2018年11月6日(火)〜10日(日)にイタリア・ミラノで行われるネクストジェネレーション(21歳以下の男子テニス選手)のツアーファイナルである「NEXT GEN ATP ファイナルズ(ネクストジェンファイナル)」の組み合わせや出場選手、日程などをまとめていきます。
出場選手
ズベレフ選手は昨年と同様にATPファイナルの方へ出場が確定していますので、こちらのNEXT GEN ATP ファイナルズは欠場。
NEXT GEN ATP ファイナルズは通常のATPファイナルと異なり、レースランキングで出場が確定できるのは7人までで残り1人はワイルドカードとなります。
10月29日でランキングでの出場選手7人が確定しました。
選手名にはそれぞれの選手情報をまとめてあるページのリンクが貼ってあります。
ランク | ポイント | 選手 【シード】 | 今シーズンの主な成績 |
16 | 2175 | S・チチパス 【1】 |
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28 | 1450 | D・シャポバロフ |
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31 | 1308 | A・デミノー 【2】 |
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40 | 1055 | F・ティアフォー 【3】 |
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46 | 974 | T・フリッツ 【4】 |
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68 | 760 | A・ルブレフ 【5】 |
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82 | 636 | H・ハルカッチ 【6】 |
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75 | 661 | J・ムナル 【7】 |
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622 | 45 | L・カルアナ 【8】 |
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ここまでが出場圏内 | |||
97 | 582 | U・アンベール |
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101 | 548 | M・ムモー |
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- 2番手で出場予定だったシャポバロフ選手は疲労のため欠場し、繰り上がりでハルカッチ選手が出場決定。
- 今年のワイルドカードはイタリアの20歳カルアナ選手。ベストランキングは375位。
組み合わせ
グループA
【各試合のスコア表】
チチパス | ティアフォー | ハルカッチ | ムナル | |
S・チチパス | – | 43 43 42 | 41 43 41 | 43 43 34 42 |
F・ティアフォー | 34 34 24 | – | 41 42 24 43 | 14 34 14 |
H・ハルカッチ | 14 34 14 | 14 24 42 34 | – | 42 42 24 34 41 |
J・ムナル | 34 34 43 24 | 41 43 41 | 24 24 42 43 14 | – |
【勝敗・セット・ゲーム】
選手 | 勝敗 | セット数 | ゲーム数 | 順位 |
S・チチパス【1】 | 3勝0敗 | 9-1(90%) | 39-25(60%) | 1 |
F・ティアフォー【3】 | 1勝2敗 | 3-7(30%) | 27-34(44%) | 3 |
H・ハルカッチ【6】 | 1勝2敗 | 4-8(33%) | 32-39(45%) | 4 |
J・ムナル 【7】 | 1勝2敗 | 6-6(50%) | 37-37(50%) | 2 |
グループAはチチパス選手が3勝0敗で1位通過。
2位は勝敗で3人が並びセット取得率での争いになりムナル選手が50%の取得率で一番多かったため通過が決定。
グループB
【各試合のスコア表】
デミノー | フリッツ | ルブレフ | カルアナ | |
A・デミノー | – | 43 41 42 | 41 34 41 42 | 41 41 42 |
T・フリッツ | 34 14 24 | – | 24 41 43 34 24 | 14 41 43 42 |
A・ルブレフ | 14 43 14 24 | 42 14 34 43 42 | – | 43 41 42 |
L・カルアナ | 14 14 24 | 41 14 34 24 | 34 14 24 | – |
【勝敗・セット・ゲーム】
選手 | 勝敗 | セット数 | ゲーム数 | 順位 |
A・デミノー【2】 | 3勝0敗 | 9-1(90%) | 39-18(69%) | 1 |
T・フリッツ【4】 | 1勝2敗 | 5-7(44%) | 34-38(51%) | 3 |
A・ルブレフ【5】 | 2勝1敗 | 7-5(58%) | 36-36(44%) | 2 |
L・カルアナ【8】 | 0勝3敗 | 1-9(10%) | 20-37(35%) | 4 |
Bグループはデミノー選手が3勝0敗で1位通過。ルブレフ選手が2勝1敗で2位通過となりました。
決勝トーナメントのドロー
S・チチパス【1】 | S・チチパス【1】 43 34 40 24 43 | S・チチパス【1】 24 41 43 43 |
A・ルブレフ【5】 | ||
A・デミノー【2】 | A・デミノー【2】 34 41 41 34 42 | |
J・ムナル【7】 |
【3位決定戦】
A・ルブレフ【5】 | A・ルブレフ【5】 14 43 24 42 43 |
J・ムナル【7】 |
1つは昨年のNEXT GEN ファイナルズ準優勝のルブレフ選手と今年最も躍進を遂げたネクストジェンであるチチパス選手の対戦。
もう1つはオーストラリアの超新星デミノー選手と、ナダル選手が設立したテニスアカデミーに所属しているスペインのムナル選手です。
決勝はランキング上位2人によるものとなりました。準決勝ではお互いに非常に苦しい展開になりながらも競り勝ち決勝進出を果たしています。
3位決定戦でフルセットの激戦を制し勝利したのは昨年準優勝のルブレフ選手。2年連続で出場した唯一の選手でしたが、2大会連続で好成績を残しました。
そして2018年next gen atp finalsの優勝者はチチパス選手。デミノー選手も非常に質の高いプレーをして、20歳前後の選手同士がする試合とは思えないほどレベルの高い試合でした。
大会概要
大会名 | Next Gen ATP Finals |
グレード | – |
開催場所 | イタリア・ミラノ |
開催時期 | 11月第2週 |
ドロー数 | S(8) |
サーフェス | ハード |
賞金総額 | $1,335,000(約1億4600万円) |
ATP公式サイト | 大会情報 |
Next Gen ATP Finalsは2017年から新設された大会で現状では2021年までの開催が予定されています。
NEXT GEN ATP FINALSの参加条件・大会形式・ルール
賞金
結果 | 賞金 |
優勝 | $225,000(約2400万円) |
準優勝 | $125,000(約1300万円) |
3位 | $75,000(約820万円) |
4位 | $50,000(約550万円) |
予選1勝毎に | $30,000(約330万円) |
大会出場 | $50,000(約550万円) |
補欠登録 | $15,000(約160万円) |
Next Gen ATP Finalsは通常のATPファイナルと異なりATPポイントを獲得する事はできず、賞金のみとなっています。
賞金は、まず大会に出場した時点で5万ドルの賞金が与えられ、そこから予選で1勝する毎に3万ドルが加算されます。さらに予選を突破し、決勝トーナメントであるベスト4に進出した場合は、さらに賞金が加算されていきます。
つまり全勝で優勝した場合を例に考えると、大会出場で5万ドル、予選を3勝して9万ドル、これに優勝賞金の22万5千ドルを加えて合計36万5千ドル(約4000万円)の賞金を獲得する事になります。
4000万円はATPツアーで考えるとだいたいATP250の優勝賞金がこのくらいです。21歳以下ではツアータイトルを獲得したことのない選手が多いので、この賞金額がかなり高く設定されていることが分かりますね。
歴代の優勝者と上位成績者
年 | 優勝 | 準優勝 | ベスト4 |
2017 | チョンヒョン | A・ルブレフ | D・メドベデフ B・チョリッチ |
初開催の2017年大会で初代チャンピオンとなったのは、韓国のチョンヒョン選手です。6番手での出場ながら全勝で優勝を果たしました。
準優勝は1番手で出場したルブレフ選手。ラウンドロビン(予選)でもチョンヒョン選手だけに敗退し、その後準決勝を勝ち決勝で再びチョンヒョン選手に敗れました。1回の大会で同じ相手に2度負けるという珍しいことが起こるのが、このファイナルの特徴でもありますよね。
日程
11月6日(火) | 予選(ラウンドロビン) |
11月7日(水) | 予選(ラウンドロビン) |
11月8日(木) | 予選(ラウンドロビン) |
11月9日(金) | 準決勝 |
11月10日(土) | 決勝・3位決定戦 |
2018年のNEXT GEN ATP FINALSは5日間で行われます。
昨年は8日間での開催でしたが、今年はかなり短縮されており、昨年はラウンドロビンの試合が各リーグで1日置きに交互に行っていたのを今年は1日にまとめて3日間で行う形になっています。
放送予定
GAORA
11月6日(火) |
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11月7日(水) |
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11月8日(木) |
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11月9日(金) |
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11月10日(土) |
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11月11日(日) |
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