こんにちは~ケイです。
今回は著者・夢野久作の「ドグラ・マグラ」のあらすじや感想を書いていきます。
本の概要
ジャンル | ホラー |
著者 | 夢野久作 |
発売 | 1935年 |
あらすじ
急に牢屋の中で目覚めたこの作品の主人公である「私」。
自分が何者であるのかなぜこんなところにいるのか全ての記憶が失われていた。
そしてその牢屋に若林という大学の教授が現れ、主人公の「私」が過去に起きた怪事件の最重要参考人であることを告げられる。
「私」は若林・正木と言った人物と関わりながらこの怪事件の真相を確かめていくことになる。
感想
意味深なタイトルに興味を惹かれた
まずなぜ僕がこの本を読んだのか。
読書なんて今までほとんどしてこなかった僕ですが、なぜか最近急に本が読みたくなって近くの図書館に行ってみました。
面白そうな本ないかなと思って探していたんですが、いかんせん本について何も知らなかったので何を読んだらいいのかわからずにただ本棚を眺めてました。
そこで目に付いたのがこの「ドグラ・マグラ」。
まず思ったのはタイトルが意味不明だったことですね 笑
英語なのか他の国の言葉なのか、それともただの造語なのか
まあとにかく目に付いたのでこれで良いかというそれだけの理由で読み始めました。
自然と引き込まれる内容
始まりは「ブーン」という音からでした。
正直タイトルからしても意味不明だったので、内容も意味不明だろうなとは思っていたので驚きはしませんでした 笑
読んでいくとどうやらこのドグラ・マグラの大筋の流れは記憶喪失になった主人公が過去に起きた怪事件の重要参考人または犯人かもしれないということで、主人公の「私」が記憶を取り戻しその事件の真相を明らかにするというものらしい。
またこの「私」が記憶を失ったことには精神が密接に関係しているらしく、「私」がいたのは大学の精神病棟の隔離施設のようなところだった。
精神医学などは難しそうですが、物語の流れ自体は割とさっぱりした話のようで、思ったより読みやすそうで良かったとこの時は思いました。
中盤から訳が分からなくなってくる
このドグラ・マグラは中盤くらいになると主人公の「私」が、正木教授の残した資料を読むという場面になるのですが、ここから「私」目線で読者である僕もその資料を読んでいくことになります。
そこからちょっと訳が分からなくなりました 笑
チャカポコチャカポコと訳のわからない言葉が出てきたり、急に古文が出てきて意味を理解するのが難しくなったりと、散々でした・・
なのでこの正木教授の資料を読むというあたりは読めるところだけ読んで理解できそうにないところはほとんど飛ばしました 笑
ただ最後まで読んだ感じだと飛ばしたことで支障が出るということはそんなになかったということだと思うので、訳のわからないところは流し読みか飛ばしてしまえばいいんじゃないかと思います。
ただ正木教授の遺書などはドグラ・マグラにおいてかなり重要となってくるのでそこは読んだ方が良いです!
あとはこのあたりから少々残酷な表現も増えてきますので、そういう系が苦手な方は少し辛いかもしれません。。
終盤に向けての盛り上がりは凄い
そして凄く長い正木教授の資料を読み終えると物語は本編へ戻ります。
そこから怪事件についての謎がどんどん明らかになっていくわけですが、ここから終盤にかけての盛り上がりは凄いです 笑
時間を忘れて本のないようにのめり込みましたね〜
ここまで集中して何かをしたのは久しぶりでしたよ。
そしてこのドグラ・マグラを読み終えて僕が思った事。
「ん?」
これです。僕の最初の感想はこれでした 笑
終わり方が全てが幻想であったかのうような感じだったので、え?これ夢だったの?みたいな感じでした。
もしかしたらこのドグラ・マグラという作品は解釈の仕方が人それぞれなのかもしれません。
僕の解釈をさらっと言うと、主人公の「私」は一郎で、怪事件の真相は作中の中にあった通り解明されたが、一郎の精神異常は結局治らず、1ヶ月前の記憶と今の状況を合わせてみてしまう現象が続き、そのループから抜け出せなくなってしまった。
そういう風に僕は解釈しました。ただもっと考えると、先ほどいったように終わり方がアレだったので、この物語自体主人公の「私」が頭の中で作り上げた夢のようなものだったのかもしれないという解釈の仕方もあると思います。
後から調べてみたら、このドグラ・マグラという作品は日本探偵小説3大奇書とも言われるほどの作品のようで、この作品を読んだ人は「精神に異常が出る」と言われるような作品らしいです 笑
僕は精神に以上は出ませんでしたけどね 笑
ただ読み終わった後少し憂鬱な気分にはなりましたが。。
ここまで長々と書きましたが結論を言うと、めちゃくちゃ面白かったです。
ドグラ・マグラ 上 角川文庫 / 夢野久作 【文庫】