2019年2月11日〜2月17日にかけてオランダ・ロッテルダムで行われる男子テニスツアー大会、ATP500の「ABN アムロ世界テニストーナメント 2019」のドローや出場選手をまとめていきます。
この大会には日本からは錦織選手が出場する予定です。
【大会のグレード】
マスターズ(ATP1000)
ATP500
ATP250
出場選手
出場選手一覧
本戦に出場する選手一覧です。ドロー数は32なので本戦ストレートインが25人、予選勝ち上がりが4人、ワイルドカードが3人となると思われます。
- 【数字】=シード
- Q=予選勝者
- WC=ワイルドカード(主催者推薦)
- PR=プロテクトランキング(一時的にランキングを落としている選手の救済措置)
- LL=ラッキールーザー(本戦に欠場者が出た時に予選決勝で敗退した選手の繰り上がり)
表の選手名には各選手の詳細ページへのリンクが貼ってあります。
【出場選手の更新情報】
- 第1シードで出場予定だったズベレフ選手が足首負傷のため欠場。
- 第3シードで出場予定だったチリッチ選手が欠場。
- 第6シードで出場予定だったプイユ選手が欠場。繰り上がりでシャポバロフ選手が第10シードに。
- 第7シードで出場予定だったバウティスタアグート選手が欠場。繰り上がりでバシラシビリ選手が第9シードに。
- バシラシビリ選手、シャポバロフ選手の枠にはラッキールーザーでコピル選手、グルビス選手が本戦入り。
NO. | 選手 | ランキング |
1 | 錦織圭【1】 | 7 |
2 | K・カチャノフ【2】 | 11 |
3 | S・チチパス【3】 | 12 |
4 | M・ラオニッチ【4】 | 14 |
5 | D・メドベデフ【5】 | 16 |
6 | ||
7 | ||
8 | D・ゴファン【8】 | 21 |
9 | N・バシラシビリ【9】 | 22 |
10 | D・シャポバロフ 【10】 | 27 |
11 | F・ベルダスコ | 28 |
12 | G・モンフィス | 29 |
13 | P・コールシュライバー | 31 |
14 | J・シャルディ | 35 |
15 | A・セッピ | 37 |
16 | M・クーリザン | 38 |
17 | P・エルベール | 39 |
18 | M・エブデン | 45 |
19 | M・フチョビッチ | 47 |
20 | チョン・ヒョン | 50 |
21 | M・ククシュキン | 52 |
22 | R・ハーセ | 54 |
23 | D・ジュムホール | 55 |
24 | B・ペール | 58 |
25 | J・ツォンガ(PR) | 257 |
26 | S・ワウリンカ(WC) | 58 |
27 | T・ベルディヒ(WC) | 72 |
28 | T・グリークスプーア(WC) | 213 |
29 | G・シモン(Q) | 31 |
30 | P・ゴヨブチック(Q) | 61 |
31 | T・ファビアーノ(Q) | 86 |
32 | F・スクゴール(Q) | 351 |
M・コピル (LL) | 72 | |
E・グルビス(LL) | 84 |
シード選手
シード選手の過去3年間の今大会の成績や簡単な紹介をしていきます。
【第1シード】アレクサンダー・ズベレフ
2016年|ベスト82017年|1回戦2018年|2回戦
ランキングトップ3達成者の世界1位を期待されるドイツの若手であるズベレフ選手。
この大会では16年にベスト8に進出していますが17年、18年は早期敗退。
【第1シード】錦織圭
- 2016年|-
- 2017年|-
- 2018年|-
怪我からの完全復活を果たし再びトップ5返り咲きを目指す日本の錦織選手。
この時期は今までは基本的にメンフィス(現在はニューヨーク)で開催されているATP250に出場していので初出場。
【第2シード】マリン・チリッチ
2016年|ベスト82017年|ベスト82018年|-
こちらもトップ3経験者で今大会唯一のグランドスラムタイトルホルダー、クロアチアのチリッチ選手。
過去3年で出場した16年、17年はベスト8と好成績を残しています。
【第2シード】カレン・カチャノフ
- 2016年|-
- 2017年|1回戦
- 2018年|1回戦
昨年のパリ(マスターズ)で優勝したロシア期待の若手、カチャノフ選手。
ただこの大会ではまだ勝利がありません。
【第3シード】ステファノス・チチパス
- 2016年|-
- 2017年|1回戦
- 2018年|-
昨年のNEXT GEN ATP FINALSで優勝したギリシャのネクストジェンであるチチパス選手。
2017年にワイルドカードで出場しますがその時は1回戦で敗退。
【第4シード】ミロシュ・ラオニッチ
- 2016年|-
- 2017年|-
- 2018年|-
ランキングトップ3経験者で2016年のウィンブルドンで準優勝を果たしたカナダのラオニッチ選手。
過去3年間で出場はありませんが4年前の2015年にはベスト4入りを果たしています。
【第5シード】ダニル・メドベデフ
- 2016年|-
- 2017年|-
- 2018年|ベスト8
2018年は3つのツアータイトルを獲得し、非常に勢いのあるロシアの若手メドベデフ選手。
昨年はベスト8入りを果たしています。
【第6シード】リュカ・プイユ
2016年|予選2回戦2017年|1回戦2018年|1回戦
昨年の3月に初のトップ10入りを達成したフランスのプイユ選手。
今年の全豪ではグランドスラム初のベスと4にも進出し、今シーズンは素晴らしいスタートを切っています。
ただこのロッテルダムでは今まで好成績が残せていません。
【第7シード】ロベルト・バウティスタ・アグート
2016年|ベスト82017年|-2018年|-
今年の全豪オープンで、今まで長い間破れなかったグランドスラム4回戦の壁を突破し初のベスト8入りを果たしたスペインのバウティスタアグート選手。
この大会では3年前にベスト8入りを果たしています。
【第8シード】ダビド・ゴファン
- 2016年|1回戦
- 2017年|準優勝
- 2018年|ベスと4
キャリアハイで7位を記録したこともあるベルギーのゴファン選手。
大きな大会での上位進出はそれほどありませんが、どの大会でも安定した成績を残しておりグランドスラムでも2度のベスと8、マスターズでは4度のベスト4進出があります。
ここロッテルダムでは2017年に準優勝。
ドロー
錦織選手の1回戦はフランスのエルベール選手。エルベール選手は現在キャリアハイ更新中で非常にテニスの調子が良9く、前週のモンペリエ(250・ハード)でも好成績を残してきています。
順当に勝ち上がると2回戦はカナダのネクストジェンであるシャポバロフ選手。2017年に18歳で初めてトップ100入りしてからも徐々にランキングをあげ最近ではトップ50、30に定着してきています。今後期待の若手の1人です。
準々決勝はシード勢が順当にこれば第7シードでスペインのバウティスタアグート選手。今シーズンはドーハ(250・ハード)では準決勝でジョコビッチ選手、決勝でベルディヒ選手を破り優勝。さらに全豪でも4回戦でチリッチ選手を破りベスと8と非常に調子が良いです。
その他注目のドローはトップハーフの下半分で、ここは強豪が非常に多いブロックとなりました。予選勝者以外の全ての選手がツアー優勝経験のある選手で特にラオニッチ選手、ワウリンカ選手は元世界3位、ベルディヒ選手も元世界4位と優勝してもおかしくない選手ばかりです。
またボトムハーフでは第8シードのゴファン選手と元世界7位のモンフィス選手が1回戦で対戦。さらに昨年大きく躍進を遂げたバシラシビリ選手と、1月のシドニー(250・ハード)で準優勝を果たしたイタリアのベテランであるセッピ選手も注目の対戦カードです。
1回戦〜2回戦
錦織圭【1】 | 錦織圭【1】 36 61 64 | 錦織圭【1】 61 64 |
P・エルベール | ||
M・コピル (LL) | E・グルビス(LL) 62 64 | |
E・グルビス(LL) | ||
M・クーリザン | M・フチョビッチ 76 64 | M・フチョビッチ 76 61 |
M・フチョビッチ | ||
チョン・ヒョン | N・バシラシビリ【9】 46 76 62 | |
N・バシラシビリ【9】 | ||
M・ラオニッチ【4】 | M・ラオニッチ【4】 76 75 | S・ワウリンカ(WC) 64 76 |
P・コールシュライバー | ||
B・ペール | S・ワウリンカ(WC) 76 61 | |
S・ワウリンカ(WC) | ||
G・シモン(Q) | T・ベルディヒ(WC) 76 64 | D・シャポバロフ 【6】 64 63 |
T・ベルディヒ(WC) | ||
F・スクゴール(Q) | D・シャポバロフ 【6】 75 63 | |
D・シャポバロフ 【6】 | ||
D・ゴファン【8】 | G・モンフィス 76 75 | G・モンフィス 46 61 63 |
G・モンフィス | ||
A・セッピ | A・セッピ 76 36 62 | |
P・ゴヨブチック(Q) | ||
M・ククシュキン | M・ククシュキン 62 76 | D・ジュムホール 64 76 |
R・ハーセ | ||
D・ジュムホール | D・ジュムホール 64 16 75 | |
S・チチパス【3】 | ||
D・メドベデフ【5】 | D・メドベデフ【5】 76 62 | D・メドベデフ【5】 62 75 |
J・シャルディ | ||
M・エブデン | F・ベルダスコ 75 64 | |
F・ベルダスコ | ||
J・ツォンガ(PR) | J・ツォンガ(PR) 61 64 | J・ツォンガ(PR) 75 61 |
T・ファビアーノ(Q) | ||
T・グリークスプーア(WC) | T・グリークスプーア(WC) 36 63 62 | |
K・カチャノフ【2】 |
【1回戦の注目結果】
- WC出場の地元オランダの若手であるグリークスプーア選手が第2シードのカチャノフ選手に逆転で勝利。このロッテルダムでは2年連続で1回戦でシード選手に勝利し2回戦進出。
- ボスニア・ヘルツェゴビナのジュムホール選手が第3シードのチチパス選手に勝利。
- 元世界6位・フランスのモンフィス選手が第8シードのゴファン選手に勝利。
- 日本の錦織圭選手が前週のモンペリエで準優勝を果たした好調のエルベール選手に逆転で勝利。
- 元世界3位でWC出場のワウリンカ選手がフランスの親友でもあるペール選手に勝利。
【2回戦の注目結果】
- 元世界3位でWC出場のワウリンカ選手が第4シードのラオニッチ選手にストレートで勝利。
- ハンガリーのフチョビッチ選手が第9シードのバシラシビリ選手に勝利。ATP500では4度目のベスト8進出。
- 第10シードでカナダのネクストジェンであるシャポバロフ選手が今期好調の元世界4位のベルディヒ選手にストレートで勝利。
- 日本の錦織圭選手が全仏オープンでベスト4の経験もある元世界10位、ラトビアのグルビス選手にストレートで勝利。
準々決勝〜決勝
錦織圭【1】 | 錦織圭【1】 63 62 | S・ワウリンカ(WC) 62 46 64 | G・モンフィス 63 16 62 |
M・フチョビッチ | |||
S・ワウリンカ(WC) | S・ワウリンカ(WC) 64 76 | ||
D・シャポバロフ 【6】 | |||
G・モンフィス | G・モンフィス 61 62 | G・モンフィス 46 63 64 | |
D・ジュムホール | |||
D・メドベデフ【5】 | D・メドベデフ【5】 64 62 | ||
J・ツォンガ(PR) |
【準々決勝の注目結果】
- 元世界3位でWC出場のワウリンカ選手が第10シードでカナダのネクストジェン、シャポバロフ選手にストレートで勝利。
【準決勝の結果】
- 元世界3位でWC出場のワウリンカ選手が第1シードの錦織選手にフルセットで勝利。
- 元世界6位のモンフィス選手が第5シードのメドベデフ選手に1セットダウンからの逆転で勝利。
【決勝の結果】
- 元世界6位、フランスのモンフィス選手がワウリンカ選手に勝利。キャリア7個目のタイトルを獲得。ATP500では2016年に優勝したワシントンに続き2つ目のタイトルとなりました。
日程と放送予定
ロッテルダムと日本の時差は-8時間で日本が8時間進んでいます。
そのため観戦する場合は夜7時頃〜翌日の明け方にかけての時間帯になると思われます。
日付 | ラウンド | 開始時間 現地(日本) |
2月11日(月) | 1回戦 | 11:00~(19:00~) 19:30~(翌日3:30~) |
2月12日(火) | 1回戦 | 11:00~(19:00~) 19:30~(翌日3:30~) |
2月13日(水) | 1回戦・2回戦 | 11:00~(19:00~) 19:30~(翌日3:30~) |
2月14日(木) | 2回戦 | 11:00~(19:00~) 19:30~(翌日3:30~) |
2月15日(金) | 準々決勝 | 11:00~(19:00~) 19:30~(翌日3:30~) |
2月16日(土) | 準決勝 | 13:00~(21:00~) 19:30~(翌日3:30~) |
2月17日(日) | 決勝 | 15:30~(23:30~) |
WOWOW(オンデマンド)
1回戦から決勝までライブ配信。見逃し配信あり。
GAORA
1回戦から決勝まで生中継。
録画放送で良かった試合をセレクションして放送する枠もあります。
Paravi
1回戦からライブ配信。日本人選手と準決勝以降の試合はアーカイブが残ります。
昨年の結果
【準々決勝以降のドローと結果】
R・フェデラー【1】 | R・フェデラー【1】 46 61 61 | R・フェデラー【1】 63 763 | R・フェデラー【1】 62 62 |
R・ハーセ | |||
A・セッピ (LL) | A・セッピ (LL) 764 46 63 | ||
D・メドベデフ(Q) | |||
T・ベルディヒ【6】 | D・ゴファン【4】 RET | G・ディミトロフ【2】 63 01 RET | |
D・ゴファン【4】 | |||
A・ルブレフ | G・ディミトロフ【2】 63 64 | ||
G・ディミトロフ【2】 |
- 優勝|ロジャー・フェデラー
- 準優勝|グリゴール・ディミトロフ
- ベスト4|アンドレアス・セッピ、ダビド・ゴファン
優勝は第1シードのフェデラー選手。準々決勝のハーセ選手との対戦で唯一セットを落としましたがそれ以外は全てストレート勝利。
準優勝は第2シードのディミトロフ選手。決勝までは良い内容で勝ち上がってきましたが、決勝ではフェデラー選手に完敗。
ベスト4は第4シードのゴファン選手とラッキールーザーから勝ち上がったセッピ選手。
ではABN アムロ世界テニストーナメント 2019のドローや出場選手については以上です。
ここまで見てくださってありがとうございました。
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