こんにちは、ケイです。今回は元世界ランク7位で芸術的な片手バックハンドを持つリシャール・ガスケ選手について、プレースタイル、ランキング、グランドスラム・マスターズでの成績、錦織選手やビッグ4との対戦成績などの情報をまとめていきます。
(2018,10,6更新)
プロフィール
| 年齢 | 33歳 | 
| 国 | フランス | 
| 身長 | 183cm | 
| 体重 | 79kg | 
| 利き手 | 右 | 
| バックハンド | 片手 | 
| プロ転向 | 2002年(16歳) | 
| コーチ | – | 
| ATP公式サイト | 選手ページ | 
ガスケ選手は4歳からテニスを始めて、9歳の頃にはフランスのテニス雑誌の表紙に載るほどでした。
また、2005年からは拠点をスイスに移しています。
大会の成績
キャリアタイトル
| タイトル | 15勝 | 
| グレード別 | |
| ATP250 | 15 | 
| サーフェス別 | |
| ハード | 8 | 
| クレー | 3 | 
| グラス | 3 | 
| カーペット | 1 | 
初タイトルは2005年にノッティンガム(ATP250)で獲得。
現在までに15勝のタイトルを獲得していますが、全てグレード250大会のもので、ATP500大会以上ではまだ優勝したことがありません。
グランドスラム・マスターズの成績
| グランドスラムの最高成績 | |
| 全豪オープン | 4回戦 | 
| 全仏オープン | ベスト8 | 
| ウィンブルドン | ベスト4 | 
| 全米オープン | ベスト4 | 
| マスターズの最高成績 | |
| インディアンウェルズ | ベスト8 | 
| マイアミ | ベスト4 | 
| モンテカルロ | ベスト4 | 
| マドリード | 3回戦 | 
| ローマ | ベスト4 | 
| カナダ | 準優勝 | 
| シンシナティ | ベスト4 | 
| 上海 | ベスト8 | 
| パリ | ベスト4 | 
優勝こそありませんが、マスターズ以上の大会はほとんどでベスト8以上の成績を残しています。
グラスのウィンブルドンでベスト4の結果を出し、クレーのモンテカルロやローマでベスト4の結果を残しています。
どのサーフェスでも上位に進出できる選手だという事がよく分かります。
ランキングの推移
| キャリアハイの推移 | |
| トップ100 | 2003年(17歳) | 
| トップ50 | 2005年(19歳) | 
| トップ20 | 2005年(19歳) | 
| トップ10 | 2007年(21歳) | 
| キャリアハイ|7位 | 2007年(21歳) | 
| 年末ランキングの推移 | |
| 2002 | 161 | 
| 2003 | 93 | 
| 2004 | 107 | 
| 2005 | 16 | 
| 2006 | 18 | 
| 2007 | 8 | 
| 2008 | 25 | 
| 2009 | 52 | 
| 2010 | 30 | 
| 2011 | 19 | 
| 2012 | 10 | 
| 2013 | 9 | 
| 2014 | 26 | 
| 2015 | 9 | 
| 2016 | 18 | 
| 2017 | 31 | 
| 2018 | 26 | 
多くの怪我との戦いでランキングが前後していますが、それでも長い間トップ100外のような大きくランキングを落とすことはなく、トップで戦い続けています。
プレースタイル
ガスケ選手のプレースタイルはバランス型ベースライナーで、武器は世界トップクラスの芸術的な片手バックハンドです。
フォアよりもバックの方が圧倒的に強いという非常に珍しいタイプの選手です。
片手バックハンドは両手よりも広角に打ち分けることができ、ラリーでの戦いにかなり幅が出せます。
ガスケ選手の場合はそれがより顕著に現れていて、バックでのショートクロス、ダウンザラインの精度がえげつないくらい高いので、両側からフォアを打っているイメージです 笑
サーブについてはスピードよりコントロール重視のサーブです。
スピードは190km前後とやや遅めですが、コースが素晴らしいです。スライスのかけ方も上手いので相手を外に追い出すスライスサーブは非常に良いコースにいきます。
フォア・バック・サーブなどの戦力分析
| フォアハンド | 7 | 
| バックハンド | 10 | 
| サーブ | 8 | 
| リターン | 8 | 
| ボレー | 8 | 
| テクニック | 9 | 
| メンタル | 9 | 
| フットワーク | 8 | 
| 攻撃力 | 8 | 
| 守備力 | 8 | 
| 総合力 | 83 | 
テニス選手としての主な経歴
ジュニア時代は天才としてものすごく注目さていた
ジュニア時代のガスケ選手は、全米ジュニアと全仏ジュニアで優勝。超注目選手としてプロに転向しました。
その後もガスケ選手は一気にランキングを上げることになります。期待されたジュニアの選手がプロの壁の前に一度挫折を経験するのは結構ある話ですが、ガスケ選手はそれが全くなかったです。
19歳にしてツアー初タイトルを獲得、その年のランキングではなんと12位を記録することになります。19歳でこのランキングは恐ろしいですね 笑。まさに天才です。
21歳の時にはトップ10の壁を破り自己最高の7位へ
2007年のウィンブルドンでは初めてのグランドスラムベスト4を経験。さらにこの年ランキングを7位まで上げてツアーファイナルにも出場を果たすことになります。
21歳でツアーファイナル出場はすごいですよね。当時はフェデラー選手、ナダル選手、ジョコビッチ選手がツアーを支配していた時代でしたから、余計にランキング7位というのは凄く感じます。
長い間キャリアハイ更新が出来ていない
しかしガスケ選手の自己最高ランクは7位です。つまりここから更新できていないわけです。これほどの実力を持っている選手がなぜランキングを上げられなかったのかと言うと、それは怪我ですね。
プロテニス選手のツアーはとてつもなく過酷です。世界中を移動しながら試合をこなしていくわけですから当然体への負担は半端じゃないです。しかもツアーが始まるのは1月で終わるのは11月です。オフは1ヶ月しかありません。
さらにこれはオフと言っても来シーズンに向けての調整期間でもあるので練習は普通にあります。むしろ試合がないのでいつもより追い込んで練習するくらいです。
そんな過酷なツアーにより怪我で早期引退をしていったトップ選手も多くいます。
ガスケ選手はどちらかというと体が細い方なので余計に怪我をしやすかったんだと思います。それで満足のいくプレーができず、ランキングも20位から10位の間に長い間とどまっています。
トップ10に返り咲き
怪我とも戦いながらツアーで戦い続けてきたガスケ選手でしが、ついに2015年シーズン再びトップ10に返り咲きをします!この年はツアータイトルも2つ獲得し、かなり調子も上がってきているみたいでした。
その後再びランキングを落としてしまいますが、2016年にはモンペリエとアントワープのATP250でタイトルを獲得し、2018年にもスヘルトーンヘンボスのATP250でタイトルを獲得しています。
30歳を超えたガスケ選手ですがまだまだ活躍しています!
ではガスケ選手については以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました。

 
  
  
  
   
               
               
              