フェデラーとナダルはテニス界の歴史に残るライバル関係で、その対戦は数多くの名勝負を生み出しました。
2人のテニスプレイヤーは、技術的なスキルや驚異的なフィジカルだけでなく、精神力や戦術的な駆け引きにおいても世界最高峰の選手として知られています。
この記事ではフェデラーとナダルの名勝負の中から、特に注目すべき5試合を紹介します。
2005年:マイアミマスターズ決勝
勝敗 | セット | 第1 | 第2 | 第3 | 第4 | 第5 | |
フェデラー | WIN | 3 | 2 | 6 | 7 | 6 | 6 |
ナダル | LOSE | 2 | 6 | 7 | 6 | 3 | 1 |
これは2人の中での2回目の対戦となり、初のビッグトーナメントでの決勝での対戦となりました。
この前年の2004年の同大会で初対戦となり、そこでは絶対王者であったフェデラー選手に、まだそれほど有名にもなっていなかったルーキーのナダル選手が3回戦でストレート勝利して大きな話題になっています。
そして試合序盤は前年を思い起こさせるかのようにナダル選手が2セットを先取し、第3セットでも勝利目前までいきますが、そこからフェデラー選手が巻き返し大逆転勝利で試合時間は3時間30分越え。
当時のマスターズは決勝のみ5セットマッチになっていたため、この試合は2セットダウンからフェデラー選手が逆転するという事になりました。
2006年:ローママスターズ決勝
勝敗 | セット | 第1 | 第2 | 第3 | 第4 | 第5 | |
フェデラー | LOSE | 2 | 7 | 6 | 4 | 6 | 6 |
ナダル | WIN | 3 | 6 | 7 | 6 | 2 | 7 |
6度目の対戦となった2006年のローママスターズ決勝。
試合はナダル選手が1セットダウンからの逆転で勝利となりましたが、この2人の数ある試合の中でも指折りの激戦となった試合の一つで、試合時間は5時間を超えています。
第4セットはフェデラー選手が差をつけて取った事もあり、最終的なトータルポイントではフェデラー選手のほうが5ポイント上回っていました。
それだけナダル選手が勝負どころの大事な場面で良いプレーをしていたという事になります。
2008年:ウィンブルドン決勝
勝敗 | セット | 第1 | 第2 | 第3 | 第4 | 第5 | |
フェデラー | LOSE | 2 | 4 | 4 | 7 | 7 | 7 |
ナダル | WIN | 3 | 6 | 6 | 6 | 6 | 9 |
男子テニスの歴史に残る名勝負となったのが2008年のウィンブルドン決勝。
もうこの時はフェデラー選手とナダル選手の完全な2強時代になっていて、この決勝も男子テニス史上最高峰の戦いとなりました。
ウィンブルドンではここまで2度の対戦があり、いずれもフェデラー選手が勝利していましたが、この試合でナダル選手が初めてウィンブルドンでフェデラー選手に勝利。
しかし試合内容は死闘そのもので、ナダル選手が2セット先取するもそこからフェデラー選手が驚異的な巻き返しを見せ、2セット連続でタイブレークを取り、流れは完全にフェデラー選手へ。
ファイナルも互角の戦いが続きましたが、ナダル選手がブレークに成功してファイナルはゲームカウント9-7でついに勝利となりました。
2009年:全豪オープン決勝
勝敗 | セット | 第1 | 第2 | 第3 | 第4 | 第5 | |
フェデラー | LOSE | 2 | 5 | 6 | 6 | 6 | 2 |
ナダル | WIN | 3 | 7 | 3 | 7 | 3 | 6 |
ウィンブルドンでの激闘から半年ほどで再び激闘となったのが2009年の全豪オープンの決勝。
この試合もウィンブルドンほどでは無いですが、壮絶な試合となり試合時間も4時間を超えました。
第3セット、第4セットでナダル選手が足のけいれんがあったり、主審のジャッジに対して怒りの感情があったりして崩れた場面もありましたが、ファイナルセットで持ち直し2度のブレークを成功させて初の全豪オープンタイトルを獲得。
試合後はフェデラー選手が涙を流す感動のスピーチも印象的でした。
2017年:全豪オープン決勝
勝敗 | セット | 第1 | 第2 | 第3 | 第4 | 第5 | |
フェデラー | WIN | 3 | 6 | 3 | 6 | 3 | 6 |
ナダル | LOSE | 2 | 4 | 6 | 1 | 6 | 3 |
この対戦は多くのテニスファンにとって待望の特別な試合にもなりました。
というのもフェデラー選手、ナダル選手共にこの時期はケガに悩まされていた時期で、フェデラー選手に関しては引退すら囁かれていたほどでした。
この2017年の全豪オープンではこの2人が決勝で対戦することになると考えている人は多くは無かったと思います。
実際にこの大会でついたシードもナダル選手が第9シード、フェデラー選手が第17シードとなっています。
しかしそんな2人が錦織選手、ラオニッチ選手、ズべレフ選手、モンフィス選手ら並みいる強敵を退けて、準決勝ではフェデラー選手がワウリンカ選手、ナダル選手がディミトロフ選手を、それぞれフルセットで勝利し決勝進出。
決勝ではタイブレークこそ無かったものの、互角の展開となりお互いにセットを取り合ってセットカウント2-2でファイナルセットへ。
ファイナルは先にブレークしたのはナダル選手でしたが、1-3の状況からフェデラー選手が5ゲーム連続で取り逆転で勝利となりました。
ではフェデラーとナダルの名勝負5選については以上です。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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