63 |
2017 | インディアンウェルズ (マスターズ・ハード) |
フェデラー | 62 63 |
2017 | マイアミ (マスターズ・ハード) |
フェデラー | 63 64 |
2017 | 上海 (マスターズ・ハード) |
フェデラー | 64 63 |
2019 | インディアンウェルズ (マスターズ・ハード) |
フェデラー | RET |
2019 | 全仏オープン (グランドスラム・クレー) |
ナダル | 63 64 62 |
2019 | ウィンブルドン (グランドスラム・グラス) |
フェデラー | 76 16 63 64 |
サーフェス別の対戦成績と勝率
次にコートサーフェス別の対戦成績と勝率を見ていきます。
ハード | クレー | グラス | |
フェデラー | 11 (55%) |
2 (13%) |
3 (75%) |
ナダル | 9 (45%) |
14 (87%) |
1 (25%) |
特に注目なのはクレーでの対戦成績でこれまでナダル選手が大きくリード。
しかしハードやグラスではフェデラー選手がリードしている状況で、全体の対戦成績を見るとナダル選手がかなりリードしていますが、クレーでの勝利数がかなりの割合を占めています。
つまりハードやグラスでの対戦がもっと多かったら対戦成績はもっと拮抗していた可能性が高いです。
マッチセット数別の対戦成績と勝率
次はマッチセット数別の対戦成績。
(現在は5セットマッチはグランドスラムのみですが2006年まではマスターズの決勝でも5セットマッチでした。)
5セット | 3セット | |
フェデラー | 5 (29%) |
11 (47%) |
ナダル | 12 (71%) |
12 (53%) |
マッチセット数別でみるとどちらもナダル選手がリード。
3セットマッチについてはほぼ互角ですが、5セットマッチになるとナダル選手が大きく勝ち越しています。
5セットマッチのうち全仏オープンでの対戦成績はナダル選手の5勝0敗で全仏オープンの占める割合は大きいです。
プレッシャーのかかる状況別の対戦成績と勝率
次は接戦の時やプレッシャーがかかる状況での対戦での対戦成績と勝率を調べていきます。
タイブレーク 取得数 |
フルセットマッチ | 決勝での対戦 | |
フェデラー | 11回 (50%) |
6 (47%) |
10 (42%) |
ナダル | 11回 (50%) |
7 (53%) |
14 (58%) |
これだけ多く対戦してきてタイブレークの取得数はまさかの互角。
フルセットマッチではわずかにナダル選手がリードするもののほぼ互角。
ツアー決勝での対戦はナダル選手がややリードしている状況です。
ただ全体的にみても、プレッシャーのかかる状況の成績は非常に拮抗しているものである事が分かります。
ではフェデラー選手とナダル選手の対戦成績や勝率については以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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